【実習でチェック!】大人の発達障害を持つ方の仕事選びのヒントとは

大人になってから発達障害に気づいたら。採用前に実習をして、あなたにマッチした仕事を見つけよう!

1)職場に定着できず、すぐに離職してしまうケースは多い。

発達障害者の就職件数が増えています。その一方で発達障害者の職場定着が難しく、離職してしまう問題があります。採用後1か月で1割、1年後には2割の方が離職しています。

離職原因は主に
〇対人関係
〇健康面の問題
〇業務遂行上の課題がある(体力的にきつい、遅刻・欠勤が多い、作業環境(音やにおい)が合わない、緊張感が強い、仕事が覚えられない、業務上の意思疎通が難しい・・など)
です。

「相談できる相手がいない」「作業環境が合わない」など、発達障害を持つ方の独特の感覚が理解されないことが大きいです。また、将来への不安ややりがいを感じないなどの理由も挙げられます。

参照:障害者職業総合センター研究部門 発達障害者の職業生活への満足度と職場の実態に関する調査研究(平成27年)
関連記事:精神障害を持つ方の離職率を下げ、定着率を向上させるためのポイント4つ

「フロアの『におい』なんて、ホームページを見ても分からない」、「職場にどんな人がいるのか、求人票には書いていない」、「やりがいなんて、入ってみなければ分からない」

このような事情から、就職活動になかなかトライできないことはありませんか?そんなあなたには「職場実習」がおすすめです。

「職場実習」とは

障害を持つ方のための職業訓練が目的です。原則3ヶ月以内・月100時間以内で職業訓練をする制度であり、実習を受ける障害を持つ方には賃金は支払われません。

ただ、職場実習は訓練だけが目的ではなく、お互いに活かし合える関係性を築けるかどうか、確認することもできます。実習を受けることで、面接や企業のホームページでは分からないリアルな現場の状況を知ることができます。

→参考:独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構 「第4 職場実習」

実習は、仕事を提案するチャンス。

これから説明する、仕事選びのヒントにて、相性をチェックするだけでなく、カスタマイズ就業のように自らが貢献できる仕事を提案してみましょう。実習で、職場の皆との相性を図ったのちに、ぜひ働きたいと思った場合に、仕事内容を少し修正したいと思った場合は、相手の役に立てる仕事の中身を提案してみましょう。

それでは、長く定着できる職場を見つけるために必要な、「職場実習をしたときにチェックしておくポイント」をご紹介します。

【実習でチェック!】大人の発達障害を持つ方の仕事選びのヒント

1)仕事との相性チェック

【業務量はあなたに合っているか。また、負担が多い時は調整をお願いできるか。】
業務量が負担と感じても、お願いできない、お願いし難い場合は注意です。

【業務を行う順番など、優先順位の整理がされているか。】
あなたが混乱しないよう、業務のフローが整理されていることが大切です。さらに図や写真を交えたマニュアルなどがある場合は安心できるでしょう。

【業務内容が突然変わることはあるか。】
仕事中に頻繁に業務内容が変わる職場は、入社後にも臨機応変な対応を求められることが多いです。また、内容を急きょ変更しても、「あなたの判断でやってくれ」など、分かりにくい指示を言われる場合は注意してください。

2)職場や人との相性チェック

【上司の指示が分かりやすいか。】
上司や周囲の方の指示が「あれやっておいて」など曖昧な指示ではなく、「午後3時までに50件やっておいて」など、具体的な指示になっているかどうかが大切です。

【報連相の相手や方法が決められているか。】
安心して聞くことができる雰囲気を持っている人がいるかどうかが大切です。大切なのは、あなたが「安心して聞けること」です。実際に相手が答えたい気持ちでいても、あなたから見て不安にさせる雰囲気を持っていたら注意です。

【聞く人が変わっても、指示が統一されているか。】
同じ業務なのに、人によって指示やアドバイスがバラバラな時は注意です。チーム内でしっかりと情報共有されていれば、あなたが誰に聞いても、答えは同じでなければなりません。

【仕事をするオフィスの室温や音響、においなどが作業環境が合うか。】
加えてあなたがストレスに感じることがあったときに、席の移動などをお願いできるかどうかも重要です。

3)生活リズムとの相性チェック

【一定期間通い続けてみて、体調や生活リズムは安定しているか。】
職場内だけでなく、通勤の場合は移動中の状況も含めて考えていきましょう。しばらく経ってもあなたが通勤に慣れない時や、帰宅後に疲れ果ててしまう状況が続く場合は、要注意です。「その職場に長く通えるか」を想定して、あなたの体調との相性をチェックしていきましょう。

実習でチェックしておくポイントはこのようになります。「こんなにあるの!?こんなにたくさん見てられないよ・・」という方もいるかも知れません。
そんなあなたには以下の方法をご紹介します。

実習には支援機関の方が同行してくれるケースもある

企業で職場実習を受ける際、必要に応じて就労支援センターや、就労移行支援事業所のスタッフの方が同行してくれます。あなたでは分からないポイントをアドバイスすることや、コミュニケーションの支援をしてくれます。行った業務の結果から、今後の対策や改善法を相談することもできます。

就労移行支援事業所で、実習を受けられる

職種や業務内容によっては、就労移行支援事業所でも実習を受けることができます。業務の進め方や相手とのやり取りの方法など、事業所のスタッフの方に相談しながら業務を進めることができるので、安心して業務を行うことができます。詳しくは、Salad編集部までご相談ください。

このような支援機関を利用することで、安心して実習を受けることができます。支援機関の方の適切なアドバイスを受けることで、よりあなたにマッチした仕事を見つけられます。

関連記事:【体験談】就労移行支援事業所で職場実習にトライするメリット3つ

まとめ

いかがでしたでしょうか。就職後すぐに離職する方が多いということは、発達障害を持つ方が、入社してすぐに違和感や不安を持ったケースが多いのではないでしょうか。あなたが失敗しない仕事を探すためには、現場の「第一印象」をつかむことが大切です。そのために、どんどん職場実習にトライしていきましょう。

実習では、
〇仕事との相性
〇職場や人との相性
〇生活リズムとの相性
の3つの相性をチェックして、あなたにマッチした職場を選んでいきましょう。仕事内容が合わないと思った場合は、相手の役に立ち、自分に合った仕事内容を提案することも行なってみましょう。