【発達障害】考えて行動できない原因は?考える力習得の必須条件4つ

真面目にやっているのに「考えて行動できていない」と言われる…

指示や決まり通りに仕事をしている

仕事中周囲から「もっと考えて動け!」「どうして考えて動かないの!」など、「考えていない」ことを指摘されたことはありますか?しっかり上司の指示を守って仕事をしているし、何も考えていないように言われてすごく不快…というケースを経験したことがあるのではないでしょうか。

何も考えないで仕事をしているわけではないのに…と悔しい気持ちになりますよね。

「考えて行動をしなさい」の『考えて』の意味が分からない

もっとも、「考えて行動しなさい!」の『考えて』の意味が分からなくて困ることはありませんか?

考えることの意味を聞くと「それくらい自分で考えろ!」と言われてしまい、「その考えるとは…」と明確な答えが出ません。

いったい周囲が言う『考える』は、何を指して言っているのでしょうか。

そもそも、「考える」とは?

そもそも職場での「考える」とは、「周囲の事情」「仕事の目的」を考慮して主体的に動くことをいうことが多いです。この「主体性」が見えないと、イコール考えていない行動として見えやすいのはないでしょうか。

では、考えて行動をすることができない原因を詳しく見ていきましょう。

【発達障害】考えて行動できない原因は?

指示があるまで、何もしない

与えられた仕事を終えた後や上司の指示を待つときなど、じっとしているだけでは「考えた行動」とは言いにくいです。特に空き時間、待ち時間での姿勢は目立ちやすく、何もしていないとそれだけで周囲の印象が悪くなってしまうほどです。

また、勝手に動いてはいけない…という意識が強すぎて、何もかも周囲に判断してもらおうとしていませんか? 自分で考えるべきことまでそのたび他者に確認していると、「それくらい自分で考えなさい!」「自分で考えて動いて!」と言われてしまいます。

発達障害を持っていると、「どれが考えるべきもので、どれが確認するべきものなのか分からない…」という困難に遭いやすいです。この判別が苦手で、周囲の感覚とずれることが多いことも理由の一つです。

誰かが判断するまで何も行動できないと、業務が滞ってしまいます。

同じミスを繰り返す

同じミスをたびたび繰り返していると、「反省していない」という意味で考えていないと言われることがあります。本人の中では多少やり方を工夫していても、改善が見られないと「考えていない」と言われやすいです。

指示通り行うだけで、工夫が見られない

上司の指示や周囲の依頼通りに業務を行うことは大切なことです。しかし与えられたことを事務的に行うだけだと、「仕事に対しての思いが分かりにくい」という意味で考えていないと言われてしまう可能性があります。

それでは「考えて行動している」と思われやすい行動にはどのようなものがあるのでしょうか。

考える力習得に必要な条件

①「待つ姿勢」を改善し、主体的に行動する

受け身が良い印象を持たれないのは、真剣さや取り組む姿勢を感じないことです。しかし、それだけではありません。

受け身=言われたことだけを行っている状態では、そこにあなたの考えがどれだけ入っているかが分かりにくいことが挙げられます。どうすれば指示通りにできるか考えているのかもしれませんし、指示があるから自分では何も考えずに事務的にやっているのかもしれません。

受け身のままだと、周囲はこの判別ができません。ですから「待つ姿勢」「受け身姿勢」を改善し、主体的に考えていくことが大切になります。

仕事を受けるのではなく、「仕事に向かっていく」姿勢が大切なのです。

関連記事:【ADHD・ASD】職場に「受け身」と言われないための工夫とは?

②上司と相談して、「聞くべきこと」「自分で考えること」を決める

では、どうすれば主体的な行動をとれるのでしょうか。ただ自分で考えて行動しただけでは、「勝手」になってしまう可能性もあります。

ですから職場の上司とよく相談していくことが大切です。組織に対し自分の役割を調整すること、ともいえます。

相談していく中で、「聞いて確認してからでないと動けないもの」「自分の判断も必要なもの」を区分けしておくことで行動しやすくなります。

「今日はどうすればよいでしょうか?」と、「今日はこの方法で行いますけど、よろしいでしょうか?」では、仕事へ向かう姿勢が違いますよね。

さらには上司に必要事項を確認しておくことで、仕事のミスを減らせる効果もあります。

③成長するための工夫を考え、提案していく

与えられていることを事務的にこなすだけでは、周囲にやる気が伝わりません。同じ業務であっても「常に成長したい」という気持ちを持つことが大切です。

「どうやったらもっと早くできるだろう」「どう工夫すればミスをなくせるだろう」と自分なりに考えて、改善策を常に探していくことも「考えたうえでの行動」になります。

「こうすれば成長できる」という改善案が浮かんだら、それを②の話し合いの時に上司に提案してみましょう。提案するだけでも意欲が伝わりますし、そこで上司とすり合わせていくことで、より効果的な改善策になるのです。

関連記事:【発達障害】職場で努力が報われないときの、無駄なく仕事を行うコツ

④組織の課題を把握し、解決策を立てていく

ここが最も考える力を鍛えるために必要なスタンスです。

考える力は、「①行動」「②調整」「③提案」という前述した要素に加えて、この4つ目の「④課題把握」は土台となる要素です。ベーススキルとして、この課題把握ができていないと、①②③が活きてきません。

何が課題になっているのか、手段に囚われることなく、目的を明確にして「目的を実現するため」の課題把握を行うようにしてください。

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職場での相談方法に迷ったら…

考えて行動をするためには、上記のように「上司とのコミュニケーション」がカギになります。

しかしながら、どう相談したらよいか分からない…と悩むこともあるのではないでしょうか。

どのように相談するきっかけを作ればよいのか分からない場合はこちらの記事「【ASD・アスペルガー】悩み事を相談できない…きっかけの作り方4つ」を参考にしてみましょう。

相談内容の整理や時間をうまく作ることが苦手な場合はこちら「【大人のADHD】仕事で辛い悩みを相談できない…原因と打開策4つ」をチェックしてみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

コミュニケーションや意思の疎通が苦手なことが多く、周囲から「何を考えているか分からない」と思われやすい問題があります。そのため、周囲の意図と行動がずれやすく考えているのに、考えていない」と思われてしまうのです。

ですから上司とよく相談し合って、周囲の考えに沿った行動ができるように心がけましょう。

もし、自分の考えや姿勢が受け入れられないときはカスタマイズ就業で、環境を見直してみることも方法の一つとして覚えておいてください。

詳しくは、Salad編集部までお問い合わせください。

【筆者紹介】
Salad編集部員。30代男性。広汎性発達障害、ASD(自閉症スペクトラム)の診断を受けている。HSPの特徴にも多く当てはまるため、ストレスをためやすい悩みがあった。ただ人の言われたとおりに動くこともいけないが、自発的に工夫しすぎると理解されないこともある状況判断に混乱した。このような相手の顔色をうかがって仕事を進めていくことでは長続きしないと判断。現在はテレワークで強みを活かす働き方にシフトした。