辛い『睡眠障害』とはどんな症状?発症の原因や治療・改善方法は?

睡眠障害とは、眠りに関するさまざまな症状を総じて呼ばれる名称

睡眠障害とは

睡眠障害とは、睡眠に何らかの問題がある状態をいいます。

不眠状態のみならず、「日中眠気に襲われる」「睡眠中に起きる病的な運動や行動」「睡眠のリズの乱れ」など、多くの病気が含まれています。

日本では、成人の「およそ5人に1人が不眠に悩んでいる」と考えられています。さらにそのうちのほとんどの方が、日中に眠気を自覚しているとされています。

このような睡眠にかかわる問題が1か月以上続いた場合、何らかの睡眠障害を発症している可能性があります。

参考:睡眠障害|病名から知る|こころの病気を知る|メンタルヘルス|厚生労働省

睡眠障害と言っても、さまざまな症状があります。主な種類をご紹介します。

辛い「睡眠障害」。症状にはどんな種類があるの?

不眠症状

眠れない、寝つきが悪いだけではありません。途中で目が覚めてしまい眠れない「途中覚醒」、朝早く起きてしまう「早期覚醒」など、熟睡できないあらゆる症状を含みます。

日中に強い眠気がある(過眠)

日中眠気が強い、昼まで眠ってしまう、居眠りをして注意をされるなどがあります。眠気によって、日中の活動に支障をきたします。

睡眠中に起こる異常な行動・知覚・運動

【むずむず脚症候群】
脚がむずむずする・火照ることや、脚をじっとすることができずよく眠れないなどの症状です。夕方以降に悪化することが多いです。

【睡眠時随伴症】
寝ぼけて行動してしまう。寝言、睡眠中の大声・叫び声が激しいなどの症状です。

【周期性四肢運動障害】
眠る直前や夜間に、脚がピクピクと動いていることがあります。

睡眠・覚醒リズムが乱れている

概日リズム睡眠障害とよばれる、睡眠時間やリズムが一定していない症状があります。

その他周囲の方から指摘される症状

睡眠時無呼吸症候群など、周囲の人から指摘される症状もあります。

睡眠障害で充分な睡眠がとれないと、だるさや集中力低下などにも影響します。さらに睡眠不足や睡眠障害が長期間続く場合、うつ病になるおそれがあります。

関連記事:発達障害の二次障害ってどんなものがあるの?事前にできる予防法は?

睡眠障害を起こす原因にはどんなものがあるの?

睡眠環境や生活習慣

睡眠時の環境や生活習慣によって、睡眠障害を起こすことがあります。例を挙げてご説明します。

【睡眠を妨げるとされる環境】
〇騒音や日当たり環境で熟睡しにくい。
〇寝るときの部屋の灯り、テレビ・ラジオの電源をつけたままにしている。

【睡眠習慣とは】
〇起床・睡眠時刻、実際に眠りに入る・起きる時刻。
〇寝るときに習慣的に行うこと
〇昼寝の頻度や時間

【その他睡眠に関わる習慣】
〇嗜好品の摂取(飲酒、喫煙、コーヒーなどのカフェイン類)の頻度や摂取量。

これらの環境や習慣によって、あなたの睡眠に影響を及ぼしている可能性があります。

精神的・身体的な病気がある

うつ症状などの睡眠や生活に影響を及ぼす病気を患っている場合、睡眠障害を起こす原因となることがあります。

服用している薬によって起きる

薬の副作用が原因で、日中の強い眠気や夜に眠れないなどの症状を起こすことがあります。

これらを原因として、あなたの睡眠を妨げてしまいます。さて、睡眠障害を改善するには、どのような治療・改善法があるのでしょうか。

睡眠障害の治療・改善方法

これまでに紹介したように睡眠障害は多種多様な症状があります。そのため、よく眠れないから睡眠薬で治療するとは限りません。症状や診察などから原因となる疾患を診断し、適切な治療を受けることが大切です。

症状ごと、治療・改善方法を見ていきましょう。

不眠症状

【睡眠薬治療】
寝つきが悪い、途中覚醒、早期覚醒の不眠症状に応じて、睡眠薬が使用されます。また、必要に応じて抗うつ薬、抗不安薬、抗精神病薬なども処方されることがあります。

睡眠薬とお酒を一緒に飲むことは禁止です。充分な効果が得られなくなります。また、睡眠薬を服用したら30分以内には寝床につきましょう。

不眠が改善されてきた場合、突然服薬を中止すると不眠が悪化することがあります。減薬などは医師とよく相談して決めていきましょう。

【睡眠習慣を見直してみる】
上記であげた睡眠習慣を見直してみましょう。寝室の音響対策をする、灯りを消す、眠りやすいアロマテラピーの香りを使用するなどで改善されることがあります。

また、「必ず同じ時刻に眠らないといけない!」と意識し過ぎてしまうと、睡眠に支障をきたします。睡眠時刻にこだわり過ぎることなく、自然な状態での睡眠を心がけましょう。

過眠症

【睡眠・生活リズムをキープする】
充分な睡眠をとり、規則正しい生活リズムを心がけましょう。

昼休みなどに15分程度の昼寝を取り入れることも効果的です。さらに何時間眠れたかにかかわらず、毎日同じ時刻に起床するようにましょう。場合によっては、医療機関による診察と検査により中枢神経刺激薬が使用されることがあります。

また「寝ながらテレビを見る」「寝ながら読書」など、就寝以外の目的で床の中で過ごさないようにしましょう。横になる以外の、自分なりのリラックス方法を見つけていくことが大切です

むずむず脚症候群・周期性四肢運動障害

抗てんかん薬・抗パーキンソン病薬などが使用されます。医療機関の診察が必要になります。

睡眠時随伴症

精神的ストレスの軽減を心掛けましょう。

睡眠中の寝ぼけ行動に対しては、場合によっては重大な事故につながるおそれがあります。窓の施錠を行うなど、必ず危険に配慮した寝室環境を整えましょう。薬物療法では睡眠薬、抗てんかん薬、抗うつ薬、抗パーキンソン病薬などが使用されます。

概日リズム睡眠障害

朝の光を浴びるようにしましょう。日中も雨戸を閉めている場合は、朝必ず開けることが大切です。休日でも同じ時刻に起床して、光を浴びると効果的です。睡眠薬やサプリメントを使用する際は医療機関に相談しましょう。

睡眠時無呼吸症候群

症状の重さによって治療法が異なります。

経鼻的持続陽圧呼吸療法(鼻CPAP療法)や口腔内装置などで治療を行います。睡眠時無呼吸症候群に対して、睡眠薬の服用は反対に症状を悪化させてしまいます。

肥満が影響しているケースでは、ダイエットも必要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「眠れない」ことはさまざまな心身の不調を招きます。また、「眠れない」ことでさらにストレスを生み悪循環を呼んでしまいます。今一度生活習慣を見直して、少しずつ改善に努めていきましょう。