【ADHD】つい失言してしまう…きつい言い方を改善するヒント4つ

衝動性を伴う発言は、きつい言い方として聞こえやすい

ADHDは、特性として衝動性を持つことがある

ADHD(注意欠如・多動性障害)は、先天的な脳機能の障害で、発達障害の一種です。

特性として周囲から「落ち着きがない」ように見えることがあります。自分の衝動や集中をコントロールすることが苦手なのです。

衝動性に任せると、失言しやすい

この衝動性がどう表れるかは人それぞれです。この衝動性が「会話」に現れる場合、「つい、言ってはいけないことを言ってしまった」「後から考えてみると、ひどいことを言ってしまっていた」という事態を生んでしまいやすいのです。

さて、今回はADHDを持つ方の「失言」に焦点を当てていきます。
○失言しやすいタイミングはどのようなときか
○失言や相手にとってきつい言い方になってしまうことを防ぐには、どうすればよいのか

についてご紹介します。

【ADHD】『つい』失言しやすいタイミング

①都合の悪いこと、不快なことを言われたとき

自分にとって都合が悪いこと・不快に感じることを言われたとき、「つい」一言言い訳や言い返しをしてしまっていませんか?「売り言葉に買い言葉」というものです。

「言われて悔しい」という気持ちはわかります。しかしその反動で失言をしてしまっては、あなたが損をしてしまうだけです。

②気が緩んでいる・興奮しているとき

気を許している相手や飲酒の場など、気が緩んでいるときに「つい」勢いに任せて失言をしていませんか?

最も多いケースは、目上の人が冗談で言ったことに合わせようとして失言するケースです。興奮していると衝動性が増しますから、さらに失言しやすくなってしまいます。

周囲からすると「それはあなたの立場の言うことではない」ということを、気づかずに言ってしまうおそれがあります。

③過度な緊張状態のとき

苦手な人との会話や目上の人との会話で緊張しているときにも、失言しやすくなります。

理由は、目の前の状況をとりあえず何とかしたい「その場しのぎ」の発想になりやすいからです。

何とか相手の話に合わせよう、気に入られようとして発言をしていませんか?

「この場から逃げたい・抜け出したい」という発想での発言は危険です。長期的に見るとひどいことを言っていたという事態にもなりかねません。

精神状態が不安定なとき

精神状態が不安定な時ですと、上の①、②、③の精神状態になりやすく、コントロールも難しくなります。

○普段は意識していない言葉でも気になったり、イラついたりする。
○気が緩んでもコントロールをしにくい。心を落ち着けられない。
○緊張状態を鎮めることをしにくくなる。
ことで、きつい言い方になってしまうことが多くなります。

失言とは、コントロールされていない言葉

失言は、直接不快を与えない言葉であれば問題はありません。しかし、その場合でもあまりに多いと信頼を失ってしまいます。

何より一番危険なのは、相手を傷つけるようなきつい言い方になる可能性があるということです。

失言は、もっとも「コントロールされていない言葉」です。後から考えて後悔をする可能性が高いのです。

このような事態を改善する方法には、どのようなものがあるのでしょうか。

失言を減らし、きつい言い方を改善するヒント

目的意識を持つ

まずは、自分のプライドを保つために発言する癖をなくしていくことが必要です。

衝動性を伴い、怒りに支配されることには、理由があります。プライドの置き場所を誤っているのです。自分の自己顕示欲を満たすのではなく、大切な人を幸せにするなど大きな目的を実現することにプライドを持っていくことが大切です。

プライドを保つため、小さな目的にとらわれることなく、もっと大きな目的(大切な人を幸せにする、など)に向けて、小さなプライドに囚われる癖を徐々になくしていくことです。時間がかかりますが、これが最も有効です。

ただ、自分と価値観があまりに異なる方や、相手の足を引っ張ることを目的とするような、生産性のない方も存在します。そのような方には、きつい言い方にならないように…と配慮するよりも、冷静に「受け入れられません」と伝え、距離を置くという選択もありえることを想定しておいてください。

失言を減らすということは、「きつい言い方になることを押しとどめ、自分の意見を押し殺すことではない」ということを理解してください。

怒りや衝動に任せた発言を控える

何も考えずに発言すること控えることも有効です。常に発言する前に心の中で復唱して、良しと判断したものだけ発言するように心がけることで失言を予防できます。

自分の立場から外れた発言を控える

中には、「自分の発言の中のどれが『失言』なのかが分からない」という方もいるのではないでしょうか。

この場合は、「自分の立場とは見合わない立場の発言を控える」ことで、失言を減らすことができます。

例えば、
○自分より仕事ができる先輩に対し、上司のような発言をする(言葉遣いなど含め)
○男性なのに、あたかも知っているように女性の悩みを語る(反対のケースも同様)
などです。

仮に同様の経験をしている場合や本当に事情を知っていたとしても、それに見合った立場でなければ失言になりやすいのです。

緊張や不安が強いときは、書面など会話以外のやり取りをお願いする

緊張や不安が強いときは、できる限り「失言」する場を避けることも方法の一つです。「直接言わなくてもよい要件などをメモやメールで済ます」「すぐに言わなくてもよいことであれば、調子が良くなってからにする」など、はじめからリスクを避ける工夫も必要です。

職場では事前に上司に伝えておくと、スムーズに行うことができます。

服薬を心掛け、安定した精神状態を保つ

ADHDは脳機能の障害です。そのため、脳機能を正常に保ってくれる「薬」とは密接な関係にあります。

医師の指示通り服薬を続ける、効果について適宜相談することが改善の基本です。

関連記事:【医師に要相談】発達障害を持つ方にかかわる、服薬の効果と注意点

もっともいけないのは、失言したことを認めないこと

ここまで「いかに失言を減らすか」についてご紹介してきました。しかし、失言を完全になくすことは不可能です。これはADHDを持たない方でも同様です。

なぜなら、人によって発言の受け取り方が異なるからです。相手の心情を読み取って話しても、「気を遣われ過ぎている」ことで失言と感じてしまう方もいるのです。

ではなぜ、失言をすることが問題なのでしょうか。

それは「失言したことに気づいていない」「失言したのにもかかわらず、そのままごまかそうとしている」姿勢が問題なのです。

相手を不快にさせてしまったら、しっかりと謝罪する潔さが大切です。

関連記事:【発達障害】「ありがとう」「ごめんなさい」が言えない時の対処法

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「つい」言ってしまった、とすることで自分の責任ではないと感じてはいませんか?そのような無意識な一言ほど、人は印象に残ります。なぜなら、それを「心の声」だと認識するからです。

ですから自分から発する言葉には、責任を持っていなければいけません。

人間関係のトラブルを予防するためにも、自分の話し方を見直してみましょう。

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