【大人の発達障害】声が大きいことで不快にさせない工夫、活かし方

発達障害を持つ方の中には、声が大きいひとがいる

声が大きいと、相手に不快感を与えやすい

発達障害を持つ方の中には、声が大きいと言われる方がいます。「こんな近くにいるなら大きな声で話さなくても分かるでしょ!」「そんな大きな声で話すことじゃないでしょ!」と怒られてしまうことはありませんか?せっかく会話ができていても、声量に対して不快に感じられたら、やり取りがしにくくなってしまいます。

今回は、よく「声が大きい!!」と怒られてしまう方のために、

〇なぜ声が大きくなるのか
〇声の大きさで不快にさせない方法
 に加えて、
〇声の大きさを活かせる場面

の3点をご紹介します。発達障害を持っていない方でも、心当たりのある方はこのままチェックしてみてくださいね。

【大人の発達障害】声が大きくなってしまう理由

話した言葉を自分で確認したいから

発達障害を持つ方は、これまでのコミュニケーションの中で何らかの挫折があり、話し方に自信がないことが多いです。そのため、「話し方が間違っていないか」などを無意識のうちに感じてしまい、自分で話す言葉を確認しようとしてしまいます。この意識が強まると、より確実に聞き取ろうとして声が大きくなります。

よく電話応対の時に声が大きくなる方がいますが、この心理状態が影響していることが多いです。

その場に応じた声量をつかむのが苦手だから

発達障害を持つ方の中には、「周囲が今どんな雰囲気なのか」など、空気を読むことが苦手な方がいます。また、人と話す距離感をうまくつかめない方もいます。

このような方ですと静かな場面なのに、普通の声量で話してしまい「声が大きい」と言われてしまいます。

さらに、伝える自信のなさから相手に近づきすぎてしまい「うるさい!そんなに近づかなくても聴こえるよ!」と怒られるケースも該当します。

強引にでも伝えようと声が大きくなってしまうから

「うまく伝えることができない。工夫する方法も見つからない」と自信を失っている方の中には、大きな声で強引に伝えようとする方もいます。この場合相手がどう受け取ったかは関係なく、「自分が確実に言ったこと」のみを意識していることが多いです。

声の通りが良すぎて聞こえやすいから

自分でも声を大きくして話しているつもりがないのに、声が通ることで不快にさせてしまう場合もあります。

声量というより相手の感覚の中で「聴こえすぎてしまう」ことで、不快に感じてしまうケースです。

このようなケースから相手に不快にさせない声量を保つためには、どのような工夫が必要なのでしょうか。

声の大きさで相手を不快にさせない工夫

話す前に自分の中で確認してみる

自分の話し方に自信がない場合、「話しながら確認する」のではなく、「話す前に自分の中で確認する」ようにしましょう。事実、話してから確認しても手遅れです。

声を小さくすると、自分がどんな話し方をしているか気になるかもしれません。しかし事前にじっくり考えてから話しても遅くはありません。確実に相手に伝えるためには、心地よく聞いてもらうことも大切です。

話す前に相手に「聴こえてますか?」と確認する

相手への距離感がつかめずに近づきすぎてしまうのは、自信がないからです。「より確実に伝えたい」、「相手に聞きもれがあってはならない」という思いから近づいてしまうケースが多いです。

対策として、これまでより少し離れた位置から「(ここでも)聴こえてますか?」と相手に確認してみましょう。そこで「OK」と言われれば、それ以上近づく必要はありません。

相手の話し方や声の大きさ確認してから話す

「空気を読むこと」を求められる場面では、声が「目立ってはいけない」ことが多いです。声が大きい方の場合、声が目立ってしまうことで不快にさせてしまうのです。

しかし、「空気や雰囲気を読め」と言われてすぐにできるのであれば、苦労はしません。ですから今回でいう「空気」を具体的に言うと「周囲の方の声の大きさ」になります。まずは周囲の方がどれくらいの声量で話しているかを聞いてみましょう。その声量と「同じくらいかな・・」と感じる声の大きさで話すことを心がけましょう。

言葉の正確なやり取りに注意する

当然ですが、声の大きさで伝わる内容は変わりません。ですから、話し方を見直し、基本のやり取りを大切にしましょう。「1つの質問に、1つの回答」、「相手が聞きたいことは何かを確認する」などを注意するだけで、充分に改善できます。

詳しくは、こちらの記事「発達障害を持つ方の会話のコツ4つ~話が通じないときは要確認!」も併せてチェックしていただくと分かりやすいです。

少し声のトーンを落として話す

自分で声を大きくしていないのによく「うるさい」「声が大きい」と言われてしまう場合は、他の方より声が通る可能性があります。この場合、意識して声のトーンを落としてみましょう。声量を下げることも効果がありますが、もともと大きな声で話してない場合、今度は聞き取りにくくなってしまう可能性もあるからです。

声は、低い声より高い声の方が目立ちます(聴こえやすい)。そのため、不自然にならない程度に声を低くしてみましょう。

声が大きいことは、工夫次第で活かすこともできる

ここまで、声の大きさを改善する方法をお伝えしてきました。しかし、声が大きいことで「個性」として活かせる場面もあります。例として、

〇遠くにいる人を呼びやすい。
〇指示を出すポジション(指示を伝えるポジション)で活きる
〇大勢の前で話すときに、聞き取りやすい声で話せる
〇音声に関わる業務に有利

などがあります。もし「声が大きい!」と言われたり、自分で自覚していたりする方は、不快にさせない調節法に加えて、活かし方も考えることをおすすめします。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

会話の中では声が大きいことで、不快にさせてしまうことが多いです。さらに相手が聴覚が過敏な方であれば、心身の不調を招くこともあります。

声の適量のヒントは「相手の声量」です。調節するのはとても難しいことですが、改善できればそれが「相手への思いやり」になります。心地よいコミュニケーションを心掛けていきましょう。