【発達障害】周囲から独り言がうるさいと言われる原因、対処法4つ

独り言がうるさいひとがいる

独り言がうるさいひとがいる

発達障害の特徴で、思考が言葉に出る場合がある

発達障害には、ADHD(注意欠如・多動性障害)
ASD(自閉症スペクトラム)などをはじめとする障害があります。

様々な特性が関わり、自分の思考=心の声が「独り言」として外に出てしまうことがあります。

独り言は、一度気になると騒音にもなり得る

独り言は、ほとんどがそれほど大きな声量ではないのではないでしょうか。しかし、「本来は発さなくてもよい声」という理由から周囲にも際立って聞こえやすいものです。

よって、大声でなくても不快に感じさせてしまうことがあります。ですから独り言で周囲に迷惑がかからないように工夫する必要があります。

今回は、
○発達障害を持つ方が、どうして独り言を言いやすいのか。
○独り言を抑える・コントロールする方法はどのようなものなのか

についてご紹介致します。

参考:発達障害の特性(代表例)|厚生労働省

障害特性ごとに、独り言の原因や種類が異なる

障害特性ごとに、独り言の原因や種類が異なる

まずADHDとASDでは、独り言を言う原因が異なるポイントがあります。それぞれの障害ごとに、原因を解説していきます。

参考:発達障害のある人【障害のある人に対する情報保障のためのガイドライン】/千葉県

【ADHD】独り言の原因

【ADHD】独り言の原因

自分の感情が言葉に出てしまう

仕事中、思わずミスをしてしまった時に「くそっ!」「あっ、しまった!」など、心の声が漏れていませんか?

このような心の声は、隙がない状態で発されることが多いため、失言になりやすい意味でも、注意が必要です。

興味や関心が移るたび、つい口に出してしまう

「あっ!?あった!」「何これ?」など、自分にとって刺激となるものを見つけたときについ、声を発していませんか?

外であれば影響は少ないですが、屋内や仕事中などの静かな状況では大変聞こえやすいです。

参考:職場での「独り言」は心の病のサインか?危ない症状の見分け方 | ニュース3面鏡 | ダイヤモンド・オンライン

【ASD】独り言の原因

【ASD】独り言の原因

思考や作業の進行状況がそのまま言葉に出てしまう

「ブツブツ…」と頭の中の進行状況を「実況」していませんか?頭の中だけで情報を整理することができず、つい、もっとも簡単な「口」で整理しようとしがちです。周囲の状況を気にせず発してしまうことで、周囲に迷惑をかけてしまうことがあります。

不満などを相手に言えないため、独り言として出てしまう

ASDの特性として、自分のネガティブな感情が心の声として出やすいです。「どうせ…は分かってもらえないだろう…」「そういうことじゃないんだけどな…」など、相手に直接言えなかった不満などがつい漏れてしまっていることが多いです。

場合によっては、「独り言で間接的に不満を聞いてもらおうとする人」も稀にいます。

どちらにしても内容がネガティブであるため、一度周囲の耳に入ってしまうとストレスを与えてしまう可能性が高いです。

参考:独り言が多い人の心理とは? 危険な独り言と対処法|「マイナビウーマン」

【発達障害共通】独り言の原因

【発達障害共通】独り言の原因

発達障害に共通する独り言の原因もあります。

過集中状態で、周りが見えていない

発達障害の共通の特徴として、「過集中になりやすい」傾向があります。

このときは視野が狭くなり、自分自身もしくは集中の対象しか見えていない状態になります。そのため、周りの存在を忘れて独り言を発してしまう可能性があります。

何より過集中そのものが心身の健康を損ねやすいので、注意が必要です。

参考:集中しすぎる:困りごとのトリセツ(取扱説明書)|発達障害プロジェクト

独り言は、些細な音でも周囲の耳に入りやすい

独り言は、些細な音でも周囲の耳に入りやすい

このようにほんの些細な「独り言」ですが、周囲には聞こえていることが多いです。音量ではなく、「仕事上で無関係の言葉」「その場にそぐわない発言」として耳に入りやすいからです。

ですから独り言は、周囲にストレスを与えかねません。対人関係のトラブルを防止する意味でも、独り言をコントロールする必要があります。

参考:独り言がうるさい人の心理とは?迷惑な行為をやめさせる対策を解説 | Smartlog

【発達障害】独り言をコントロールする対処法

【発達障害】独り言をコントロールする対処法

①過集中に気を付ける

まず、最も独り言になりやすいのが「過集中」です。仕事中は「集中」に支配されないように、適度に小休止をとるなど自分を保てるコントロールをする工夫が大切です。

②独り言を言っていたら周囲に指摘してもらう

周囲にお願いして、独り言を言っていたら指摘してもらう方法です。これにより、自分がどのようなときに独り言を言いやすいかが分かるようになります。

うまくいかないとき、疲れているとき、考え事が多いとき…などの「独り言を言いやすいパターン」をつかんでいきましょう。

③書き込むことで思考を整理する

作業中に独り言が出やすい場合は、日ごろから考えていることなどを書き出す癖をつけましょう。これはメモを取る技術にもつながるので効果的です。

ふと思考を整理したいときに、口ではなく手が先に動くように切り替えていく形です。

④服薬などで、独り言に注意を向ける工夫をする

しっかりと物事に集中できる状態でないと、これらの取り組みは難しいです。心身の状態が不安定だと、「集中しすぎないこと」に集中を向けることもできなくなるのです。

ですから医師の指示通り、服薬を行いましょう。もし「効果を感じない」「副眠気などの作用で反対に集中できない」などの問題があった場合は、すぐにかかりつけの医師に相談しましょう。

参考:注意欠陥・多動性障害(ADHD)治療薬の解説|日経メディカル処方薬事典

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

このように、独り言で周囲に迷惑をかけないよう注意が必要です。

しかしながら、「どうしても作業を整理するときは言葉を言いながら進めたい」ということはありませんか?その場合は、「テレワーク」という方法もあります。

離れた場所でやり取りする働き方ですから、原則、周りには誰もいません。また、自分の仕事をしやすい環境を選べる可能性もあります。

詳しくは、Salad編集部までお問合せください。

【筆者紹介】
Salad編集部員。30代男性。広汎性発達障害、ASD(自閉症スペクトラム)の診断を受けている。周囲の「負の」独り言を聞くことで反対にストレスをためてしまうこともあり、テレワークを選んだ。

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