【ADHD】会話による「報連相」ができないときの改善のコツ5つ

ADHDの特性で、報連相ができないために悩みやすい

ADHDの特性で、報連相ができないために悩みやすい

注意や集中のコントロール、管理が苦手

ADHD(注意欠如・多動性障害)は、先天的な脳機能の発達障害です。

脳内の神経伝達物質の機能の影響で、注意や集中をコントロールすることが苦手です。これにより会話や情報の処理などにおいても困難を感じる方がいます。

職場の報連相は高度な情報整理が求められる

そのため、あらかじめ情報を整理して行う必要のある「報連相(報告・連絡・相談)」に苦労している方もいるのではないでしょうか。

職場で上司に伝えようとした瞬間に主旨を忘れてしまったり、懸命に話したつもりでも「で、何が言いたいの?」と言われてしまったり…。そのような経験、ありませんか?

今回はADHDを持つ方がどうして報連相ができないのか、原因をご紹介したのち正確に相手に伝えるための改善法をお伝えします。

参考:ADHD(注意欠如・多動症)の診断と治療| e-ヘルスネット(厚生労働省)

【ADHD】報連相ができない原因

【ADHD】報連相ができない原因

上司の指示や会話の主旨を理解できない

上司や先輩から指示を受けて、業務をすることもあるのではないでしょうか。この場合に相手がどのような意図で言ったのか、主旨を理解しきれないまま業務を進めてしまうおそれがあります。

このまま業務を終え、報告の際に全く相手に意味が伝わらないという可能性があります。

伝える内容の整理ができない

次に「相手がどうしてほしいのか」聞いた内容は分かった、ただし自分がどのように相手に伝えればよいのか内容をうまく整理できないケースがあります。

何をどう説明したらよいか分からない、何から順に話せばよいか分からないなどで困っていませんか?

このように伝える内容を整理することが難しく、報連相が苦手な場合があります。

要点・要件を特定しないまま話してしまう

ADHDの特性である衝動性や多動性から、会話に合っても「見切り発進」をしてしまう方もいるのではないでしょうか。分かりやすく説明すれば、「話しかけた後に内容を整理しながら話そうとする」ということです。

この場合「何のことを話しているのか」、テーマが二転三転変わりやすくなります。要点を特定しないまま話してしまうことで、相手には何も伝わっていないという結果につながってしまいます。

関連記事:ADHDは優柔不断!?決断できない原因と周囲への影響、改善法は?

会話自体に集中できない

ADHDの特性上興味のあることでない限り、一つの物事に集中することにはエネルギーを要します。

そのため、会話や報告の際にも意識が移ってしまうなどしてしまうことがあります。「ん!?聞いてるのか?」「ちょっと!?聞いてる?」など言われたことはありませんか?

このように会話自体に集中できないことも問題のひとつです。

これらの問題を解消し正確な報連相するための改善法にはどのようなものがあるのでようか。

参考:ADHDの人は空気が読めない?:朝日新聞デジタル

正確な報連相をするための改善のコツ

正確な報連相をするための改善のコツ

1)会話の聞き取りやメモなどの情報管理を工夫する

正確に相手に伝えるためには、前提として相手からの指示や情報を正しく理解しておくことが必須です。メモの取り方や指示事項の覚え方を工夫することが必要です。

コツとして例を挙げると、聞き取るときに「どう伝えるかを考えて聞く」という方法があります。能動的に聞く「くせ」をつけることで、より相手が求めている伝え方に近づくことがあります。

下記の関連記事は、その他会話の聞き取り方やメモの取り方などの工夫例です。興味がありましたらぜひ併せてチェックしてみてください。

関連記事:【発達障害・体験談】会話が聞き取れない・苦手な時に訓練したこと
関連記事:【発達障害・体験談】仕事を覚えられない時のメモ、覚え方の改善法

2)伝え方に注意し、事前に大まかな「台本」を準備する

正しく伝えるには「話してから内容の構成を考える」では遅いです。相手にも構成を考える作業をさせてしまうのは、負担になってしまいます。

ですから、あらかじめ自分がどうやって話すのか「大まかな台本」を用意しておくと便利です。もちろん台本と言っても、メモ程度のものでも構いません。

自分がどういったルートで話すのかを事前に決めておく作業が大切です。

3)話の最初に要点・要件を伝える

分かりやすい伝え方のポイントは、「何のための報告か、『テーマ』を最初に伝える」ことです。要点や要件を最初に伝える「情報整理」が必要になります。

例えば「体調が悪くなったから、早退したい」という話をするとしましょう。このときに長々と体調が悪くなった経緯を話してしまう方がいます。

弁解したいためにあらゆる言葉を付け加えてしまいがちですが、相手は「会話のゴールが見えない」時間が長いことで、ストレスや疲労を感じやすくなります。中には話の途中で、「で、何?」と怒ってしまう方もいるでしょう。

ですから、「すみません、体調不良のため早退させていただきたいのですが…」と初めに要件を伝えていきましょう。相手のストレスを少なくすることで、より伝わりやすくなります。

4)正確な会話のやり取りを心掛ける

また、普段の会話から正確な言葉のやり取りを行うよう、心がけも必要です。

こちらの記事「発達障害を持つ方の会話のコツ4つ~話が通じないときは要確認! 」をチェックして、正確な言葉のやり取りを心がけましょう。

5)医師の指示通り服薬を継続する

ADHDを持つ方にとって、服薬は重要なポイントになります。理由は集中力を維持する作用があるからです。そのため医師の指示通りに服薬を続けることが大切です。

関連記事:【医師に要相談】発達障害を持つ方にかかわる、服薬の効果と注意点

参考:注意欠陥・多動性障害(ADHD)治療薬の解説|日経メディカル処方薬事典

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

報連相する際は、相手が目上の方や苦手とする方の場合、緊張してしまいますよね。そのような時でもしっかりと話せるようにするためには、リラックスしているときに会話を正確にできるようマスターしておく必要があります。

少しずつトレーニングして、職場で信頼されるよう心がけましょう。

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