【ADHD】仕事で「甘えるな」と言われないための職場への伝え方

ADHDの特性上、職場から「甘えている」と誤解されやすい。

ADHDの特性は、我慢が不足しているように見えやすい

ADHD(注意欠如・多動性障害)は発達障害のうちのひとつで、先天的なの機能の障害です。

特徴として、「注意力の欠如」、「多動性」、「衝動性」などがあります。職場で目立つものとして
〇デスクや時間などの整理が苦手
〇注意が逸れやすく、じっとしているのが苦手

という特徴から、我慢が足りない「甘え」だと解釈されやすいです。

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せっかく懸命に仕事をしようとしていても、周囲に「甘えている」と思われていると仕事もしにくくなってしまいます。

今回は、ADHDを持つ方が職場の方と安心して仕事を行えるように
〇周囲から「甘え」に見えやすい行動
〇職場の方に「甘え」だと思われないための工夫

をご紹介します。

ADHDを持つ方の、甘えに見えやすい行動

1)同じミスを繰り返す

同じミスを繰り返すと、「学ぼうとしていない、『甘え』だ」と見られてしまいます。

2)じっとしていられず、集中しているように見えない

デスクワークの場合は特にですが、デスクワークでない場合でも同様です。業務の所定場所に留まらず、集中しているように見えないケースがあります。この場合、「真剣に取り組む意思が見られない、『甘え』だ」と思われやすいです。

3)デスクなどが散らかっていて、整理している姿勢が見られない

整理整頓の得手・不得手はあります。これは仕方のないことです。

しかしながら、「整理しようとしていない」となると周囲は不快に感じます。場合によっては、整理されていないことで、他の方の業務に支障をきたすこともあります。

このような状態から「仕事環境の管理がなっていない。『甘え』だ」と感じていまいます。

4)注意が逸れてしまい、話を聞いていないように見える

相手が真剣に話をしているのに、聞いている姿勢が見えないと、「やる気がない、『甘え』だ」と感じてしまいます。

仮に、
○あなた自身が聞いていたとしても、「聞く姿勢」が見えない場合
○聞くポーズを見せていても、内容をうまく理解していないと感じられた場合

は同じく『甘え』に感じさせてしまいます。

5)衝動的な言動で、反感を買ってしまう

例えば仕事で辛いときにすぐに「辛い!」と漏らしてしまうことや、ちょっとしたことでイライラしたりしていませんか?

周囲の方は見せていないだけで、同じように辛い思いをしている場合があります。このときに「みんな我慢しているのに!『甘え』だ!」と感じてしまいます。

さて、甘えだと思われやすいケースを紹介しました。このようなケースを防ぐためには、どんなことに注意すればよいのでしょうか?項目ごとに解説していきます。

『甘え』だと誤解されないためにすること

1)ミスしやすいことへの取り組みを伝える

「学ぼうとしていない、『甘え』だ」 と思われるのは、ミスをしたこと自体ではありません。ミスに対してのあなたの取り組みや工夫が感じられないからです。

あなたがミスをしやすいことに関して今どんな工夫をしているかを伝えましょう。結論が出ていなくても構いません。「ミスに向けて工夫している」ことを知ってもらうことが大切なのです。

もしかしたら、その取り組み方をもとに、ミスが減るアドバイスをもらえるかも知れません。

2)中途半端な状態で席を外さないようにする

「真剣に取り組む意思が見られない、『甘え』だ」と思われるのは、仕事をやり残した状態で離れてしまうときが多いです。その中途半端な状態によって、不在時に対応を求められるかもという不安を与えてしまいます。

席を離れるときは、
○仕事の目処がたったとき
○途中の場合は、状況がわかるようにしておく

ことを心がけましょう。周囲が安心することで、『甘え』だと感じる不満が軽減されます。

3)毎日少しずつの整理を心掛ける

「仕事環境の管理がなっていない。『甘え』だ」と思われるのは、日々の管理を怠っているように見えるからです。

整理が苦手な方に多いのは、一度にまとめて行おうとすることです。一度に整理をしようとすると、同じ量でも労力を使います。何より、整理をしようとする気になりにくいです。

〇使ったものはすぐ戻す
〇毎日少しずつの整理をする

などをして、「片付ける」のではなく「散らかさない」工夫をしましょう。

毎日の姿勢を見せることで、周囲の方も信頼してくれます。

4)話の節目で内容を確認する

「話を聞いていない」「やる気がない、『甘え』だ」と思われるのは、あなたに適切な反応を感じなかった場合によくあります。

相手に「しっかり聞いているな」と感じてもらうには
○話の内容をとらえる
○聞いているという姿勢を見せる

この2つが必要です。

一番分かりやすい方法が、「話の節目で確認をする」ことです。

相手の話の節目に「今の話は、○○ということですか?」など、あなたがどれくらい理解しているかを伝えていきましょう。話の進行度が相手にも伝わることで、相手もより的確に説明しやすくなります。

5)話す前に、自分に向けて言ってみる。

「みんな我慢しているのに!『甘え』だ!」そう思われてしまっては、お互いがやりづらくなってしまいます。

衝動的な発言を抑えるには、まず自分に向けて話してみることです。紙に書くでも良いでしょう。そこで違和感があるような言葉は、相手も不快になりやすいです。

違和感を持った言動を控えるようにすることで、あなたが本当に辛いときに周囲が気にかけてくれるようになります。

伝え方に不安を感じたら、就労移行支援に相談してみよう

「職場にいつも甘えだと言われる。自分でも努力しているけど、それでも分からない…」ということはありませんか?

そのときは、いちど就労移行支援事業所に相談してみましょう。あなたの特性を踏まえた上で、適切に伝えられるアドバイスをもらえるかも知れません。

相談先に迷った場合はSalad編集部にお声かけください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

一生懸命に仕事をしているのに、周囲にそう見えないのはストレスになりませんか?もしかしたら「一生懸命」のやり方を少し工夫することで、状況が大きく変わるかもしれません。

周囲の方が安心するにはどうすればよいか。そこに焦点をあてて、取り組み方を見直してみましょう。