ADHDの特徴のひとつに「多動性」がある
ADHDとは
ADHDとは発達障害の一つで、「注意欠如・多動性障害」といいます。主な特徴として、
・注意欠如
・衝動性
・多動性
この3つが挙げられます。これらの特徴から、生活や仕事の中であらゆる困難を感じることがあるのです。今回は、この中の『多動性』について紹介します。その他の特徴など、ADHDについては、参考リンクや下記の関連記事も参考にしてください。
関連記事:【大人の発達障害】ADHD・ADDを持つ方の特徴は?自分の興味を活かそう!
関連記事:ADHDとは。原因は脳内物質の働きにあった!?改善策も!
多動性とは?
では、多動性とは具体的にどのような性質なのでしょうか。また、多動性がどのような行動に現れるかについても併せて説明していきましょう。
【ADHD】多動性の特徴・具体的な行動例
では、多動性の特徴について見ていきましょう。具体的にどのような行動に現れるかも併せて紹介します。また、ポイントごとに関連記事もありますので、併せてチェックしていただけましたら幸いです。
興味のあるもの以外、集中することができない
興味のあることに関しては集中力を発揮するケースがありますが、特に興味関心のない物事に関して集中できない一面もあるのです。仕事など必要な物事に関しても集中できないケースがあり、周囲から『責任感がない』『やる気がない』と誤解されやすいことがあります。
【具体的な行動例】
・仕事の期限などが迫っているのに、やる気が出ない
・就職活動したいけれど、モチベーションが上がらないために行動できない
・他人が薦めてくれたものでも、興味がないからとすぐに断ってしまう
関連記事:【ADHD】仕事のやる気が出ない… モチベーション維持のコツ4つ
関連記事: ADHDは準備が遅い?ギリギリまでやらない癖を改善するヒント4つ
じっとしていられない
同じ場所にじっとしていられない。このようなこと、ありませんか?ADHDで多動性が強い場合、「同じ場所に座っていることが辛い」「長い時間待っていることが辛い」というケースがあります。
【具体的な行動例】
・待ち合わせ場所で待っていたが、同じ場所に居られずうろうろしてしまう
・デスクワークなど、同じ場所にずっと座っていると集中できない
・他人の話を聞き続けることが辛くなる
関連記事:【大人のADHD】とにかく待てない、我慢できない…!原因と改善法
物事を継続することが苦手
先ほどが物理的な持続だったのに対して、精神的な持続についても苦手なことがあります。同じ物事を継続させること、同じ環境に居続けることに耐えられない場合もあるのです。
【具体的な行動例】
・物事を継続することができない。すぐに飽きてしまう
・三日坊主とよく言われる
・ずっと同じ環境でいるとつまらなくなり、転職を繰り返してしまう
関連記事:【ADHD】どう頑張っても続かない…継続していけるコツはあるの?
関連記事:【大人のADHD】人間関係が続かない…関わり方に改善法はあるか
決断や判断、考えが変わりやすい
また、「持続することが苦手」な特徴にも関わるもので『決断や判断・考えが変わりやすい』ことがあります。発言したこと、行動したことがコロコロ変わりやすいのです。そのため判断そのものは思い切って行っていたとしても、周囲から「優柔不断」「一貫性がない」と思われてしまうケースがあります。
【具体的な行動例】
・昨日は「Aに行こう」と言ったのに、今日になって「Bに行きたい」と感じる
・外食先でメニューを注文する際、頼んだ後に変更したくなる
・物事を『始める⇔やめる』の繰り返しになることがある
関連記事: ADHDは優柔不断!?決断できない原因と周囲への影響、改善法は?
多動性によって、二次障害になるおそれもある
多動性によって、様々なストレスを感じやすいおそれがあります。仕事での問題、他者とのやり取りなどのストレスなどから、うつ病や適応障害などの二次障害になる恐れがあります。こちらの記事「多動性障害は、大人になってから発覚する?二次障害にも注意!」をチェックして、事前に対処法を覚えておきましょう。
また、二次障害について詳しくはこちらの記事、適応障害についてはこちらの記事も参考にしてみてください。
ADHDや多動性の活かし方を知る必要がある
多動性はもちろん、ADHDの特徴は何も悪い面だけではありません。良い面もあり、これを活かすことで、社会で活躍できる可能性もあるのです。ポイントは、「発想の転換」です。例えば、今回の多動性に関して考えてみましょう。下記で紹介する「×・○」は同様の特徴からなる現れ方です。
【多動性・発想転換のヒント】
×興味のないものに、集中できない → ○より純粋に、興味のあるものに打ち込める
×じっとしていられない → ○常にアクティブでいられる
×物事を継続しにくい → ○新しい環境、経験などの刺激に強い。広く浅い知識を持てる
×考えがコロコロ変わりやすい → ○気持ちの切り替えが早い
このような一面もあるのです。これはその時に置かれている環境や、多動性に対する受け止め方などで○、×のどちらかが現れやすくなります。ですから同じ特徴でもこの「○」として現れやすいためにはどうすればよいのか、環境選びや活かし方を知る必要があるのです。下記の関連記事もそのヒントの一部です。興味のある記事をぜひチェックしてみてください。
関連記事:【ADHD】落ち着きがない特性はクリエイティブな面も?理由を解説
関連記事: ADHDは多趣味!?広く浅い知識を活かせるコツ、問題点もある?
関連記事: ADHDは営業職に向いている?仕事上で活かせる特性と注意点は?
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
多動性はその落ち着きのなさから、「だらしがない」「大人げない」と誤解されてしまうケースがあります。また、そのような障害特性の苦手な部分を克服することのみに集中してしまっている環境も少なくありません。
社会で活躍するために、まずは自分自身への理解を深め、先ほど紹介した「○」の場面をどれだけ実際に表現できるかがポイントになります。
家族や医療機関、支援機関と相談しながら、自分について見直してみるのも良いかもしれません。