カスタマイズ就業とは(手段と効果)

カスタマイズ就業とは、従業員と雇用主の雇用関係を、双方のニーズを満たしかつ、お互いを活かしあえる方法で個別設計することを意味します。

これは障害を持つ方の強み、要望や関心についてだけでなく、雇用主のニーズにも応えられるように工夫し職務領域を決定していきます。

それぞれのニーズに適合するための、職務再構築を柔軟におこなっていく

この設計には、障害を持つ方のニーズに適合させるために、職務をそれぞれ就業者別にカスタマイズすることが含まれます。職務再構築を、雇用主の就職者のそれぞれが活かしあうことができるように柔軟におこなっていく、ということです。

カスタマイズ就業では、個別に交渉して創出された職務を本人が履行するのに必要となる合理的な配慮と支援の提供を想定しています。

また、カスタマイズ就業を実現するには、働く個人が主体的に企業の課題について質問していくスタンスを持って、面接に取り組むことが必要です。雇用主の努力だけでは、カスタマイズ就業の実現は成し遂げることができません。その意味で、カスタマイズ就業を実現するには、就業希望者には『主体性、自己特性理解、コミュニケーション力』が求められます。

※参照:障害者職業総合センター カスタマイズ就業マニュアル

求職者と事業主の双方の課題解決を実現できる

つまり、カスタマイズ就業とは、
・求職者の個別の強みや弱み、関心や要望
・事業主の個別の要望
この双方を満たす柔軟な就業形態の創出ともいえます。

→参考:ADHDの適職は?カスタマイズ就業で、向いてる仕事を見つけよう
→参考:大人の発達障害の就職のコツ!障害者雇用でも強みを活かせる

カスタマイズの手段5つ

1)企業課題の把握と、ニーズの開拓

求職者への理解のある支援者と共に、企業の事業課題の収集とその解決手段の模索を行う。個人の貢献に基づいた仕事のカスタマイズは、企業のニーズを開拓し、その方向性となるべく合致するように職務領域を設計する。

2)ジョブカービング

既存の職務内容に修正や変化を加えて、該当者の強みを活かせる仕事を切り出す。新しい職務内容には、当初定まっていた職務のうちのいくつかが含まれるが、個人別にカスタマイズすることとなり、他者と全く同じ仕事内容とはならない。

3)職務創出

事業課題の解決に向け、既存の職場環境において満たされていないニーズをもとに検討したうえで、新しい業務や職務内容を創出する。

4)職務再構築

既存の職場環境で行われている職務から、該当者が対応可能なものをピックアップし、職務内容を個別に再構築する。

5)ジョブシェアリング

複数人で仕事をシェアする。チームの目的の達成のために、お互いの強みをもとに、職務内容を分担し構成する。

このように、いくつかの手段を、企業や個人の特性に合わせ検討・組み合わせて活用することが必要です。

カスタマイズ就業の効果

【働く個人に対し】
◎働く場を準備するという今までの「福祉的就労」とは異なり、個人の強みを活かして働くことができ、社会に貢献できること。
◎感謝や対価の獲得による、人生の充実感の向上。
◎スキルや経験の獲得による、生活の持続可能性の向上。

【企業に対し】
◎新たな視点(障害を持つ方の目線)が得られることによる、商品やサービスの付加価値創出
◎人材採用戦略における新たな選択肢(社会的マイノリティ人材の有効活用)の獲得
◎組織活用の柔軟性の向上により、既存人員も含めた働きやすさ(生産性)の向上
◎社会的責任の全う(CSR推進)

個人と企業、双方にとってメリットが大きい

いかがでしたでしょうか。カスタマイズ就業についてもっと知りたい方はこちらから連絡くださればと思います。

働く個人だけでなく、企業にとっても、双方にメリットが大きい働き方ですよね!ぜひ、参考としていただけたら幸いです。

参考資料