発達障害を持つ方が、テレワークをするために必要な仕事スキルとは?

テレワークは、互いに離れた場所で仕事をする「チームワーク」

1)テレワークとは

「テレワーク」とは、離れた場所でチャットなどの情報通信技術を用いて仕事を行う方法です。テレワークについて詳しく知りたい方は、こちらの記事「テレワークは不公平?同僚にずるいと思われないためにできること4つ」で分かりやすく紹介しております。

2)発達障害を持つ方の特徴は、テレワークでどう生かせるの?

この記事からご覧になった方のために、公開の記事「テレワークで活きる発達障害の特徴【強みを生かして仕事をしよう!】」で紹介している、テレワークで強みになる発達障害を持つ方の特徴をご紹介します。

【発達障害を持つ方がテレワークで活きる『3つの強み』】
〇決まりやルーティーンに忠実に行い、相手に安心感を与える。
〇周囲の状況に関係なく、ひとつの仕事に没頭できる集中力がある
〇厳しい評価基準に対しても乗り越えられる、強い探求心がある。
この3点をお伝えしました。詳しく知りたい方は、上記のリンクから記事を参照してみてくださいね。

テレワークでは「臨機応変が苦手」、「融通が利かない」など、悪いイメージでしか見られなかった特徴が、上記3点の「強み」になります。

では、「これからテレワークを始めたい。だけどテレワークをするにはどんなことに気を付ければよいのかな・・?」と不安を感じていませんか?そんなあなたに、「発達障害を持つ方がテレワークで必要な仕事スキル」をご紹介します。

発達障害を持つ方が、テレワークをするために必要な仕事スキルとは?

1)相手との報連相の方法を明確にする。

テレワークはあなたのペースで仕事を進めることができます。発達障害を持つ方は、特徴として自分から意思を伝えることが苦手です。離れた場所で仕事をするテレワークでは、相手からの発信を待ってしまうと、コミュニケーションが受け身になります。

やり取りが止まることはテレワークにとって致命的です。できる限りあなたから発信し、主体的に提案していきましょう。発達障害を持つ方は、曖昧な状況が苦手です。ただし主体的に発信すれば、相手の回答がイメージしやすくなり、あなたの負担も減ります。

お互いに心地よいやり取りを行うために、事前に相手の方と報連相の方法を相談していきましょう。

【対策例】
○毎日午前10時と午後4時に報告メールを送信する
○質問や連絡がない場合でも、『質問事項なし』として、必ず伝えるようにする。
○緊急の伺いや連絡の場合はメールのタイトルに【緊急!】と入れる。

2)自分の業務パターンを作り、休憩の方法を明確にする。

テレワークは当然、オフィスのような休み時間や終業のチャイムも鳴りません。発達障害を持つ方は他の誰よりも集中できる力があります。しかし、「合図=決まり」がないためにずっと没頭してしまう「過集中」になりやすいです。気付いた時は体調を崩していたという事態にならないよう、集中力のコントロールが必要です。

【対策例】
○午前と午後に1回ずつ15分間の休憩を入れる。
○疲れを感じたときは仕事を中断してリフレッシュする。
このような休憩のタイミングや回数など、仕事相手の方とよく相談して明確にしましょう。

できる限りあなたにとって負担の少ないよう、業務のリズムを作り自分で体調を管理していきましょう。

3)長期のスケジュールを作り、オンオフのタイミングを明確にする。

テレワークは、オンオフの切り替えもあなたが管理しなければなりません。発達障害を持つ方はこだわりが強く、成果を出すためにとことん業務に取り組めます。その反面、こだわりが強すぎて一日中ずっと仕事を意識してしまうリスクがあります。

オンオフの切り替えができなくなると、心身のバランスを崩してしまいます。長期的にスケジュールを作ることで、オンオフの目安を計りやすくなります。常に仕事との距離感を意識し、体調管理に努めましょう。

また、あなたが今どれくらいできているか、進捗状況が分からなくなった。
そんなときは仕事相手の方に相談して解消していきましょう。

【対策例】
○「今日は予定通りできたから、仕事はここで終わりにする。」
○「朝10時に仕事のスイッチをオンにし、夕方5時に仕事のスイッチをオフにする。」
○「寝るときは仕事のことを考えない。」
など

4)提案・質問内容を明確にする。

発達障害を持つ方の特徴として、曖昧な物事に対して判断することが苦手という特徴があります。したがって相手の『曖昧な』表現から意思を読み取ることが苦手です。相手からのメールの意味をあれこれ想像してしまい、不安になったことはありませんか?コツとして、以下の例を見ていきましょう。

【相手の方に明日の業務内容を聞きたいとき・・・】
質問例A:「明日は何をすればいいですか?」
質問例B:「明日はAかBの業務を行いたいと思いますが、どちらにしましょうか?」
もしあなたにこの質問が来た場合、どちらの質問例がより相手に早く、分かりやすい回答ができますか?

・・・質問例Aだと相手の方は具体的にどう回答すればよいか、困ってしまいます。たくさんの業務の中から相手ができる業務の候補を伝えて、再度相手に回答を求めなければなりません。やり取りの回数が増えて、お互いの負担も増えてしまいます。

したがって、質問Bのようにあなたからいくつか選択肢を出して質問することです。この場合、相手の回答が「AかB」を選ぶだけになれば、相手の方も分かりやすいです。

仮に相手がAかBのどちらでもなく別の業務を依頼したいときも、「今日はA・BではなくCの業務をお願いできますか?」など、お互いにとって負担のないやり取りになります。

以上の4つに共通していることは「仕事相手の方と事前に相談して明確にすること」です。発達障害を持つ方はもともと曖昧な状態が苦手な特徴がありますが、離れた場所でお互いが見えない分、相手の方にも「明確さ」「分かりやすさ」が必要になってきます。

見た目は一人で行う業務ですが、テレワークは仕事をする相手とのチームワークだということを忘れないようにしましょう。

まとめ

発達障害を持つ方は特徴上、離れた場所でもさぼることなく仕事に取り組めることができます。しかし、テレワークは自分のペースで仕事を行う分、自己管理が大切になってきます。あなたがテレワークをするうえでの4つのリスクへの対策として、

1) コミュニケーションが受け身になりやすい
→対策『相手との報連相の方法を明確にする。』
2) 過集中になっていても気づかない
→対策『自分の業務パターンを作り、休憩の方法を明確にする。』
3) こだわり過ぎてしまい、オンオフの切り替えができなくなる。
→対策『長期のスケジュールを作り、オンオフのタイミングを明確にする』
4) 相手の状況が見えないため、不安になりやすい。
→対策『提案・質問内容を明確にする。』

を仕事をする相手の方とよく相談して確認し、あなたの特徴を活かして仕事を続けられるよう心がけていきましょう。