ADHDは生活音がうるさい!?職場で迷惑をかける音、対策とは?

うるさい生活音を出していても気付きにくい

周囲の事情や自分の身の回りに注意を向けられない

ADHD(注意欠如・多動性障害)は発達障害の一種です。

特性に「注意力の欠如」があります。これにより、自分の意思で注意の向きや分量をコントロールできない困難に遭いやすいです。

そのため、周囲の事情や自分の身の回りで起きていることに気づきにくいケースがあります。

職場でも生活音は関係する

「生活」音と呼ばれていますが、もちろん職場でも関係してくるものです。自分では気にならない音でも気になる人がいるなど、人それぞれに感じ方が異なります。

周囲から「ちょっとうるさいんだけど!」など言われたことはありませんか?自分では気にしていない分、どんな音が不満に感じやすいか気になりますよね。

それでは、一般的なオフィスの中で迷惑になりやすい生活音についてご紹介します。

職場で迷惑になりやすい生活音

不満や独り言

仕事に集中しすぎていて、周りが見えていないことはありませんか?「自分の世界」に入り過ぎていると、つい「あっ!!」「まずい!」などの心の声を発していませんか?

このような感情が乗った独り言は周囲の耳に入りやすいことがあります。なぜなら、周囲は我慢していて仕事上の会話のリズムの中に「ない」音だからです。

ですからあなた自身がそれほど大きな声で発していないと感じていても、周囲が体感する音としては大きな音として耳に入ることがありますので、注意しましょう。

足音

足音もまた、不快に感じやすい音の一つです。特にタイル床の多いオフィスで、かつヒールや革靴などを履いている場合、音に注意が必要です。

意識して歩かないと、中には「頭がガンガン響く」くらいに不快を与えているかもしれません。

さらに敏感な方からすれば、足音だけで人を特定できるケースもあります。もし足音だけで気づかれた場合は、普段の歩き方に注意が必要なサインかも知れません。

振動が伴う音

音自体が小さくても、振動が大きく周囲にまで伝わってしまう場合は不快に感じさせやすいです。

具体的には、
○デスクの上に本やファイルを「ドン!」と置く
○洋服のロッカーなどの戸を「バン!」閉める

などが挙がります。

これらに共通して言えるのは「動作が終わるまで手や足を添えていない」ことで起きやすいです。「放り投げる」ように動くことで、音が雑になり不快に感じさせる音になってしまいます。

物を動かすときは、最後まで手の力を添えましょう。

金属製の引き出しの開け閉め

金属製の引き出しを雑に開け閉めしていませんか?上記の「振動」を伴うことはもちろん、金属特有の「高い音」が不快な音になりやすいです。

上記同様、動作の最後まで手を添えるようにしましょう。くれぐれも、足で押して閉めるなどはいけません。

パソコンのキーボードを打つ音

パソコンのキーボードを打つ音もその人の「性格」が出やすいです。特にエンターキー(Enterキー)の押し方には注意が必要です。

さらに不快な音になりやすい打ち方は「上下運動が激しい打ち方」です。分かりやすく説明すると、「横に流れるように打つ」のではく、縦運動でパチパチ打っていく感じです。

キーボードの操作は得手不得手がありますので、必ずしも「流れるように打つ」ことは難しいことがあります。その場合は、エンターキーを優しく押すようにするだけでも、大きく変わってきます。

その他、環境の中であまり起きない音は不快にさせやすい

その他、周囲の環境の中で自然に発される音とは違う「仲間外れ」の音は、不快にさせやすいです。

例えば、コールセンターなどは電話の呼び出し音が常に鳴り響いています。保留音なども多いでしょう。ですから電話の音について、不快に感じる人は少ないです。

しかしエンジニアなどほとんど電話のやり取りがない、静かな部屋の場合はどうでしょうか。電話のワンコールだけでも耳に入りますよね。

このように、その環境で自然に発する音、基準となる音が変わります。当然、「不快になりやすい音」も変化します。音について気になったら、普段自分の環境でどのような音が鳴っているかを確認してみましょう。

生活音で迷惑をかけない工夫

注意を向けるコンディションを保つ

まず大切なのは、「不快な音を減らすこと」に意識を向け続けられるよう、コンディションを整えることが必要です。

ADHDの特性は、脳の神経伝達物質の働きによって起きます。これを調節してくれるのが、服薬です。さらには自分自身でも集中力をコントロールさせる工夫も必要になる場合があります。こちらを参考にして、自分なりの集中力キープ法を作っていきましょう。

あらかじめ、周囲に指摘してもらうようお願いする

また、自分の発する音で迷惑をかけていないか気になる場合は、周囲に指摘してもらうようにお願いする方法もあります。

ほとんどは、音が不快だと思っていても直接言ってくることはありません。なぜなら人に指摘をすることは、それだけ労力を要します。言ったことでトラブルになったり、その後の関係に支障が出たりするのを望まないからです。

ですから、こちらから「指摘してほしい」とお願いする必要があります。意外なところを指摘されて、不満に感じることがあるかもしれません。それでも文句を言わずに受け入れる姿勢が必要なのです。

もし周囲に指摘してもらうのが難しければ、自分で録音して聞いてみる方法もあります。自宅などで普段どのような音を発しているか、確認することで客観的に音を聴くことができます。職場で行いたいときは、上司に相談してみましょう。

音が鳴りにくい物や道具を用意する

自分で気を付けることで解決が難しい場合は、音が鳴りにくいものを選んで使うことで防ぐことができます。

例えば、
○足音がうるさい…音のなりにくい靴底の靴を選ぶ。
○パソコンのキーボード音がうるさい…キーボードにビニール製にシートなどを敷いてみる。
○その他、100円均一などで振動を抑えるテープなどがある。
などあります。

常に音に気を遣うことが苦手な場合は、このような道具でカバーする方法があることを覚えておきましょう。

職場での悩みは、早めに相談して対処しよう

これまで「いかに周りに迷惑をかけないか」についてお伝えしてきました。しかし、いつまでも解決法が分からずに一人で悩んでいては、適応障害になってしまうおそれがあります。

ですからこちらを参考にしつつ、上司に相談する機会をお願いし、早めに対処していくように心がけましょう。

もし、相談の仕方が分からない場合はこちらの記事「【大人のADHD】仕事で辛い悩みを相談できない…原因と打開策4つ」をチェックしてみてください。

その他相談について迷う場合は、Salad編集部までご相談ください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「ひどいことを言ったわけでもないのに、どうして嫌われるのか分からない…」と悩んでいませんか?実際には、目立った大きな一件で嫌われるというケースは少ないです。

ほとんどが、この生活音のような「さりげない、小さなことの積み重ね」で信頼を失ったり、嫌われたりすることが多いのではないでしょうか。

常に気を付けるということは、ADHDを持つ方にとって辛いことかもしれません。ですから上司と相談して、お互いが少ない負担で仕事をすることができるよう、心がけていきましょう。

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