【障害者雇用体験談】テレワーク開始半年。成長と新たな課題

【筆者紹介】
Salad編集部員。30代男性。うつ病の発症から医療機関にて心理検査を行い、ASD(自閉症スペクトラム)の診断を受ける。HSPとしての特性も強い。公務員およそ10年、障害者雇用の事務職としておよそ4年勤務したのち、障害特性を活かす働き方としてテレワークの働き方が可能な仕事に転職した。特性として、他人の負の感情を受け止めてしまい不調になりやすい問題が大きかった。
テレワークをする男性

障害者雇用の職場定着が問題視されている

職場でのコミュニケーションに追いつけない、障害者雇用の男性

障害者雇用でサポートを受けてもなお、職場定着は難しい

障害者差別解消法障害者雇用促進法の施行や改正に伴い、障害者雇用への不当な差別の禁止や合理的配慮を行うことが決まりとされています。

障害を持つ方が心地よく働けるよう様々なルールが設けられていますが、それでも誰もが安心して働けるという状況とは言えません。

中でも発達障害や精神障害を持つ方はコミュニケーションや障害特性などの問題で、早期に退職してしまう問題があるのです。就職後1年の間に半数以上の方が離職してしまいます。

参照:障害を理由とする差別の解消の推進に関する基本方針 – 内閣府
参照:障害者雇用促進法の概要
参照:障害者職業総合センター 研究部門 発達障害者の職業生活への満足度と職場の実態に関する調査研究

障害特性とマッチすると考え、テレワークに転向した

筆者もおよそ4年間、障害者雇用の事務職として勤務しました。長期に休養することはありませんでしたが、周囲の負の感情を受け取ってしまい不調になることがたびたびありました。辛くても「それくらい、我慢することが当たり前」「我慢することが仕事だ」と無理を続けてきたのです。

しかし就職後4年経ち、「もっと自然体で臨める働き方をしたい」と感じ退職しました。その後過去にクラウドソーシングなどを経験していた影響で、「テレワーク(在宅勤務)」に興味を持つようになりました。就労移行支援で1年間トレーニングの末、目標であったテレワークに就くことができたのです。

テレワークで職場定着できるの?

テレワークで職場定着できることに疑問を持つ女性
障害者雇用の方が離職するタイミングとして、就職後から「1ヵ月」、「3ヵ月」、「半年」、「1年」とあります。

筆者はこのタイミングに沿って、「1ヵ月」、「3ヵ月」と状況を記事にしてきました。

さて、テレワークの仕事を始めて「半年」が経ちました。これまで2日以上休むような大きな不調はありません。

今回は、テレワークに就職後半年経ったことで
・テレワーク就職後1ヵ月・3ヵ月で感じた問題に対して現在はどうなのか
・半年経ったうえで生まれた課題にはどのようなものがあるか

この2点についてお伝えします。

【体験談】テレワーク半年。1ヵ月・3ヵ月のときの課題はどうなった?

強みを活かしたい障害を持つ男性

1ヵ月目の課題について

テレワーク就職後1ヵ月目で感じていた主な課題はこちらです。

課題1:周囲の動きを見て、先回りした動き方ができない(気を利かせられない)
課題2:達成感をどう感じたらよいか分からない

この2点と「慣れの怖さ」に関することを課題に挙げました(詳細に関してはこちら)。現在では、このように対処しています。

課題1への対処:職場の方とコミュニケーションをとりながら、「どのように事業を進めたいか」「『コンセプト』はどのようなものか」などを確認する。理解した結果から自分から対策を提案したり、行うべき部分を見つけるようにしている。
課題2への対処:記事を作成し続けること、仕事を続ける中で『周囲の反応がなくても達成感を得られる』ようになったと感じている。次に何をするべきかが明確だと迷うことが少ない。

半年経った現在では、このような対処を行うことで概ねの問題解消につながっています。

3ヵ月目の課題について

テレワーク3ヶ月目で感じていた課題について整理しました。

課題1:人と接する機会が減っていることで耐性が弱くなり、ストレスを感じやすい
課題2:運動不足になりやすい
課題3:毎日家事も行っているため、家事とのバランスを保つことが難しくなっている

これらの問題を挙げました(詳細に関してはこちら)。この課題に対して現在の状況が以下のようになります。

課題1への対処:自宅に一日中いることでストレスを感じ、集中できないことがある。そのため近くのカフェなどで仕事を行い、「集中できる状態を保つ」ことと「他人と接する耐性をつける」ことに役立てている。
課題2への対処:歩く時間を設けている。歩くことで複雑になっている思考を見直すこともでき、心身の疲労解消に役立っている。
課題3への対処:必ずしなければならないものを優先して行うようにし、今日しなくてもよいものを行わないようにした。成長段階を考えて、それまでのルーティーンを見直した。

この3つを行ったことで解消へと進んでいます。特に人へのストレスは今でも感情を感じるだけでイライラするときがあるので、まだ改善の余地があると考えています。

これまでに起きた課題への状況はこのようになっています。救いなのは、課題の中に「○○さんがうるさい」「□□係長の指示の意味が分からない」のような人間関係の課題がないことが大きいです。

では、半年経ったうえでの課題にはどのようなものがあるでしょうか。

テレワーク開始半年で生じた課題

テレワーク半年の「壁」にぶつかる障害者雇用の男性

Webライターとしての課題

「書くこと」そのものに関しては、クラウドソーシングでライター経験があったため抵抗なく進めることができています。サイトの取り扱いに関しても個人的にブログを服う管理しているので、習得に時間はかかりませんでした。

何より筆者にとって問題なのは、「Webサイトや検索エンジンを利用する側=検索する側」の経験が少ないことです。筆は困りごとなどがあると、検索するよりはSNSで直接友人などに聞く習慣があります。そのため「検索して調べる人の気持ち」に疎いという問題が見つかったのです。

Webコンテンツとして仕事をする以上、沢山の方に見てもらえる記事制作をしていくことが目的です。良い文章が書けているだけでは100点にならない難しさがあるのです。

そのため、「多くの人に見つけてもらえる記事作り」と言う点を課題ととらえています。

自宅だけで集中できない状態になってきた

もちろんテレワークは、原則自宅で行うようになっています。しかし自宅で行い続けていると以下のような状態になるときがあります。

・刺激がなさすぎることで、思考が止まり全く文章が浮かばないときがある
・以前のような集中力を保つことが難しい時がある
・ずっと変化のない景色でかつ一人で仕事をしていることで、気が滅入るときがある

このような問題を感じる時があります。そのため、このようにモチベーションを保ちづらい時は外に出るように工夫しています。自宅付近の「電源が確保できるところ」や「Wifi通信が可能な場所(地下などを除く場所)」を探し、いくつかを転々とする『業務コース』を決め業務をする機会を作りました。

アウトプット疲れへの対応が必要になってきた

行っているライティングの仕事は、アウトプットすることを求められます。筆者が感じている強みの一つが、アイディアや発想力です。とはいえ、毎日言葉を生み出し続けていることで「勤続疲労」を感じる時がありました。分かりやすく例えると「雑巾を絞っても水が出てこない状態」と言えるでしょうか。

どう考えても何も浮かばないことで困ったことがありました。この時は職場の方と相談し、アイディアをいただいたり業務の進め方を変えてみたりして対処を進めています。

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テレワークに意欲を見せる女性
今回は、テレワークの魅力を紹介してきました。『これからテレワークを始めてみたい!』と感じたらこちらの記事「【障害者のテレワーク事例】総まとめ!始め方から注意点もわかる!」をチェックしてみましょう。準備から注意しておくこと、障害を持つ方だからこそ気を付けることなどテレワークに関する情報をキャッチして、よりスムーズに業務を進めるためのヒントとなりましたら幸いです。

さらに「スキルを磨きたい」「テレワークの仕事にどんなものがあるか見てみたい」という方は、ぜひ下記のご案内もチェックしてみましょう。

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おわりに

将来の目標について計画する男性
いかがでしたでしょうか。

テレワークの導入は、現在緩やかに増加しています。しかし、途中で導入をやめてしまったり、導入に不安を感じる企業が存在するのです。個人に関しても同様で「一人で仕事を進められるのかな…」「情報通信ツールを使いこなせるのかな…」など、さまざまな不安があるでしょう。

現在「仕事がなかなか続かない」、「できると感じる仕事が見つからない」と感じる方に「テレワーク」という選択肢ができるよう、今後も状況を伝えていきます。そうして少しでもテレワークに興味を持つ方、テレワークへの不安を解消していく方が増えましたら幸いです。

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