【発達障害】過集中には要注意!なりやすいケース、仕事中の対策は?

過集中での仕事を続けると、体調を崩してしまう

過集中での仕事を続けると、体調を崩してしまう

そもそも「過集中」とは?

「過集中」とは、その名称の通り過剰に集中してしまう状態をいいます。時間も忘れて熱中、没頭してしまう経験はありませんか?度合にもよりますが、そのようなケースは過集中の可能性があります。

適度な集中であれば、仕事などでも効果を発揮する材料になります。しかしこの集中が度を過ぎてしまうと、パフォーマンスの低下や心身への大きなストレスになってしまいます。

参考:集中しすぎる:困りごとのトリセツ(取扱説明書)|発達障害プロジェクト|NHK

発達障害を持つ方は、過集中になりやすい

発達障害を持つ方は、過集中になりやすい

発達障害を持つ方は、特性上過集中になるリスクが高いです。

ADHD(注意欠如・多動性障害)と世間で「アスペルガー」とも呼ばれているASD(自閉症スペクトラム)など、特性ごとに「過集中になりやすいケース」が異なります。

今回は、
○過集中になりやすいケース(ADHD、ASD)
○過集中を防ぐための対処法

をご紹介します。

参考:発達障害の特性(代表例)|厚生労働省

【ADHD】過集中になりやすいケース

【ADHD】過集中になりやすいケース

好きなこと、興味・関心のあること

ADHDを持つ方は、興味や注意が移りやすい特性があります。そのため一見ひとつのことに没頭する「過集中」になることはないのでは?と考えるかも知れません。

しかしADHDを持つ方でも、好きなことや興味関心のあることについては過集中になるリスクがあります。

『集中しなければならない』と意識し過ぎている

反対にADHDを持つ方は「集中力がない」「落ち着きがない」と言われやすいです。特性を過剰に意識してしまい、過集中になるおそれがあります。

関連記事:【ADHD】仕事で『適応障害』になりうるケース、その予防法とは?

衝動で集中を抑えられない

ADHDを持つ方の中には、自分の衝動を抑えるのに苦労している方がいます。「これ以上集中してはいけない」と分かっていても集中することをやめられないケースがあります。

参考:注意欠陥・多動性障害(ADHD) | 医療法人東横会 心療内科 精神科 たわらクリニック

【ASD】過集中になりやすいケース

【ASD】過集中になりやすいケース

自分のこだわりに関わること

ASDを持つ方の特性に、「こだわりの強さ」があります。自分が納得いくまでとことんのめりこんでいってしまうため、過集中が切れた時には「燃え尽きていた」という状態になるおそれがあります。

周囲の状況や雰囲気を観察してしまう

ASDの特性には、「周囲の雰囲気や空気を察することが苦手」というものがあります。弱みをカバーするために、情報を収集しようと集中して周囲を観察してしまうリスクがあります。

関連記事:適応障害の対策は?【ASD(自閉症スペクトラム、アスペルガー)】

自分のパターン、ルーティーンに関わること

ASDを持つ方は、決められたパターンやルーティーンワークに忠実に行おうとする特性があります。

しかし、特に仕事などでは他者が関わるためにルーティーン通りに行かないケースも多く出てきます。そのような事態に耐えられず、「ルーティーン通り」に戻そうと無理をしてしまうケースがあります。

参考:ASD(自閉スペクトラム症、アスペルガー症候群)について| e-ヘルスネット(厚生労働省)

過集中は、虚脱感など長期的に考えてマイナス面が多い

過集中は、虚脱感など長期的に考えてマイナス面が多い

集中が切れた後、虚脱感に襲われる危険性がある

「集中するのだから、高い結果も出るし良いのでは?」と感じる方もいるかも知れません。

しかし過集中は、心身に大きな負荷をかけています。そのため、集中がいつまでも続くということはありません。

集中が終わったときに虚脱感(抜け殻のような感覚、燃え尽きたような感覚)に襲われ、体調を崩しやすくなります。

他の物事がおろそかになりやすい

さらに過集中しているときは、集中していること以外の物事がおろそかになっていることが多いです。そのためトータルで見ると低いパフォーマンスとして評価されかねません。

このように、長期的に考えると、過集中はマイナスな面が多いのです。それでは、このような過集中を防ぐにはどのような対策が必要なのでしょうか。

参考:在宅勤務なのに「サボれず疲弊する人」の超盲点 | ワークスタイル | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

仕事中、過集中にならないための対策

仕事中、過集中にならないための対策

時間で区切る・区切るようお願いする

過集中になりやすい場合、自分の意思で判断することは難しいです。ですから自分の意思ではない、客観的な基準でもって集中の「スイッチ」を調節することが効果的です。

中でも分かりやすいのは「時間」です。

例として、
〇1時間ごとにアラーム(オフィスの場合はマナーモード)を鳴らす
〇決められた時間にパソコンのスクリーンセーバーが表示されるようにする
〇決められた時刻に周囲の方に声をかけてもらうよう、事前にお願いする

など、職場の上司とよく相談して集中のスイッチをコントロールできる方法を考えていきましょう。

スケジュールを立てて、進捗状況がわかるようにする

集中の度が過ぎてしまうのは、「どこまでやれば今安心できるのかが分からないから」という場合があります。この場合、際限なく集中してしまうおそれがあります。

対策として、日々のスケジュールや進捗状況を把握することです。自分が今日どこまでやればいいのかが明確であれば、過集中になるリスクは低くなります。

見通しが立ち不安もなくなるため、ストレスが軽減する意味でも効果的です。

医師と相談して、服用する薬を調整してもらう

現在の薬の服用状況について、いちど医師に相談してみましょう。過集中になるのは、薬の容量や用法が原因という可能性もあります。

過集中になったときの疲労対策を準備しておく

これらの対策をもってしても、すぐに改善するということは難しいかもしれません。万が一過集中してしまったときのために、疲れた時のリフレッシュ方法を準備しておきましょう。

回復する手段を知っていれば、「体調を崩す」という最悪の結果を防ぐことができるからです。

参考:どうしてもゲームがやめられません:朝日新聞デジタル

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

集中力は、仕事をしていくうえで高い成果を生む、大事な能力です。しかし過集中によって得られる成果はとても少なく、失うものはとても大きいことが多いです。

どのように集中をコントロールして、効率よく成果を出すかを考えるのも、大切なスキルです。上司や医師、支援機関の方などと相談しながら、良い方法を考えていきましょう。

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