在宅就業の実現に向けたリワーク(就労移行支援)選びを解説!

在宅就業を希望したい

将来をイメージする女性
障害を持つ方の中には、「朝早く起きなくてもよく、自分の裁量で働く時間が決められる」「移動しなくてもよい、家の中であれば働ける」などの理由から、在宅就業を望む方も増えています。在宅就業をはじめとするテレワークも少しずつ広がっており、そのような方には追い風となっています。

しかし、自分一人で在宅就業OKの求人を見つけて応募し、実際に働き始めるまでにはかなり高いハードルがあります。どのような仕事が在宅就業に向いているのか、どのようなスキルを身につけておけばよいのか、分からないことも多くあると思います。

この記事では、在宅就業に向いている仕事や向いていない仕事、そして在宅就業を実現するために活用できる「リワーク」(就労移行支援事業所)の選び方についてご紹介します。

広がってきた?在宅就業の現状

ワークライフバランス

在宅就業はテレワーク(オフィスに通勤せず自分の選んだ場所で業務をおこなう勤務方法)のひとつで、自宅で主にパソコンを用いて仕事をおこなうワークスタイルです。

国内で在宅就業を導入している企業の割合は、2017年度には全体の13.9%でした。2013年度には約9.3%であったため徐々に増えてきていると捉えることもできますが、普及はまだまだこれから、という状況といえます。

参考:総務省 テレワーク情報サイト 在宅勤務ガイドライン
参考:総務省「通信利用動向調査」

在宅就業の普及にあたって課題となっているのは、仕事内容によって在宅就業に合う業務と合わない業務があると考えられていることにより、業界や職種で普及度合いに偏りがあることです。
そのため現状では、在宅就業に向いている仕事と向いていない仕事が明確に分かれており、求職者はそれを事前に理解している必要があります。

在宅就業に向いている仕事と向いていない仕事を知ろう!

在宅数行のワンポイントを伝える男性
オフィスに通勤しない分、在宅就業には制限があるため先に述べたような「向いている仕事」と「向いていない仕事」があります。在宅就業を現実的に考えていくためには、向いている仕事/向いていない仕事のどちらも認識しておく必要があります。

在宅就業に向いている仕事

在宅就業はパソコン1台で完結する仕事と相性がよいため、IT系の職種で働きたい方にとって在宅就業は向いているといえます。非IT企業では、他の職種では認められていなくとも、WebデザイナーやWebライター、プログラマーなどIT系職種では在宅就業が認められている企業も存在します。

関連記事:障害者雇用でデザインの仕事はある?Webデザイナーになる秘訣3選
関連記事:うつ病になってしまったら、通勤をやめて在宅勤務を試してみよう。

業務単位でいえば、社内文書を作成する業務や調査・分析などをおこなう業務などもテレワークと親和性が高く、在宅就業として切り出すことができる余地があります。

在宅就業に向いていない仕事

店舗のカフェで働く女性

一方、オフィスに通わないと業務が成り立たない仕事では、残念ながら在宅就業の実現は難しいかもしれません。接客をおこなう必要のあるサービス業では、オフィスへの勤務が必須となり在宅就業は難しいでしょう。また医療分野や介護、保育なども同様に、現時点では在宅就業の求人が溢れているという状況ではありません。

また、仕事そのものは在宅就業に向いていても、ワークスタイルとして在宅就業が向いていない方もいらっしゃいます。家庭が仕事場となるため、家事など雑務も発生して仕事が滞ってしまうことや、在宅就業用のスペースを確保できず作業が困難となってしまうなどのリスクもあるでしょう。

その他下記の参考リンクにて、各業界・業種ごとはもちろん、各地域などの在宅就業(テレワーク)導入状況を知ることができます。興味のある方はぜひチェックしておきましょう。

参考:導入事例検索|テレワーク情報サイト

在宅就業の実現に向けたリワーク(就労移行支援)の選び方

ICTを用いて会議をしている様子

障害を持つ方の中には、在宅就業に向いている仕事/向いていない仕事を理解したうえで、「在宅就業に向いていると言われる仕事に興味があるけど、スキルも足りないし仕事の見つけ方もよく分からない…」という悩みに直面している方もいらっしゃるかと思います。

そのような方におすすめなリワークが、「就労移行支援」の活用です。身体・知的・精神(発達)障害があり仕事を離れている方が、社会復帰の準備のために利用できる福祉サービスです。

関連記事:リワークとは?職場復帰に有効な理由は、再発の抑制効果にあり!

リワーク(就労移行支援)でおこなわれるプログラム内容は事業所によってさまざまです。ここからは、在宅就業を念頭において就労移行支援事業所を探すとき、その選び方のポイントを2つお伝えします。

選び方のポイント①:ITスキルを学べる事業所を探す

在宅就業に向いている仕事の代表格がIT系の業務、職種です。最近はWordやExcelなどの事務スキルのみならず、WebデザインやプログラミングなどのITスキルを学べる事業所も増えており、ITスキルの習得に特化した事業所も生まれています。

また、在宅就業の普及を見据え、在宅で就労支援を活用できる制度が整っている事業所もあります。在宅就業は目的ではなくあくまでも自分らしく働くための手段ですが、その手段のひとつとしてITスキルの習得や在宅支援でサポートしてもらえる就労移行支援を活用できることは、大きなメリットです。

選び方のポイント②:社会の変化に対応している事業所を探す

在宅就業の普及など、これからの社会はますます速いスピードで変化していくことが予想されます。そのような変化に対応し、新しい職種やワークスタイルを支援に取り入れている事業所を選ぶことが、利用者の側にも求められます。

就労移行支援を利用するにあたっては、実際に事業所の見学やプログラムの体験をおこなうことが多いため、その機会を利用して在宅就業に対する考え方や、在宅就業を実現するための支援が提供されているかどうか聞いてみることをおすすめします。

その他失敗しないための就労移行支援事業所の選び方についてはこちらの記事『失敗しない就労移行支援事業所の選び方!こんな事業所には注意!』も併せてチェックしておくことをおすすめします。

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テレワークに意欲を見せる女性
今回は、テレワークの魅力を紹介してきました。『これからテレワークを始めてみたい!』と感じたらこちらの記事「【障害者のテレワーク事例】総まとめ!始め方から注意点もわかる!」をチェックしてみましょう。準備から注意しておくこと、障害を持つ方だからこそ気を付けることなどテレワークに関する情報をキャッチして、よりスムーズに業務を進めるためのヒントとなりましたら幸いです。

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まとめ

採用面接を受ける様子
いかがでしたでしょうか。

多様な働き方が広がりつつある現代、在宅就業が働く手段として生まれ始めてきています。これまでの通勤スタイルのオフィスワークなどの働き方ではうまくいかなかった場合でも、反対に活躍できるチャンスもあるかもしれないのです。今回のように幅広い働き方の手段を検討して、一人ひとりに最適な働き方が実現できるよう、心がけていきましょう。

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