大人のADHDと診断!仕事が遅い、辛いのは、適職ではないからかも

「なんだか知らないけど、仕事でミスが多い」

「自分は、こんなに仕事ができなかったのかな」

「どんな仕事も長続きしなくて、転職を繰り返している」

と悩んでいたら、
ADHDが原因というよりも、そのお仕事があなたに合っていなかっただけかもしれません。
転職してから残念な思いをする前に、ADHDを持つ方の特性を活かしたお仕事選びについて一度考えてみましょう。

大人でADHD診断を受けた方は、自分の適職について考えてみよう

ADHDは”大人の発達障害”ともいわれ、社会人になり仕事をするようになって初めて自覚することが多いといわれています。特に、学生時代は部活動などで評価されていた人が、社会に出てから仕事上のミスが多いことで悩んでたら、病院で診断された。という事例もあるようです。

ADHDの場合、仕事内容によって能力に大きく差が出てきます。なかなか仕事で評価されないなと思っていたら、業務内容が自分に合っていなかったということも多いのです。一方で、自分に合っている仕事ができたことで能力を発揮し、会社の大きい戦力になったという方も少なくないです。

仕事には向き不向きがある

適材適所という言葉がある様に、人それぞれに向いている仕事と向いていない仕事があります。
”適職”という言葉も一般的に使われている言葉ですが、発達障害を持つ方がお仕事を選ぶ場合はこの適職を考えていくことが重要と言われています。

まずは、
1)自分が得意な分野や好きなこと、長所
2)自分が苦手な分野や、混乱してしまうことなど

を書き出し、さらに整理してみて、自分がお仕事をするにはどんな内容のお仕事で、どんな環境が適しているのか
を考えていくことが大切なのです。

大枠としてADHDに向いている仕事、向いていない仕事

ADHDがある方は、一般的に『個人の技術(スキル)が要求される仕事で自分の能力が発揮できる』
といわれています。
組織の機微を捉えるコミュニケーションが苦手とされる方が多い(個人により異なるケースがあります)とも、いわれています。
また、関心があることには高い集中力が出せるという特性もあるので、デザイナーなどのクリエイティブな仕事や、エンジニアなどの技術職が向いているでしょう。

【ADHDがある方に向いている仕事】
デザイナー、クリエイター、漫画家、アニメーター、イラストレーター、プログラマー、
エンジニア など

一方で物事を同時並行で行うことが苦手だったり、あらゆる感覚が敏感なことから気が散りやすい傾向があります。絶対にミスが許されない仕事や、複数の業務を平行して行うような仕事は避けた方がよいでしょう。

【ADHDがある方に向いていない仕事】
接客業、パイロット、保育士、医者、秘書、営業 など

一般的には、高い傾聴力やコミュニケーションが必要な役割を苦手とされる方が多いといわれています。

でも、自分の特性を知り、それに合った仕事を選ぶことの方が大事

ADHDをはじめとする発達障害にはそれぞれ特性があります。また、メディアなどで
「この発達障害にはこのような特性があります」という解説を聞いたこともあるでしょう。
しかし、実際は持っている特性も一人ひとり違っているといわれています。「自分はADHDだから、こういう特性がある」と安易に決めずに、自分はどんなことが得意なのか、自分はどんなことが苦手なのかとしっかりと理解したうえでお仕事選びをすることが大切です。

また、自分の特性を知っておくことは、はたらくときの配慮をお願いするときや、自分の中で日常的にできる対処法を考えるときにも参考になることでしょう。

辛いこと、できないことは、無理して続ける必要はない

自分の特性がわかってくると、できないけど無理をしてた部分に気づけます。また、仕事や日常生活でのストレスの原因もはっきりするでしょう。特性上合わないことやできないことは無理をせず、誰かにお願いしたり、断ることも大切です。

自分に出来ないことや、辛いと感じる環境に長い時間いるとうつ症状などの二次障害に発展することがあり危険です。ADHDなどの発達障害は、適切な環境下にいることで安定した力が発揮できます。それらを改めて理解したうえで、自分の仕事内容や職場環境を再確認していくことが重要なのです。まずは、自分で決めずに上司や信頼できる人に相談してみましょう。

困ったときに相談できるということは、仕事でも日常生活でも重要な力になります。時にはひとりで考えることも必要なことですが。それで苦しい思いをしているのなら、構わず誰かに助けを求めることも大切だと理解しておきましょう。

でも、「やりたい、できる、求められている」この3つに該当することであれば、辛くても続けるべき

転職を考える前に、なぜこの仕事を選んだのかを自分自身で考えてみることも大切です。就職を決めたとき、この会社、この業種など、何かに魅力を感じたはずです。
また、自分に与えられた仕事が出来る達成感を感じられていますか。会社から必要とされていると感じられていますか。もし、それら3つを少しでも感じられているなら、たとえ辛くても続けるべきでしょう。

業種はいくらでも変えることはできますが、最初から自分に合った会社に巡り合えることは稀です。苦労して覚えた仕事内容も、転職したらまた初めから覚えなおす必要がありますし、人間関係でも同じことがいえます。そう何度も、辛い思いや苦しい思いはしたくはないですよね。

仕事を変える前に、
・今の仕事内容はやりたいことなのか、
・実際にできているのか、
・会社から必要とされている実感はあるのか、
それぞれ振り返ってみましょう。また、仕事で不安や心配な点は上司にも相談してみましょう。

上記の3点が重なっている仕事であれば、続けていくことで強いキャリアパスとなっていくはずです。

仕事が遅い、はしょうがない

仕事が遅くなるのは仕方がない、という割り切りも大切です。
たとえ遅くても、丁寧で正確な仕事を心がけていれば、それに応じた評価をしてもらえます。もし仕事のスピードが心配であれば、上司に聞いてみましょう。また、業務の締め切りが気になるようなら、期限の相談もしてみましょう。それに応じたアドバイスももらえるはずです。

仕事は、工夫したりやり方を学ぶことができる

近年、仕事のやり方≪仕事術≫を自分で学ぶ人が増えています。その中には、メモの取り方、スケジュールの組み方、効率が良い休憩の取り方などたくさんの種類があります。それくらい、仕事での悩みを抱える人は大勢いるのです。そういった情報を参考にすることで、仕事がよりやりやすくなるでしょう。
また、上司や家族、友人などにも相談することもおすすめです。仕事内容や環境、個人によっても工夫の方法は様々です。どんなふうに仕事をしているのか、自分が抱えているような悩みをどうやって解決してきたのか。身近な人の話を聞くことも有効な手段です。

そもそも、仕事のやり方は専門の学校でない限り、なかなか教えてくれません。実際に会社へ勤めてから初めて学ぶことが多いのです。聞いたり学習したことを参考に、自分だけの仕事術を身に着けていくことが大切です。

障害と関係ないことは、障害のせいにしない

ときには、仕事の悩みや失敗を『自分はADHDだから』とつい障害のせいにしたくなってしまいます。ですが、本当にそれらは発達障害だけが原因でしょうか。偶然、そのときは体調が振るわなかっただけかもしれません。不眠が続いて集中力に影響がでることもよくあります。何ごとにも原因はありますが、その全てを障害と関連づけることは避けましょう。

そして、もっと他の要因はないのか振り返ってみましょう。障害とは別に、自分が向き合いたくなかった自分自身の課題もあるのかもしれません。まずは、上司や信頼できる人に相談することからはじめてみましょう。

最後は、自分の仕事の成果で判断される。甘えない

仕事をしていく中で、体調が悪くて成果が出せない日もあれば、比較的安定して成果を出せている日もあります。仕事の能率が、体調に多少左右されるのは仕方ないことかもしれません。ですが、それは働く誰もが同じことです。体調が悪いから仕事を軽くしてもらえるとは考えずに、まずは自分に与えられた業務をしっかりとこなすことを意識してみましょう。
障害や病気を理由に評価を軽くしてもらえるほど、仕事は甘くはありません。一つでも成果を上げる努力が大切になってきます。焦らず地道に取り組んでみましょう。

まとめ

外見から判断しづらいのが発達障害の特徴であり、困難なところでもあります。お仕事を選ぶときは、自分の特性を知ったうえでしっかりと考えたいですよね。また、日々の業務にあたるときは、まずは目の前のことを一つひとつ終わらせることに注力しましょう。
仕事は毎日が学びの連続です。挫折を経験することも多いことでしょう。ぜひ、自分が仕事をしやすい空間は、自分の手で作るのだという意識をもって取り組んでみましょう。