仕事中、とにかくいつも眠い
様々な特性が関わり、日中眠気に襲われるケースがある
ADHD(注意欠如・多動性障害)は発達障害の一種で、注意や集中のコントロールに困難を感じやすい特性を持っています。
その中で夜にしっかりと眠っているにもかかわらず、日中通して眠気に襲われる方もいるのではないでしょうか。
眠気が強いと、仕事にも集中できません。そうしてミスや物忘れをしてしまうことで周囲の信頼を失ってしまいます。
では、日中いつも眠いのは、どうしてなのでしょうか。
【ADHD】いつも眠いのはどうして?
薬の副作用が強すぎる
医師から処方される薬の副作用で、眠気として現れる場合があります。障害者雇用などで職場からの配慮があり考慮してもらえるかもしれません。しかし、これがクローズで働く場合、「薬の影響です」と言えない辛さがあります。
集中力が続かず、仕事に意識を向け続けられない
仕事をしていないといけないのに、うまく集中できないことで眠気に襲われる場合があります。
眠くなるような作業が多い
ADHDには、「多動性」という特性があります。同じ場所に留まることが苦手で、常に刺激や新鮮さを求める傾向があります。
ですから決まったパターンで行うことや「マンネリな状態」が苦手なことが多いのではないでしょうか。「いつも同じ仕事でつまらない…」「同じ作業の繰り返しで退屈…」という状態ですと、眠気に襲われやすいです。
過眠症の影響による
睡眠不足が眠気に影響するのはどんな方でも分かるのではないでしょうか。しかし、眠り過ぎてしまうのも睡眠障害に含まれます。
適度な睡眠量・時間を取っていないことで、眠気に襲われる場合があります。
このような事態を防ぐために今から自分でできる眠気対策をご紹介します。
今から自分でできる眠気対策
医師に相談する
ADHDの「集中力散漫」は脳内の神経伝達物質の働きによることが多いです。これを服薬によって緩和しています。
日中眠気が強かったら、医師と相談しましょう。薬の副作用によるものかどうかを確認していくことが大切です。
関連記事:【医師に要相談】発達障害を持つ方にかかわる、服薬の効果と注意点
集中力アップの工夫をする
こちらをチェックして、適度な集中力を身に着ける工夫が大切です。
「今日は何の作業をすればよいのか」「業務のフローは合っているか」など、その日にするべきことを整理して、頭の中の「モヤモヤ=眠気のもと」を取り除いてあげましょう。
しかし、過集中になってしまうと、あとの反動で眠気に襲われてしまいます。
集中のバランスを保てるよう、職場の上司や就労移行支援事業所などの専門機関にアドバイスを受ける方法も効果的です。
成長を意識し、マンネリにならない工夫をしてみる
毎日刺激なく仕事をしていれば、「マンネリ化」してしまいます。この様な状態は油断しやすい状況でもあるので、危険な状態なのです。
与えられた業務や目的の中で、成長や刺激を探していきましょう。「もっと正確にやりたい」「もっと数をこなしたい」などの精度を上げることはもちろん、上司に相談して新しい仕事にトライしてみることも方法の一つです。
こうして仕事に対して受け身にならないことで、眠気を防げる可能性があります。
平日・休日問わず、同じ就寝時間を保つ
平日と休日の睡眠時間に「差」はありませんか?平日は4~5時間睡眠だけど、休日は昼までずっと寝ている…のような睡眠リズムは日中の眠気につながりやすいです。
日中眠気が辛い場合は平日休日問わず、常に同じ就寝時間を保つようにしましょう。全く同じ生活リズムを保つことで、体に負担がかかりにくくなるからです。
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成長できる環境とする「カスタマイズ就業」もある
ここまで「集中できない環境の中で、いかに眠らないように心がけるか」についてお伝えしてきました。
しかし、「今の仕事にやりがいなんて見つけられない」、「やりがいを見つけようと努力すると『余計なことをするな』と言われる」など、成長を妨げられてしまうケースもあります。
今の職場環境が合わない…そんな場合には、「カスタマイズ就業」という働き方があります。
これは自分の障害や個性を、強みに変えて社会貢献していくスタイルです。戦力として自分を活かしていくため、仕事中『退屈』になることも少なくなります。
「この眠くなるような退屈を何とかしたい!」「カスタマイズ就業をもっと知りたい!」という方はSalad編集部までお問い合わせください。
関連記事:ADHDの適職は?カスタマイズ就業で、向いてる仕事を見つけよう
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
いったん眠気が起きると、自分ではどうにもならないものです。挙句の果てには上司から指摘されてしまい、モチベーションも下がってしまいます。
一日であれば問題はありません、しかし何日も日中の眠気が続く場合はぜひ今回の記事を参考としてみてください。