【障害者のテレワーク事例】総まとめ!始め方から注意点もわかる!

テレワークとはなに?

テレワークについて知りたい男性

テレワークとは

テレワーク』とは、ICT(情報通信技術)を用いて自宅など職場と離れた場所で仕事を行う働き方のことです。時間や場所にとらわれない、柔軟な働き方ができることが特徴の一つになります。そのため、育児や介護をしながら仕事ができる機会として、テレワークを導入する企業も出てきています。

テレワークには企業から雇用を受け在宅勤務などで行うスタイルもあれば、フリーランスなどで仕事を請け負うスタイルもあるなど、様々なテレワークがあります。国内企業でのテレワーク導入率はおよそ13パーセント(2017年現在)まで増加し、少しずつではありますが、導入する企業も増えてきています。

参考:テレワークとは?|テレワーク情報サイト
参考:総務省|平成30年版 情報通信白書|広がるテレワーク利用

今回はこのテレワークについて、仕事を始めるうえでどんなポイントを知っておけばよいのかを解説していきましょう。

【目次】
1.テレワークの準備
2.テレワークの行い方
3.テレワークの注意点
4.テレワークの体験談
5.障害を持つ人だからこそ気を付けなければいけないこと
6.テレワーク関連のおすすめ情報
7.テレワークの仕事を見つけるために
8.まとめ

 

1.テレワークの準備

テレワークを希望して履歴書を書く女性
テレワークを始める前に、どのような準備をしておけばよいのでしょうか。今回は『必要な心構え』『求人応募前に準備すること』の2点のポイントから見ていきましょう。

テレワークに必要な心構え

テレワークで準備しておきたい心構えは、以下の3つです。

主体性

テレワークはお互い離れている場所で行うスタイルです。したがってコミュニケーション不足になりやすい問題があります。この「お互いが見えない」問題を埋めるために、主体性を持って積極的にコミュニケーションを発信しあうことが求められます(主体性を身につける方法に関してはこちらの記事をご覧ください)。

関連記事:【テレワークの不安解消法】業務の「見える化」4選

自律できる基礎力

テレワークは自分のペースで業務を行えるところがメリットです。しかし、それはあくまでも『企業や相手の要望(成果)に応じられる』ことが条件になります。気持ちの『オンオフ』を自分で決めないといけないなかでも、成果を出すための自己管理ができる力が大切なのです(自己管理スキルに関して詳しくはこちらの記事をご覧ください)。

成果の基準をすり合わせる段取り力

また、テレワークはお互いが見えないため、業務に関する評価が難しいデメリットがあります。『自分が行っている仕事が、実は全く相手が求めていないことだった』ということがないように、企業とこまめに成果についてすり合わせておくことが必要です。

これらテレワークを行う上での心構えに関して詳しくは、こちらの記事『テレワーク・在宅勤務の必須条件~準備に必要なもの3つ〜』を参考にしてみてください。

求人応募前に準備しておくこと

求人応募前に準備しておくこととして、応募したい企業について事前に調べておくポイントがあります。

ポイント1:企業がテレワークを認めている理由

企業により、どのような事由でテレワークが認められているかを確認しておきましょう。例えば『障害特性により、静かな自宅で仕事がしたい』という理由でテレワークを希望していても、企業が求めている自由は『介護・育児のみ』というケースもあるのです。

ですから自分がテレワークをしたい事由が企業にも該当するかどうか、求人票のチェックや企業の採用担当に問い合わせるなどして確認しておく必要があるでしょう。

ポイント2:企業のテレワーク導入実績

特にテレワーク未経験で、これから始めてみたいという場合、企業のテレワーク導入実績を知っておくと良いでしょう。これは企業自体の導入経験が浅いと、その後の仕事のやり取りなどで苦労する可能性が出てくるからです。また上記の理由で、募集段階から経験者のみを対象としているケースもあります。

ですから企業のホームページや採用担当に問い合わせるなどして、『テレワークを導入してどれくらい経っているのか』『具体的な取組みや事例はあるのか』などを確認しておきましょう。

ポイント3:業務で使用する通信環境について

3つ目のポイントとして、『通信環境』についてです。企業によって『Wifiなどの無線ではなく、有線接続した環境のみ可』というケースもあります(筆者もそのような経験をしました)。これは大きいデータや情報量が多いデータなどを多く取り扱う場合、安定した通信環境で仕事をしてもらいたいなどの理由です。

このように企業側のニーズや仕事の内容によって必要な通信環境が異なります。こちらも就職前に採用担当などに確認しておきましょう。

ポイント4:テレワークを導入しやすい・しにくい業種・業界について

4つ目のポイントは、『業種や業界によってテレワークを導入しやすい・しにくいものがある』ことを知っておくことも大切です。自分の希望している職種はテレワークが向いているものなのかどうかによって、就職できるチャンスも異なってきます。

例えば、IT系のエンジニアやWebデザイナーなど、情報通信を多く活用している企業ではテレワークの仕事ができる可能性は比較的高いでしょう。反対に医療系や接客業など、人と接する仕事に人員を要する業界の場合、テレワーク導入に苦労しているのが現状です。

このような業界ごとの特徴を踏まえ、テレワークの仕事を探していくことも大切になります。

参考:テレワーク/国土交通省
参考:テレワーク業界別ハンドブック | テレワーク活用に向けた支援 | TOKYOはたらくネット

求人応募の際に準備しておくことについて詳しくはこちらの記事を参考にしてみてください。

通勤スタイルからテレワークに転向する場合に配慮すること

特にオフィスワークからテレワークに転向する場合など、オフィスで働いている方に迷惑がかからないよう配慮することがあります。お互いが見えない問題をクリアするために、

・報連相の形式を決めておく(使用ツールや連絡のタイミングなど)
・定期的に出勤状況やスケジュールを共有する

これらについて注意しておきましょう。詳しくはこちらの記事で紹介していますので、併せてチェックしてみてください。

2.テレワークの行い方

テレワークで働く男性
テレワークの仕事をスムーズに進めていくためには、どのようなポイントに注意すればよいのでしょうか。ここではテレワークの仕事を行う際のポイントについて説明していきます。

業務開始・終了報告など所在を明確に伝える

通勤スタイルの仕事ではタイムカードを使用するなどで管理できますよね。しかしテレワークでは一部の場合(遠隔で在席状況が分かるシステムなど)を除き、自分から発信しなければ勤務しているか・いないかもわからなくなってしまうのです。

そのため所在を明確にできるよう、『勤務開始』『勤務終了』の報告を軸に必要に応じた連絡を送ることが大切なポイントになります。

作業状況や業務スケジュールを把握し、共有できるようにする

また、自身はもちろん相手や企業にも自分がどんな仕事を行うのかが分かるように行っていく必要があります。そのため、

・「日次」「週次」「月次」などで作業の計画を立てる
・自分の業務ペースを把握し、どれくらい進んでいるかを整理しておく

これらのような工夫が必要になってきます。また、これらを自分で理解しておくだけでなく、相手となる企業にも伝わるように共有していくことが大切になるのです。

時間管理を行い、効率よく成果を出す方法を身につける

テレワークは時間の制約なく、いつまでもできてしまうリスクがあります。リスクとして「必要だと思って時間をかけて行っていたことが、実は必要なことではなかった」ということなど、仕事の効率に関する問題が出てきます。このようなリスクを防ぐために短時間で成果を生み出せるよう、効率的に仕事を進めていく方法が必要になってきます。仕事の進め方について、企業の方とよく話し合うことが大切になってくるでしょう。

関連記事:【テレワークで働く!】効率良く成果を出す『時間管理』のヒント

健康管理を行い、不調を予防した働き方を心がける

お互いが見えないこと、コミュニケーションが不足しやすいこと、時間や場所に縛られないこと…これらの事情がストレスとなり、体調を崩してしまうことも考えられます。

また、テレワークは在宅であれば一日中を自宅で過ごすこともできます。そのため運動不足になりやすく、健康バランスが崩れやすくなるケースもあるでしょう。

対策としてあなた自身が成果を出しやすい環境をコントロールできるよう、日々の心がけが必要になります。職場や医師、支援機関などと相談しながら、こまめに健康状態を共有しておくことを覚えておきましょう。

こころの健康に関してはこちらの記事『【テレワークで職場定着】自分で行う「メンタルヘルス対策」とは?』を参考に、事前にポイントを知っておきましょう。また、運動不足に関しての対処法は筆者の事例としてこちらの記事で紹介していますので、併せてご覧ください。

参考:厚生労働省 情報通信技術を利用した事業場外勤務の適切な導入及び実施のためのガイドライン
参考:在宅勤務ガイドライン

関連記事:【発達障害の方向け】テレワークをするために必要な仕事スキル4つ
関連記事:【テレワークのルール】在宅勤務をするときに気を付けてほしいこと

3.テレワークの注意点

テレワークの注意事項について考える女性
テレワークの業務を行う上で注意するべきことには、どのようなものがあるでしょうか。事前に知っておきたいポイントについてまとめました。

情報セキュリティ対策

テレワークは、情報通信などインターネットを活用して仕事を進めていきます。ですから常にサイバー攻撃やコンピュータウィルスなどのリスクもあるのです。これにより、会社や個人の情報が漏えいしてしまうことになり、本人のみでは負いきれないほどの問題になることもあります。

対策として「フリーWifiの使用を極力避ける」「業務使用端末を限定する」「セキュリティツールなどを活用する」などを行い、公私の情報を守る取組みをしていく必要があります。

詳しくはこちらの記事「【テレワークで働きたい】気をつけるべきセキリュティ対策とは?」を参考に、情報セキュリティ対策について知っておきましょう。

参考:テレワークセキュリティガイドライン

関連記事:【テレワークのセキュリティ対策】安全な通信環境を知っておこう

情報通信ツールのスキルを身に付けておく

テレワークではメールやチャットなど、様々な情報通信ツールが主なコミュニケーション手段となります。そのため例えば「チャットがうまく使えない」などの状態だとうまく仕事のやり取りができないことにもなりかねません。

したがって仕事で使用するツールが使えない、ということがないように企業で使用するツールが何かを確認しておきましょう。また企業と相談し、自分が使用できる通信ツールを提案してみることも方法の一つです。

もし使用したことのないツールを仕事で使う場合は、事前にスキルを身につけておくことが大切です。こちらの記事で様々なツールについて紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。

参考:テレワーク用ツール | テレワーク総合ポータルサイト

関連記事:【テレワーク】会議の常識が変わる!?Web会議システムの効果とは?

4.【事例】テレワークの体験談

テレワークで在宅業務を行う男性
さて、次は障害を持つ筆者が実際にテレワークを行う上で体験してきたことを紹介していきます。今回は

・どうやってテレワークの仕事を探したか
・テレワークの業務を進めていく上で、どんなことを感じたか

これらのポイントについて説明していきましょう。今後「テレワークの仕事に就職したい」「テレワークの仕事をどう進めていくかを知りたい」という方の参考になりましたら幸いです。

テレワークの仕事を探した方法

テレワークの仕事は、就労移行支援事業所に通って見つけることができました。事業所で常時在宅勤務に関する求人情報を見ることができ、それに必要なスキルも身につけることができました(事業所での体験談についてはこちらの記事をご覧ください)。

また、筆者は上記で紹介した「通信環境」により希望していた求人への応募を諦めたこともあります。筆者の自宅はアパートであり、自由に優先接続の工事ができる状態ではありません。そのため、無線Wifiでできるテレワークを探していました。

自分が希望している仕事はとても魅力的ではありましたが、有線接続であることが条件であったのです。筆者は回線について「Wifでも可能かどうか」採用担当に度々確認もしました。

結果的に答えは「NO」であり、この回線の問題がクリアできないために応募を諦めたという経緯がありました。

このように希望している仕事がなかなか見つからない時など、就職について困っているときなども親身にサポートしてくださって大変助かりました(就労移行支援について詳しく知りたい方は記事の最後で紹介します。このまま記事をお読みください)。

最終的には事業所にスタッフの方がいくつか候補を選んでいただき、その中から自分が希望しているものを選んだ職場が、今の仕事です。

関連記事:【就労移行支援】就職活動で在宅勤務がみつからないときに取組んだこと

業務を進めていく上で感じたこと

筆者はテレワークを始めておよそ1年が経ちます。仕事内容は主に記事制作ですが、業務の中で感じたメリットや課題もありました。今回は項目ごとに、テレワークでどんな効果や課題があったかを下記にまとめました。

【テレワークで感じた効果・メリット】
(生活面での効果)
・通勤がなくなるため、移動に費やしていた時間の分を家事に回せている(関連記事はこちら)。
・時間の管理がしやすくなる(具体的な管理の例についてはこちら

(仕事面での効果)
・筆者が持つASD(自閉症スペクトラム)HSPの影響で、周囲の感情や雰囲気により不調を招くことがあったが、これが解消された。
・上記の事情により、音などの過敏な感覚でのストレスもなくなった。
・周囲のペースに影響されず、自分なりのプロセスで成果につなげる工夫もできる
・原則仕事場所は自宅だが、モチベーションや体調により仕事を行う場所を変える工夫
もできる

【テレワークで生じた課題】
・周囲の影響が少ないため、達成感を感じにくい場合がある
・運動不足になりやすく、健康管理の観点からもオフの時などに体を動かす意識が必要になる(詳しくはこちら
・「慣れ」などからモチベーションを保つことに工夫が必要になる(詳しくはこちら
・自分の状態を伝えること、相手の状態を知ることが難しい。誤解を招きやすいので表現に注意する必要がある

テレワークを行う上で、このような効果や課題を感じています。しかし、何よりも筆者は『自然体で無理をせず、仕事を進められていること』にとても大きなメリットを感じているのです。また自然体であることで、より効率的に力を発揮することにもつながっています。

その他筆者のテレワーク体験については、こちらの記事「【障害者雇用体験談】テレワーク開始半年。成長と新たな課題」でも説明していますので、併せてご覧ください。

関連記事:【HSP体験談】在宅ワークで解消した仕事のストレス。問題点も紹介

企業や団体の導入事例はこちらをチェック

利用者個人のみならず、企業側もテレワークの導入に向けて様々な取組みを行っています。自分に合ったテレワークのスタイルがあるかどうか確認してみるチャンスかもしれません。こちらのサイトで詳しく紹介されていますので、宜しければチェックしてみてください。

5.障害を持つ人だからこそ気を付けないといけないこと

注意事項についてアドバイスをする女性

テレワークは、障害を持つ人にもメリットがある

筆者の例のように、テレワークは様々な障害を持つ方にもメリットがあるのです。障害の種別ごと、主なメリットを下記にまとめました。

○身体障害
→通勤のリスクがなくなる(車いす利用、聴覚障害や視覚障害など、通勤自体に大きな負担がかかっている)、職場内での移動や作業の負担が減る など
○知的障害
→通勤の不安がなくなる、自宅など落ち着きやすい環境で仕事ができる、必要に応じて家族がいる自宅で仕事ができる安心感がある など
○精神障害、発達障害
→室温や騒音など過敏な感覚によるストレスなど周囲の環境からなる不調のリスクがなくなる、複雑なコミュニケーションの機会が減少する など

これらのように、障害を持つ方にとってテレワークは『自分に合った働き方ができるチャンス』かもしれないのです。また、筆者のように敏感な気質を持つHSPにも「周囲からの影響や情報が少ない」などのメリットがあるでしょう。

関連記事:【身体障害・聴覚障害】働けない悩みを在宅ワークで解消しよう!
関連記事:体調不良を在宅ワークで予防できる理由【精神障害を持つ方の復職】
関連記事:テレワークで活きる発達障害の特徴【強みを活かす仕事をしよう!】

障害を持つ人だからこそ気を付けるべきこと

障害を持つ方にとってこのようなメリットがありますが、同時に障害を持っているからこそ注意しなければならないこともあるのです。障害種別ごと、個人ごとにどのような問題があるかを事前に理解し、リスクを防ぐ工夫をしていくことが大切なポイントになります。

テレワークのデメリットをカバーすること

まずはテレワークで共通しているデメリットには

・コミュニケーションで苦労しやすい
・オンオフの切り替えが難しい
・仕事の評価がしにくい
・セキュリティに注意する必要がある

この4点です。これまでにお伝えしたポイントを参考に、これらの課題をクリアすることが大切です。

障害を持つ方が働くうえで「自己理解」が大切

そして障害を持つ方が働くうえで大切なのは、何よりも『自己理解』です。自分にどのような特徴があるのかを把握できていないために、就職してもすぐに離職することになってしまうケースもあります。そのため

・自分は、どんなことで苦労しやすいか
・自分は、どんなことを自然にこなせるか
・どんな作業をしている時が心地よく集中できるか
・どんな状態になるとストレスが溜まりやすいか
・どんなコミュニケーション方法だと伝わりやすいか

このような特徴を整理し、求人応募や採用面接の際に企業に説明できるようまとめておくと良いでしょう。

その一例として、「ナビゲーションブック」というものがあります。これは障害を持つ方が自分の特徴をまとめ、企業や職場の方がいつでも確認できるようにしておく方法です。こちらのサイトや下記の関連記事を参考の上、自分の特徴についていまいちど見直しておきましょう。

参考:障害者雇用実態調査 – 厚生労働省

関連記事:「ナビゲーションブック」とは?就職活動で精神障害の特性を伝えよう
関連記事:自己理解を深める!発達障害特性に役立つナビゲーションブックとは?

6.テレワークに関するおすすめ情報

テレワークの情報を検証する男性
さて、ここではテレワークに関するおすすめの情報を紹介していきます。就職活動の際、実際にテレワークの仕事を進める際などの参考としていただけましたら幸いです。

テレワークには、様々なスタイルがある

テレワークは自宅で行うというイメージが強いかもしれません。しかし、在宅で行うスタイル以外にも様々なものがあるのです。また、常にテレワークで行うスタイルもあれば、期間限定でテレワークになるなどというケースもあります。そのようなテレワークの様々なスタイルについて見ていきましょう。

サテライトオフィス

「サテライトオフィス」とは、企業の本社から離れた場所に位置するオフィスを指します。「支社」とは異なり設備規模は小さく、必要な通信機器など本社業務を行うための遠隔拠点という意味合いが強いです。

本社・支社よりも人員が少ないため、『対人関係で問題が起きにくい』などのメリットがあります。また、都市部の企業が地方に進出してサテライトオフィスを設置しているケースもあり、地方に住みながら都市部の企業で働けるチャンスなども増えているのが特徴です(詳細は後記)。

参考:おためしサテライトオフィス

関連記事:サテライトオフィスはテレワーク?障害者雇用でのメリットを解説

コワーキングスペース

コワーキングスペースとは、テレワークで仕事を行う方はもちろん、個人事業主やノマドワーカーなど仕事場所の指定がない環境で働く「コワーキング」の仕事を行うためのスペースです。

企業で契約するケースもあれば、個人で利用できるところもあります。電源や自動販売機など、働く為の設備も充実していることが特徴です。

『在宅だと自由だけど、モチベーションが上がらない』というときにも、おすすめの場所になります。

参考:公益社団法人日本都市計画学会 コワーキングスペースの運営実態と運営成果に関する研究(2017年2月)

関連記事:コワーキングスペースとは。テレワークで利用するメリット4つ

ワーケーション

「ワーケーション」とは、「仕事(ワーク)」と「休暇・旅行(バケーション)」を組み合わせた造語になります。この名の通り、「旅行しながら仕事をするというスタイルです。もともとは企業内で従業員により有給休暇を取得してもらうための取組みとして始まったものになります。

しかし、オフィスなど職場で生じたストレスなどで体調を崩した場合、一時的に環境を変えて仕事をすることで安定を図るという方法にも活用できるのではないでしょうか。「旅行」とのバランスを意識しながらこのワーケーションでも、仕事をテレワークで行っていきます。

参考:ワーケーション – ふるテレ事例紹介一覧 – ふるさとテレワーク ポータルサイト

関連記事:『ワーケーション』とは。特徴やテレワークとの違い、現在の課題は?

各地域でもテレワークに関する取組みが進んでいる

このように様々なテレワークのスタイルがある中で、各地域でテレワーク導入に向けた取り組みも進められています。中でも代表的なものが「ふるさとテレワーク」という取組みです。

これは地方にサテライトオフィスを設置し、テレワークにより都市部の企業の仕事を行う働き方になります。これにより都市部から地方への人の流れを作り出し、地方の活性化を進めていこうという目的です。

地方出身者で賃金の問題などから都市部に出る、という必要がなく地元で都市部の仕事ができるチャンスなのです。詳しくは、下記の参考リンクや関連記事を参考にしてみてくださいね。

参考:ふるさとテレワークとは – ふるさとテレワーク ポータルサイト

関連記事:地方に住みつつ都市部の給料で働ける!「ふるさとテレワーク」を紹介
関連記事:テレワークで地方活性化が望める!?地元に住んで活躍するチャンス!

障害を持つ方へ。強みを活かす就職をSaladがサポートします

今回は、テレワークの様々な特徴について紹介してきました。

『テレワークについてもっと知りたい』『メールやチャットなどのスキルを身に付けたい』などテレワークに関すること。また、『自分に適した働き方を知りたい』、『就職に必要なスキルを身に付けたい』と考えていること。

そんな思いをこのサイト『Salad(サラダ)』に相談してみませんか。Saladは、障害や難病を持つ方でこのような要望をクリアできるよう様々なサポートをさせていただきます。

下記にSaladのサービス内容についてまとめましたので、ぜひご覧になってください。

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まとめ

障害者を活かして働く女性と男性
いかがでしたでしょうか。

テレワークの普及が進み、従来と比較しても働き方の選択肢も増えました。障害を持つ方にとっても、これまで通勤スタイルのオフィスワークで抱えていた問題解消につながる可能性もあるのです。

自分が心地よく働ける環境選びもまた、仕事に必要なスキルの一つになります。これまでの働き方で『うまくいかないな…』『もっと頑張れるな』と感じていたら、ぜひテレワークを候補の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。

【筆者紹介】
Salad編集部員。主に記事制作を担当。1980年生まれの男性。広汎性発達障害、ASD(自閉症スペクトラム)の診断を受けている。HSPの傾向も強く、周囲の負の感情を受けうつ病などの不調を招くことが多かった。テレワークの仕事になり、これらの問題は解消されている。公務員としておよそ10年、民間企業の障害者雇用(オフィス勤務)としておよそ4年勤務。その後1年間就労移行支援事業所に通所。訓練の末、現在の仕事に就職。記事公開当時で開始1年が経過する。

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