うつ病になってしまったら、通勤をやめて在宅勤務を試してみよう。

うつ病持ちで毎日の通勤がつらい、在宅勤務ってできる?

うつ病をもっている方の中には、「朝なかなか起きられない」という方や「満員電車に乗るのが苦痛」という方もいます。うつ病の影響によって、仕事そのものよりも、通勤が問題点になってしまうのです。そんなときは「在宅勤務できれば…」と思うこともあるのではないでしょうか。

在宅勤務は、現状では仕事によって向き不向きがある

ただ、すべての人にとって、在宅勤務が適切だというわけではありません。
在宅勤務にも向いている仕事と、向いていない仕事があるからです。向いている仕事に従事している方は、在宅勤務にスムーズに移行できるかもしれません。

【プログラミングやWebデザインなどの仕事は、すぐにでも在宅勤務を検討するべき】

在宅勤務に向いている仕事には、どのようなものがあるのでしょうか。在宅勤務制度を積極的に取り入れている企業は、IT系に多いというデータがあります。※1
たとえば、プログラミング、Webデザイン、ライティングなどです。
専門的なスキルがある人は、通勤のストレスを減らせるだけではなく、仕事の効率も上がる可能性があります。

【通勤ラッシュの時間帯を外し、必要性のある時間帯だけ出社するというやり方も提案してみる】

「自分は専門的なスキルがない」という方も、諦めるのはもったいないです。
通勤ラッシュを避ける方法は、在宅勤務だけではありません。通勤時間をずらすことも考えられます。その場合は、理由を説明した上で、一度上司や人事部に提案をしてみるのがいいでしょう。
在宅勤務制度がない場合は、後ほど説明いたしますが、休職や退職を検討する必要もあるかもしれません。

在宅勤務に向かない仕事って?

逆に、在宅勤務に向いていない仕事とは、どのようなものがあるのでしょうか。データによると、飲食業、宿泊業などのサービス業だと、在宅勤務はむずかしくなります。※1

【店舗型の接客の仕事は、現状は在宅勤務できない】

飲食業、宿泊業などといった店舗型の接客だと、店舗に来てくれたお客様への対応が仕事になります。店舗にいること自体が仕事の一部になるため、在宅勤務が難しいというのが現状です。
ただ、テクノロジーの進化により、接客業も在宅でできるようになるかもしれません。
2018年12月には、接客業を在宅でできるようにする店舗が誕生したとのニュースもありました。
今後は、様々な仕事が在宅でできるようになっていくことが予想されます。

【社内にある設備を使わないとできない仕事】

また、職種で考えてみると、工場などのライン作業や、機械を運転する仕事など、社内にある設備を使わないとできない仕事も、仕事の性質上、出勤する必要があります。
こちらも、現状では出勤の必要性がありますが、遠隔操作で出社せずに動かすことが近い将来可能となるかもしれません。

【事務の仕事も徐々に在宅勤務可能になっている。RPAというツールが普及中】

在宅勤務が可能な仕事の範囲は少しずつ増えてきています。事務の仕事も、その一つです。最近では、ロボットによる業務自動化のRPA(Robotic Process Automation)を使えば「在宅でも、高収入が稼げる」と注目を集めています。

在宅勤務制度がない会社の場合はどうしたらいい?

そうは言っても「私の会社には、在宅勤務制度がない」という方もいるでしょう。今は、メディアの風潮だけではなく、人手不足の影響もあり、働き方の見直しをしている会社が増えてきています。在宅勤務はその一つとして注目を集めていますが、まだまだ導入していない会社が多いというのが実態です。

まずは提案してみる

「自分の会社は、在宅勤務を取り入れていない」という方は、まず人事部や上司に提案をしてみてはどうでしょうか。もしかしたら、却下されてしまうこともあるかもしれません。それでも、「必要性は感じているけれど、導入に踏み切れていないだけ」という可能性もあります。

理由によっては休職ではなく退職もアリ

うつ病で働くことがつらく感じられる方の中には、職場と相談して休職している場合もあるかもしれません。復職をするときに、ストレスの原因に対して何の対策もしないままだと、症状が再び悪化してしまう可能性があります。会社のカルチャーとして、自分の疾病や症状理解などに関心を示してくれないようであれば、長期的な関係維持は困難です。
「会社に改善案を提案したけれど却下された」などの理由によっては、休職よりも退職を選んだほうがいいこともあるでしょう。

考え方が合わない会社に居続けてしまうと、症状が悪化する危険性も

会社によっては、多様な働き方がなかなか認められづらいこともあります。「他の人だって我慢しているのだから、あなただけ認めるわけにはいかない」と言われてしまうこともあるかもしれません。それは、会社が何を大切にしているかによる部分が大きいでしょう。
自分と会社の考え方が合わないと、長く居続けてもまた体調が悪化してしまう危険性もあります。その場合は、また新しく考えの合う会社を探してみるのも一つの方法です。

すぐに退職は不安、、生活費の支援制度ってある?

「退職してしまうと、生活費が不安」という方も多いのではないでしょうか。生活費の支援制度としては、まず失業保険制度があります。失業保険制度は、退職後に生活の心配をせずに転職活動を行うためのものです。
一定の条件があるので、詳しく知りたい方は一度ハローワークに行ってみることをおすすめします。※3
傷病手当金に該当するケースもありますので、こちらも合わせて調べてみましょう※2

まとめ

通勤は毎日のことだからこそ、軽く見ることはできません。特に、うつ病を抱えている方には大きいストレスのうちの一つではないでしょうか。中には「通勤が苦痛だから、働けない」と考えてしまう方もいるかもしれません。

しかし、今は少しずつ多様な働き方が認められつつあります。通勤のストレスを回避しながら働き続けることが可能になりつつあります。方法としては、在宅勤務や、通勤時間帯をずらすことなどが考えられます。特に、在宅勤務は新しいツールの開発などの影響もあり、注目を集めています。

働いていくための方法は一つではありません。通勤のストレスを解消したい方は、一度働き方の見直しを検討してみてはいかがでしょうか。

※1 国土交通省 平成29年度テレワーク人口実態調査―調査結果の概要―
※2 全国健康保険協会 傷病手当金
※3 ハローワークインターネットサービス 雇用保険手続のご案内