ADHDは準備が遅い?ギリギリまでやらない癖を改善するヒント4つ

準備が遅く、ギリギリまでやる気にならない…

道筋を立てて行うことが苦手

ADHD(注意欠如・多動性障害)は脳機能の働きのズレにより起きる、先天的な脳機能の障害です。

「注意力の欠如」「多動性」などの特性により、その場で思いついた通りに動くことが多くなります。そのため事前に計画をして、立てた道筋の通りに動くということに苦痛を感じるケースも出てくるのです。

ギリギリになって気付き、バタバタしてしまう

したがって、ADHDを持つ方は準備をすることが苦手なケースがあります。億劫に感じてギリギリまで延ばし、直前になって焦ってバタバタ支度を始めることはありませんか?

今回はそのような自分のくせを直したいという方に、
○準備がどうして遅くなってしまうのか
○準備が遅い癖を改善し、ゆとりを持って行動する方法はどのようなものか

についてご紹介します。

【ADHD】準備が遅い原因

予定などに縛られず、その時に動きたい

ADHDの「衝動性」の特性から、決められた通りに動くことが耐えられないケースが出てきます。コントロールをすることが苦手で「自分の動きたいときに動きたい」という思いから、つい「動き始め」が遅くなりがちです。

「早めに動いて少しずつ行うのではなく、短い時間でまとめてやればよい」と考えていませんか?

急に行動を変えることは、想像以上に精神に負担をかけています。これを続けることは、健康状態を保つ上で危険なことなのです。

関連記事:【大人のADHD】とにかく待てない、我慢できない…!原因と改善法

対象の物事を忘れている

ADHDの特性に、「物事を管理することが苦手」なことがあります。そのため、本来行わないといけないことでも忘れてしまうことに悩みやすいです。

また、忘れないように記録するなどの注意をしていても、その記録の存在を忘れてしまいさらに混乱するケースも考えられます。

よってメモを探すことに時間を要してしまって、二度手間になってしまうケースが出てくるのです。

時間管理が苦手で、自分の感覚よりも早く時間が過ぎている

時間管理が苦手なことでも悩んでいることはありませんか?自分では「まだ準備しなくてもよいだろう」と楽観的に考えていたら、思ったよりも時間が過ぎてしまいバタバタすることに…というケースに焦ったこともあるのではないでしょうか。

自分の予測よりも早く時間が過ぎていることで、動揺も倍増してしまいます。よって準備そのものの精度が下がり、忘れ物や準備漏れが出てくるリスクを高くしてしまうのです。

ギリギリまでやらないことで、周囲を心配させる

心配していても、周囲は言いづらい

ギリギリまで行わない状況を周囲が知っていても、なかなか忠告することはできないものです。なぜならあなたがどれくらいの段階まで準備が進んでいるか、周りからは見えないことが多いからです。

ですから自分で進捗状況を把握し、それに応じた動きを求められる必要があります。

自分一人のバタバタで、周囲を巻き込むことがある

また、突然混乱しているところを見ると、周囲も驚きます。「あれがない、これがない…」とバタバタしていることで、周囲まで巻き込んでしまうケースもあるのです。

このような事態を防ぎ、「ギリギリ癖」を改善するにはどのようにすればよいでしょうか。

ギリギリまでやらない癖を改善するヒント

①手順通りに動くための集中力を保つ

手順通りに動くことに窮屈さを感じてしまうことは、集中力が不足している可能性があります。ですから医師と相談して、薬の効果について話し合いましょう。体調や周囲の状況によっても変化しますから、定期的に体調について話し合うことで改善できます。

また、効率的に集中できる方法を考え、少ない労力で注意力を保つ工夫をしていくことも効果的です。方法が分からない場合はこちらを参考にしてみてください。

②毎日の生活の流れで必ず見るポイントに、「メモ」を置いておく

物忘れに悩む場合は、「生活の中で必ず見るポイント」にメモを置くことで解消できるケースがあります。自宅の鏡やデスクのパソコンの電源スイッチのところなど、必ず見るというところにメモを貼っておくことで「覚える」負担を軽減することができます。

このような「覚えやすい工夫」を行って、漏れのないように心がけていきましょう。

その他物忘れ対策について不安を感じているときは、こちらの記事を参考にしてみてください。

③時間管理を心掛け、意識的に早めに動く

時間管理を心がけ、早めに動くようにしましょう。早めに動くとは、早く歩くなどの動作の速さではなく、「『動き始め』を早くする」ということです。

やりたくないこと、考えたくないことに関して早めに動くということは苦痛かもしれません。その場合は少しずつ小分けにして準備していき、負担を減らす方法もよいでしょう。

意識的に早く動くことで、周囲にも「今何をしているか」が伝わりやすくなります。そのため、周囲にサポートをお願いしやすくもなるのです。

④上司と相談して、現状を確認する

準備が遅いのは、準備の手順自体に時間がかかっている可能性もあります。それまでの段取りや時間繰りなどについて、上司と話し合ってみましょう。

「○○の作業の準備は、いつごろから行うべきか」「準備の中で、願いできることはあるか」など、より準備の負担を軽減できるよう取り組んでいきましょう。

相談の際には報連相のコツを確認しつつ、よりスムーズに進むように心がけていくことが必要です。

「相談内容をうまくまとめられない…」など、相談について不安を感じていたら、こちらの記事「【大人のADHD】仕事で辛い悩みを相談できない…原因と打開策4つ」をチェックして、不安を解消させていきましょう。

時間や作業に追われることが改善できないときは…

さて、ゆとりを持って「早めに動き始めるコツ」をお伝えしてきました。しかしその準備自体に苦手なことが多かったり、普段の作業に追われたりして準備ができないという事情もあるでしょう。

どうしてもこの状況が改善されないときは、あなたの取り組み方が問題ではない可能性もあります。

そのようなときは、「カスタマイズ就業」で自分の強みを活かしていく働き方にシフトしてみるのも手段の一つです。

カスタマイズ就業とは、従来の「障害からなる苦手なことを、いかにできるようにしていくか」というスタイルではなく「本来持っている強みを活かす環境で働く」スタイルなのです。

今自分の働き方に疑問や不安を持っていたら、いちどSalad編集部までご相談ください。

関連記事:ADHDの適職は?カスタマイズ就業で、向いてる仕事を見つけよう

まとめ

いかがでしたでしょうか。

準備をすることはゆとりを持てることはもちろん、周囲に気づいてもらえる期間を長く持てることがあります。準備の中に、苦手なことがあるときにお願いしやすいメリットもあります。これがギリギリの状態ですと急ぐことを求められるため、周囲もサポートしにくいのです。

また、ゆとりは「作るもの」です。こうして準備をすることでゆとりを作っていくことで、ストレスや混乱を防いでいけます。

自分の体調と向き合いながら、これまでより早めに動き始めてみませんか?