テレワークで活きる発達障害の特徴【強みを活かす仕事をしよう!】

テレワークは、「弱み」だった発達障害の特徴を「強み」にできるチャンス!

1)テレワークとは

テレワーク(『tele=離れた』+『work=働く』)とは、web会議やチャットツールなどを使って、オフィスから離れた場所で仕事をする働き方です。

サテライトオフィスなど、テレワークにも様々なスタイルがあります。

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2) 発達障害を持つ方は、周囲との関わりに生きづらさを感じている

「発達障害」という言葉がメディアでよく取り上げられています。人によって特徴も様々で、中には特徴が表面化しないまま生活できる方もいます。

しかし仕事をする中で周囲とうまくコミュケーションが取れないなど、「生きづらさ」を感じた方が多いのではないでしょうか?

【発達障害を持つ方で、こんな特徴にお悩みの方はいませんか?】
〇決まりやルーティーンを好み、想定外の物事が苦手。
〇興味・関心にムラがあるため、広く注意を払うことが苦手
〇こだわりが強く、融通が利かない。

このような特徴から職場で理解されず、生きづらさを感じたことはありますか?もし心当たりがある場合、テレワークはあなたにとって「チャンス」です。

今回は、発達障害を持つあなたの特徴が、テレワークの仕事の中でどう「強み」と変わるのか。事例を用いて、従来のオフィスワークのケースと比較しながら見ていきましょう。

【事例】発達障害を持つ方が、オフィスで仕事をしたとき

まず発達障害の特徴を持ち、障害者雇用でオフィスワークの会社に勤務している、Aさんのケースをご紹介します。

【Aさん(仮構)のケース】

Aさん・・・・30代男性。子供のころから周囲にうまくなじめず、大人になってから広汎性発達障害の診断を受ける。特徴として集中力があり、地道にコツコツ行える強みがある。しかし、幼少時からコミュニケーションが苦手で、周囲から誤解されることが多かった。今回のオフィスには障害者雇用で入社した。自分の障害について同僚には、直属の上司から伝えてもらっている。

【担当業務:内部書類のチェック業務】
〇上司の評価
ミスも少なく必ず納期を守るため、直属の上司からは評価されていた。

○周囲の評価
周囲の同僚からは「愛想が悪くて話しづらい」、「応用が利かない」、「融通が利かなくて頑固」だと言われていた。Aさんは周囲からなぜそう思われるのか分からなかった。

〇Aさんの対処
周囲の方とのコミュニケーションがうまくいかず、直属の上司に相談した。上司からは「その時々、その場の判断で適当にやってくれ」と言われた。Aさんは上司の言葉の意味が分からず、さらに不安が強まった。

○結果
孤立してしまい、体調を崩して離職してしまった。
Aさんは「仕事が続かなかったのは自分の努力不足」だと感じ、落ち込んでしまった。

このようなつらい経験をされた方は多いのではないでしょうか?これでは周囲から否定されたという気持ちだけが残ります。

しかし、このAさんも持つ発達障害の特徴が、テレワークでは必要とされる「強み」になる特徴です。それでは、なぜ「強み」になるのか。テレワークに必要な3つの特徴を見ていきましょう。

テレワークで、発達障害を持つあなたの「強み」になる特徴3つ

特徴1:決まりやルーティーンを好む。

〇オフィスワークでは
【弱み:決まりやルーティーンを好み、想定外の物事が苦手。】
「9時にいつも通り書類チェックをしたいのに、朝出勤時に同僚から急な用件を頼まれた。仕事の流れが変わって不安だったので、同僚に相談したら『それくらい適当に考えてできないの?』と言われてしまった・・」Aさんにとって、「その場で適当に考える」ことはとても負担でした。

〇テレワークでは
【強み:決まりやルーティーンに忠実に行うことで、相手に安心感を与える。】
離れた場所で行うテレワークは、お互いの姿を見ることができません。相手にも自分の業務の状況が分かるよう、伝えることが必要です。そのため、毎日同じルーティーンに沿って行うことが、相手も安心できる環境となります。

特徴2:周囲に関係なく、一つの物事に集中する。

〇オフィスワークでは
【弱み:興味・関心にムラがあるため、広く注意を払うことが苦手。】
「上司から声をかけられたのに、集中していて気づかなかったから怒られてしまった。」「周りの人の話し声が気になってしまって集中できなかった。」Aさんも、周囲に注意を配りながら目の前の仕事にも取り組むことが苦手でした。

〇テレワークでは
【強み:周囲の状況に関係なく、ひとつの仕事に没頭できる集中力がある】
テレワークでは、仕事をする環境やペースを自分で決めなければいけません。誰も見ていないので、自分の意志でサボることもできます。そのため自分でモチベーションを維持しないといけません。

発達障害を持つ方は興味があれば、周囲に関係なく集中できる強みがあります。相手からのコミュニケーションもメールやチャットなど、あらかじめ決まっています。

そのため突然知らない人から連絡が来ることもありません。あなたは周囲の環境に左右されることなく、目の前の仕事に集中できます。

特徴3:こだわりが強い。

〇オフィスワークでは
【弱み:こだわりが強く、融通が利かない。】
「上司の指示を守って一生懸命仕事をしてきた。納期も過ぎたことはなかった。それなのに周りとうまく話せないだけで周囲の方に認められなかった。」Aさんも正しいことをしているのに怒られる理由が分からないことに悩んでいました。

〇テレワークでは
【強み:厳しい評価基準に対してもこだわれる、強い探求心がある。】
テレワークは勤務状況が見えません。行った仕事がそのまま評価につながります。そのため、仕事の結果次第で評価が決まる厳しさもあります。しかし仕事の成果に対して、あなたが持つ特徴「こだわりの強さ」を活かすことができれば、どんな方よりも強い探求心で乗り越えられます。

評価が明確なため、発達障害を持つ方が苦手な「曖昧な物事への判断」というストレスもありません。

このように同じ特徴でも、自分に合った環境や働き方を選ぶことで、あなたの可能性は大きく広がります。

まとめ

いかがでしたか?

情報通信技術が進んで、離れたところでも仕事ができる社会になりました。発達障害を持つ方は周囲からの影響を受けて、不調になることが多いです。

しかしテレワークは、周囲の影響もなくあなたのペースで進められます。これまで「応用が利かない」、「融通が利かない」など、「弱み」としか見られなかったあなたの特徴が、テレワークでは「強み」に変わります。あなたの特徴が、周囲から必要とされる要素になります。

今回の記事が、あなたがストレスなく全力で仕事に打ち込める「チャンス」として考えるきっかけになれれば幸いです。