【大人の発達障害・ADHD】片付けられない方への整理の工夫4つ

発達障害の特性で、片付けられないひとがいる

ADHD(注意欠如・多動性障害)を持つ方に見られやすい

発達障害を持つ方には、物を片付けられず悩むことがあります。中でもADHD(注意欠如・多動性障害)を持つ方は特性上、整理整頓に困りやすいです。

○注意が散漫しやすいため、物が散らかりやすい
○衝動性がある場合、その場の感覚だけで物を買ってしまい物が増えやすい

などの理由から、どうしても部屋やデスク場などが散らかってしまい整理に苦しみやすいです。

もちろん、ADHDを持たない方、他の発達障害を持つ方にも整理が苦手な方はいます。そのような方にもご紹介したいことですので、「整理が苦手だな・・」と感じている方は最後までお付き合いくださいね。

今回は、
○片付けられない方の特徴
○片付けられない方のための整理整頓の工夫

を紹介します。

片付けられない方の特徴

1)許容量を考えず、その場の衝動で物を増やしてしまう

片付いていないということは、物にあふれているということです。

片付けられない方に多く見られるのは、置き場所やスペースなど許容量を無視して物を手に入れてしまうことです。

「これ欲しい」「これ必要かも」と感じてしまうと、置き場の有無などを考えずその場の感情だけで手に入れてしまいます。結果的に気付いたときには物が溢れていて、整理が難しくなってしまうことがあります。

2)捨てる判断が苦手

物が増えやすい点に加えて、物を減らすことが苦手なケースが多いです。

「これは要らないけど、もしかしたら使うかも知れないから取っておこう」など感じることはありませんか?そのようなことを考えやすい場合、片付けられない傾向があります。

3)物の置き場所が一定していない

注意が散漫しやすい特徴が見られる場合、
○置き場所を特定するのが苦手
○注意が散漫しても問題がない置き方をする(どこで気になっても見つかるようにしたい)こだわりがある

のいずれかの理由から、物を置く場所を特定せず、あらゆる場所に置いてしまいます。

これにより実際には物が少ない場合でも、「散らかって見える」ことになりやすいです。

4)まとめて片付けようとする

やはり、片付けられない方はできる限り「片付ける」意識から離れたいものです。そのため、どうしても一度にまとめて整理しようとする癖があります。

一度に勢いよく整理できる方もいますが、ほとんどの方は負担に感じて挫折しがちです。片付けたいものをまとめてしまうことで、さらに苦手なイメージが膨れ上がってしまいます。

片付けをしないことで起こるリスク

物を整理しないことで、
○紛失が多くなる
○管理が難しく、無駄が生じやすい
(同じものがあることを忘れて再度買ってしまう、など)
○共有する物や情報に支障をきたしやすい

というリスクがあります。

プライベートであればまだしも、職場でこのようなリスクを伴うのは周囲にも迷惑がかかります。このような「片付けられないくせ」を改善し、整理をするためにはどんな方法があるのでしょうか。

片付けられない方のための整理整頓の工夫4つ

1)物を増やすときは、「今」必要なものに限定してみる

買いたいものを見つけたとき、物をもらうとき、確かに「あれば良いもの」かも知れません。しかし全てを手に入れていたら、すぐに物であふれてしまいます。

適切に物を増やすヒントとして、「今現在すぐに必要なものか」を考えてみることをおすすめします。これにより不要なものが増えにくくなります。

2)「不要」と判断する基準を設ける

不要なものがいつまでも残っていたら、整理して配置を整えても限界があります。

そのため、不要と判断する基準を設けましょう。いちばん簡単なのは「保管期限」です。「半年経っても一度も使わなかったら捨てる」、「3ヶ月経っても一度も目にしないものは、何年後でも目にしないから要らない」など、捨てる基準を設けてみましょう。

自分の明確な基準ができると、捨てやすくなります。

3)物の置き場所を決める

片付けられない方にとって、物を置く場所を決めることは面倒かもしれません。

その場で気付いた場所に置きたい気持ちもあるのではないでしょうか。

しかし紛失を防ぐ一番の方法は、「置き場所の特定」です。さらに見付からずに探すときに、手がかりがつかみやすくなる意味でも大切です。

はじめは辛いかもしれませんが、少しずつ意識していきましょう。

4)負担になる前に、その場で気付いたら片付ける

片付けられない方は、整理そのものを「大きなこと」として考えがちです。

しかし、整理が得意な方には「大掃除」「大整理」の必要がありません。なぜなら、散らかる前に芽を摘むからです。

気付いたときにあった場所に物を戻す、不要なものを捨てるなどをしていれば、散らかりにくくなります。

片付けが苦手な方にとって、意識し続けることは辛いことかも知れません。しかしながら、多く物を片付けられる技術よりも、そもそも物を散らかさないことが最高の整理整頓なのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

実は筆者も、子供時代は片付けが大の苦手でした。ADHDの診断は受けていませんが、道具箱や机の中は物にあふれていました。机の中が本や教科書で詰まってしまい、教科書が取り出せずに先生に怒られた記憶があります。

改善のきっかけは大人になってから、大きい手術を伴う病気を体験したことです。自分の体に神経質になったことで、体へのこだわりが身の回りへのこだわりになり・・・という形で注意が広がりました。今では掃除や整理にこだわるまでになりました。

そのぐらいのきっかけがないと、改善は難しいことなのかも知れません。辛いかもしれませんが、これを機に今自分の身の回りがどうなっているかな・・?と、そう見渡していただけただけでも幸いです。

【筆者紹介】
30代男性。大人になってから広汎性発達障害、ASD(自閉症スペクトラム)の診断を受ける。子供時代は後に診断されるASDの特徴よりも「片付けられない」、「注意散漫」など、ADHDを持つ方に見られる特徴が目立っていた。