【ADHD】仕事中混乱する…パニックになる状態を防ぐための対処法

仕事に追われて混乱する…

仕事に追われて混乱する…

物事の管理や整理が苦手なことがある

ADHD(注意欠如・多動性障害)は発達障害の一種です。

「注意欠如」や「多動性」などの特性により、日常生活や仕事において「管理すること」「整理すること」に困難を感じるケースがあります。

いつの間にか、作業中の仕事で溢れている…

特に職場では、仕事上の制約の中で業務を行わなければなりません。ですから日常生活以上に物事を管理・整理しなければならないことが多くなります。

「あれもこれも、どうして自分ばかり仕事が多いのだろう…?」と悩んではいませんか?いつの間にか作業中の仕事で溢れていて、混乱してしまうこともあるのではないでしょうか。

では、ADHDを持つ方はなぜ混乱する状況を作ってしまうのでしょうか。

参考:ADHD(注意欠如・多動症)の診断と治療| e-ヘルスネット(厚生労働省)

【ADHD】仕事で混乱する要因

【ADHD】仕事で混乱する要因

時間に追われている

物事を管理する中でもっとも苦しみやすいのが、時間の管理です。「○時までにこの作業を行わなければならない」「□時までにAさんと行う業務の予定がある」など、時間に関わる管理が苦手なことがあります。

そのため、実際の作業量以上に「仕事がいっぱいある」と思う状況に陥りやすいのです。これを解消することができず、パニック状態になるリスクが高まります。

優先順位をつけず、気がついたものから行っている

ADHDを持つ方は、一回一回の決断が早いことが多いです。しかしながら、その判断や作業状況がコロコロ変わることも多い問題があります。よって仕事など、優先順位を決めて効率的に行うということが苦手です。

その時に気になったものを行うというスタンスになりやすく、整理しづらくなってしまうのです。

一度に沢山の作業に着手している

時間の管理、作業の管理が苦手であるにもかかわらず、多動性などの特性から一度にたくさんの作業に着手してしまう問題があります。

分かりやすく、これを「車」に例えて説明していきましょう。

「乗車できる人が5人まで」の車があるとします。

○時間管理(作業を入れるスペース)が分からない→何人乗りの車かが分からない
○作業の管理ができない→今何人乗っているかが分からない

このような状態であるにもかかわらず、どんどん車に乗せようとしてしまうのです。

イコール、自分の限度を把握できないまま沢山の仕事に着手してしまうことになります。したがって、後になって「車に乗れなくなる=混乱する」事態を招いてしまうのです。

ミスや見落としから、取り返すのに時間を要している

ADHDを持つ方は、ちょっとしたミス・基本的なミスを繰り返すことで悩みやすい傾向があります。これは集中力をコントロールすることが苦手なことから来ていることが多いです。

そうして確認作業を怠り、ミスをしてしまうことで結果的に余計な作業を増やしてしまうのです。さらに自分でも取り返す作業に追われ、さらに混乱しやすくなってしまいます。

参考:やることが3個以上あるとパニック…発達障害の「先延ばしグセ」に効くスゴ技 | 発達障害サバイバルガイド | ダイヤモンド・オンライン

混乱・パニック状態は職場全体の混乱を招くこともある

混乱・パニック状態は職場全体の混乱を招くこともある

このような事態から、混乱するような状況を招いていませんか?

あなたも職場の中の大切なチームの一員です。ですからリズムが崩れることで、周囲の業務にも支障をきたす可能性も出てくるかもしれません。何より、このような状態をずっと続けていると精神的負担が大きくなり、あなたが体調を崩してしまいます。

では、これらを防ぎ、混乱する事態をなくしていくにはどのような方法が必要なのでしょうか。

参考:ADHD時間管理 | 福岡県立精神医療センター 太宰府病院

仕事中混乱する・パニックになる事態を防ぐには

仕事中混乱する・パニックになる事態を防ぐには

時間管理を見直してみる

時間管理は、落ち着いて仕事を防ぐための軸になります。どの業務がどのくらいの時間でできるのかなど、作業の負担や労力を把握していくことで見えやすくなります。

パズルのように、残り時間に当てはめていくような感覚で作業を当てはめることができれば、大きく改善します。

うまくできるか自信がないかも…という場合はこちらの記事「【ADHD】時間管理・スケジュール管理ができない…改善法はある?」を参考にしてみてください。

優先順位を決め、作業の手順を守る

次に、そのたびそのたび作業の流れを変えていては、自分自身はもちろん周囲もあなたの動きをつかみにくくなります。周囲との連携が取りにくくなることで、仕事がスムーズに進まないことが増えますから、尚更効率が下がってしまうのです。

したがって今やるべき仕事がどれだけあるのかを書き出すなどをして、一度仕事内容を整理してみましょう。

仕事の優先順位を決め、その手順通りに業務を行うことで混乱しにくくなります。

上司と相談して、作業の手順を確認する

効率よく行う方法について、定期的に上司と連絡を取り合って確認していくことで混乱を緩和することができます。

上司との相談の中で効率的な業務手順を確認できることや、今の業務負担について見直してもらうようお願いができます。何より、話を聞いてもらえる環境があるだけでも、精神的なゆとりに違いが出てくるでしょう。

コミュニケーションの際には報連相の基本事項を確認し、上司と相談をお願いしていきましょう。

もし、相談内容の整理が苦手など、方法が分からない時はこちらも併せてチェックしてみてください。

確認作業を見直してみる

同じミスをしてしまうのは、確認作業など「作業のルート」に何らかのくせがあることが多いのではないでしょうか。

基本的なミスや小さなミスであればあるほど、復旧作業に時間や労力がかかってしまいます。原因やミスしている箇所を見つけることにも苦労しやすいです。

ですから、これまでどのような形でチェックをしてきたかを見直してみましょう。自分でミスの原因がつかめない時はこちらの記事「ADHDは詰めが甘い!?『あともう少し』のミスを減らす対策3つ」をチェックしてみましょう。

参考:大人の発達障害、「ミスが多い」「もの忘れが多い」人はADHDかも? | うつ、ストレス、不眠 | 健康 | ダイヤモンド・オンライン

パニックになることが多いなら、環境を見直してみよう

パニックになることが多いなら、環境を見直してみよう

さて、ここまでは「自分でかに工夫して混乱する状況をなくすか」についてお伝えしてきました。しかしながら、「どのような対処を試しても改善されない」「改善して負担が減ると、また新しい仕事が増えての繰り返し…」という事態に悩んでいることはありませんか?

その場合、今の環境があなたの苦手なものばかりに囲まれているなど、「環境そのもの」とマッチしていない可能性も考えられます。

カスタマイズ就業」という言葉を聞いたことがありますか?個性や障害特性を「強み」とできる環境を選んで、社会貢献していく働き方です。

「仕事に追われて辛い」「もっと自分の得意なことで仕事をしていきたい!」というときはぜひSalad編集部までご相談ください。

参考:障害者の能力や強みを生かす「カスタマイズ就業」って? – 毎日新聞

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

混乱が進んでパニックになると、周囲を受け入れることも難しくなるでしょう。そのため常にイライラしている状態になりやすく、気づかないうちに周囲を傷つけていることにもなりかねません。

ですから周囲と落ち着いて接することができるくらいの「ゆとり」は常に持っておく必要があります。

自分のこれまでの傾向を見直したのち、改善に向けて心掛けていきましょう。

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