【ADHD・ASD】職場に「受け身」と言われないための工夫とは?

特性上「受け身」と見られやすい

ASDを持つ方は、周囲に積極性が見えづらい

ASD(自閉症スペクトラム)を持つ方の社会進出が進んでいます。しかし職場において、あらゆる困難を抱えています。ASDを持つ方は特性上、感情表現をすることが苦手です。そのため周囲の方からは冷淡な、無機質な方と誤解されやすいです。

さらにルーティーンを守り、周囲の状況に関係なく仕事を進める傾向があります。そのため、他者との関わりが少なくなりがちです。このような事情から、周囲にASDを持つ方の「業務の積極性」が見えづらい傾向があります。仕事はしているはずなのに、職場の方から「受け身になるな」と言われてしまう方も多いのではないでしょうか。

ADHDの方に関しては、個別に特性が様々異なりますが、受け身と言われてしまうことが多い方は、以下の内容を参考にしてください。

今回は、職場の方にうまくあなたを理解していただけるように、

ASDを持つ方が
〇周囲から「受け身」と思われやすい行動
〇周囲から「受け身」と思われないための工夫
〇そもそもなぜ誤解を生みやすいのか・誤解されないための工夫

をご紹介します。

ASDを持つ方の、「受け身」と思われやすい行動

1)周囲が忙しくても、自分のペースを変えない

ASDを持つ方の場合、自分のパターンを変えたくても変えられないことが多いのではないでしょうか。周囲の方は、あなたが「この方法以外にできない」ということが見えづらいのが現実です。

周囲の方は忙しい時、あなたの特性を理解していても「『何か手伝えることはありますか?』くらい言ってくれてもいいのに・・」とストレスがたまります。周りの状況に関わらないことで、「受け身」だと思われてしまいます。

2)コミュニケーションの発信がない

自分からコミュニケーションを発信すること、話しかけることはASDを持たない方でも労力を使います。相手がどんなことを考えるかの結果が見えない中で、踏み込む必要があるからです。

あなたがどんな時でも、常に相手から声をかけてくるのを待っていませんか?この場合、相手は疲れてしまい「受け身過ぎて困る・・」と感じてしまいます。

3)決められたことだけやっているように見られてしまう

決められたパターンに沿って行うことは安心です。しかしながら、常に変化を伴うのが仕事です。
〇上司が変わり、業務方針が変わった
〇人事異動があり、各人の業務負担が変わった
〇繁忙期など、通常と異なる時期がある

などの環境変化で周囲が適応しようとしているのに、完全に同じパターンで仕事をしている場合、目立ちます。

周囲が「全く変わろうとしない、仕事に対して受け身だ」と感じてしまうことがあります。

このような誤解を招かないためにどのような工夫をすればよいのでしょうか。

【発達障害・ASD】仕事で「受け身」と思われないための工夫

定期的に上司と相談し、周囲の状況を確認してみる

定期的の上司と相談し、周囲が今どんな状態なのかを確認しましょう。都度手伝えることの有無を知っておくことで、「この人は、自分たちと関わりたくないわけではない」と感じてもらいやすくなります。

手伝えることがあれば、あなたのパターンの中に「上司や周囲の方に確認してみる」を入れておきましょう。「手伝ってもらうことはない」という場合でも、常に確認する姿勢は大切です。

発信しやすいよう、仕事の提案を考えておく

決められたことをどんなにうまくこなしていても、そこにあなたが「どうしたいのか」という意思がなければ「受け身」です。

ASDを持つ方は、会話の中に「意思」がないことが多いです。「それで結局、どうしたいの?」など言われていませんか?そんなときは、あなたの話のなかに「意思」が見えていないことが多いです。この「意思」を伝えやすい方法は、常に担当業務に対しての疑問を持つことです。

「どうしたらもっと良くなるのか」ということを意識していく中で「提案」ができてきます。この提案をもとに会話をしてみましょう。そうすれば、「意思」が見えやすくなります。

ルーティーンワークの中からでも、成長意欲を持つ

そして業務に疑問を感じるためには、常に成長意欲を持つことです。何年も同じペースで同じ量しかこなさないのであれば、それは本当の「受け身」です。同じパターンの中で、少し量を増やしてみる、少し早くやってみるなどトライしていくことが重要です。

はじめは目立たないくらいの成長でもよいです。そうして成長していくことが「楽しさ」につながり、やりがいにもつながります。

ここまでが「受け身」と思われないための工夫です。しかしながら、そもそもASDを持つ方は周囲に誤解されてしまうのでしょうか。

あなたの意思が分からないほど、誤解されるリスクが高くなる

ASDを持つ方は、相手の表情から意図を読み取るのが苦手です。さらにASDを持つ方は表情をどう出すのか、表現に困ることが多いのではないでしょうか。しかし周囲の方はあなたの表情などから意図が見えないことも、「受け身」だと感じてしまう要因のひとつです。

どんな方でも相手のことで分からないことが多いと、不安などから誤解するリスクも高くなります。職場で「何を考えているのか分からない」と言われていませんか?そんなときは誤解されやすい「サイン」です。かといって無理をして表情に出そうとすると、不自然になってしまいますよね。

職場に自分の『感情パターン』を伝えておこう

ですから、無理に表情に出すことはありません。お互いが安心できるように、周囲の方に正確にあなた自身を伝える工夫をしましょう。その方法としてあなたの「感情パターン」を事前に伝えておくことをおすすめします。

【感情パターンの例】
○困っているとき、足を揺すってしまいます。
○辛いとき、パソコンのキーボードの打ち方が粗くなります。
○深刻そうな顔をしているときは集中しているだけなので、問題はありません。
○話を受けて返答が少なくなり黙ってしまったときは、落ち込んでいます。
○辛い時ほど、言葉が無機質になります。

このように伝えておくと、表情の代わりとして周囲の方が理解しやすくなります。上記の行動をしたときは、「あっ、今はこう思っているんだな」と分かるので、安心できます。

行動の理由が分かると、周囲が誤解することも少なくなります。日ごろのくせなどを振り返って、お互いが安心して仕事ができるように工夫していきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ASDを持つ方は、外から見える情報が少ないことが多いです。そのため、あなたの意図を汲み取るために疲れさせてしまうことがあります。しかしあなたが無理に感情表現をしようとしても、疲れてしまいます。お互いが負担なく仕事ができるように、あなたについて上司とよく相談していきましょう。

迷うことがあれば、Salad編集部までご相談ください。