発達障害の社会復帰にはクラウドソーシングは有効?メリットと注意点

社会復帰の方法の一つに、クラウドソーシングがある

クラウドソーシングとは

『クラウドソーシング』とは、不特定多数の人がインターネットなどのWeb上で、企業などから仕事を請け負う働き方です。行う業務はアンケートやキャッチコピー、入力業務から企業のロゴデザインなど様々です。

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発達障害を持つ方の社会復帰とは

発達障害を持つ方は、オフィス業務の場合にさまざまな困難に遭うケースがあります。コミュニケーションや周囲との連携など、自分の業務以外の物事にも神経を使う機会があるでしょう。感覚過敏などで環境と合わない、などもケースも考えられます。

そのような特性からなる問題を理由に、仕事を辞めてしまった方もいるのではないでしょうか。

「頑張っているのに、周囲に理解されなかった」「うまく話せないことで誤解されてしまった」などで悔しい思いをしていませんか?

そのような方が社会復帰を目指す第一歩の方法として、クラウドソーシングがあるのです。

今回は、
○一般的なオフィスワークとクラウドソーシングの違い
○発達障害を持つ方が、クラウドソーシングで社会復帰の「第一歩」となる理由
○クラウドソーシングを行う際の注意点

について紹介します。

一般的なオフィスワークとクラウドソーシングの違い

通勤や出張がなく、勤務時間も指定されていない

先ほども触れたように、オフィスに通勤する必要はありません。業務ごとに期限があるものが多いですが、業務をどう終えるかは請け負う人の自由になります。

「拘束時間」がないということが大きな違いの一つです。より自分の生活リズムや体調に合わせた働き方をしやすくなります。

原則雇用契約はなく、相手とは「業務ごと」に契約を結ぶ

もう一つの大きな違いが、「雇用契約がない」ということです。

通常企業に就職する場合は雇用契約等を結び、組織の一員として働きます。しかし、クラウドソーシングは原則このような雇用契約はありません。ひとつひとつ「仕事ごと」に契約し、その成果に応じて報酬を得るというスタイルです。

さて、次に発達障害を持つ方の社会復帰にクラウドソーシングがおすすめな「メリット」をご紹介しましょう。

クラウドソーシングで社会復帰を図るメリット

周囲とのコミュニケーションがない

一番のメリットは、周囲とのコミュニケーションがないことです。企業に勤めていれば、仕事以外のコミュニケーションや関わりも出てきます。中には業務とは関係のない対人関係がもとで離職したケースもあるでしょう。

クラウドソーシングのやり取りは、原則相手先の担当者のみです。報連相(報告・連絡・相談)のスタイルもシンプルです。メールやチャットを使用しますから、相手のタイミングなどを伺う必要もありません。

そのような意味でも、純粋に業務に打ち込みやすいメリットがあります。

行う業務を選ぶことができる

クラウドソーシングは、原則サイト内で公開されている業務に「応募」する形です。ですからオフィスワークのように向こうから業務を指定されることはありません。

公開されている情報に業務の内容も表示されていますから、請け負うまで全く分からないというケースも少ないです。(中には契約するまで非公開、というものもあります。)

したがっていざふたを開けてみたら苦手な業務だった、というリスクが低いため、安心して業務を選ぶことができます。

行う業務の量・種類を自分で決められる

オフィスワークであれば、あらかじめ業務の種類や量が定められているケースが多いでしょう。自分の都合に関わらず、一定の量をこなす必要も出てきます。

クラウドソーシングは、原則単発で仕事を請け負う形です。仮に一か所と契約しているからといって、その相手としか契約してはいけないという決まりもありません。様々なジャンルの業務を同時に応募するということも可能なのです。

原則こちらから応募しなければ、業務が来ることはありません。自分の体調や調子に合わせて、行う業務の量や種類を決められることも魅力の一つです。

得意分野を選んで活かし続けるチャンスがある

オフィスワークの場合、「自分の業務だけをしていればよい」というケースは少ないのではないでしょうか。他者とのかかわりや業務上の都合で仕事を頼まれるというケースもあるでしょう。また、必ずしも得意なものであるという保証はありません。

クラウドソーシングであれば、自分で仕事を選べます。例えばロゴデザインであれば、それだけを行っていても誰も文句は言いません。その道で認められれば、得意分野を選んで活かし続けていくことも可能なのです。

このようにメリットの多いクラウドソーシングですが、反対に注意するべき「デメリット」はあるのでしょうか。

【要注意】クラウドソーシングのデメリット

収入が保証されているわけではない

クラウドソーシングは、必ずしも収入が保証されているわけではありません。成果として相手側に認められなければ、報酬は0です。

依頼を受けるものやコンペなど様々な形式の業務がありますが、どのスタイルも安定した収入を得るには、数をこなす必要が出てきます。さらにはやりたい仕事がないなどで応募しなければ、当然収入は0です。

自分で業務量を決められる反面、自分で「仕事を決めなければいけない」ことがデメリットと言えるでしょう。

常に業務があるとは限らない

相手も依頼したい業務がなければ、公開はしません。データ入力もお願いしたい定数が終了すれば終了ですし、ロゴデザインなども一回きりで終了というケースも少なくありません。

毎月安定した収入を得るには、数多くの業務をこなす必要があります。相手側との信頼関係を保ち、継続して請け負うことができるかどうかがカギになってくるでしょう。

就労移行支援事業所が利用できないケースがある

今後の就職スキルを身につけるために、就労移行支援事業所の利用を考えているケースもあるのではないでしょうか。

就労移行支援は、原則就業しながら利用することができません。当然勤めながら利用することはできないのです。

「クラウドソーシング」に関しても各地方自治体によって『就業』とみなす地域があります。この場合はクラウドソーシングを控えるか、就労移行支援の利用を諦めるかの選択をしなければなりません。

将来的にテレワークを希望している場合は、経験する価値あり

これから仕事を探しているという方の中には、テレワーク(在宅勤務)を希望している方もいるかもしれません。

そのようなときにクラウドソーシングの、
・相手先との、通信技術を用いたやり取り
・見えない相手とのコミュニケーション
・ノルマ、自分の定量の見極め方
を活かせる可能性があります。

ですから将来的にテレワークを希望していたら、クラウドソーシングにトライしてみるのもよいかもしれません。

まとめ

【クラウドソーシングでの経験を活かして就職したいと考えていたら】
いかがでしたでしょうか。

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【筆者紹介】
Salad編集部員。30代男性。広汎性発達障害、ASD(自閉症スペクトラム)の診断を受ける。クラウドソーシングでおよそ70件のライティングを行った経験を活かし、テレワークのライターとして勤務している。

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