ADHDかもしれないけれど、診断を受けた方がいいの?
ADHDかもしれない…
ADHD(注意欠如・多動性障害)は、発達障害の一種で、先天的な脳機能の障害です。
脳内の神経伝達物質の働きにより、「落ち着きがない」、「朝起きられない」などの課題を抱えることがあります。
仕事や私生活で問題がある…
以下の項目に心当たりはありますか?
○整理整頓が苦手
○うまく段取りを組めない。「要領よくやれ」と言われる
○物忘れが激しく、よく指摘される
○仕事を先延ばしして、よく怒られている
○人間関係でのトラブルが多い
○お酒やたばこ、ギャンブルなどに依存してしまっている
○決断がコロコロ変わり、周囲を困らせてしまう
このような問題がある場合、ADHDを持っている可能性があります。他にも様々な特徴があります。その他「どうしても改善できなくて困っていることがある」ときは、医療機関の診察を受けることをお勧めします。
医療機関にて「ADHDの診断」を受けた場合、メリットはあるのでしょうか。
ADHDの診断を受けるメリット
障害者手帳、障害福祉サービスを利用できる
ADHD(発達障害)と診断された場合、障害者手帳や障害福祉サービスの利用ができます。
これにより、障害者雇用への求人応募もできるようになります。職場では、あなたが苦手としていた業務や行動に対してのサポートを受けることもできます。
該当する課題への対処や自分の活かし方が分かる
ADHDの診断を受ければ、特性を知ることになります。ADHDの持つ「弱み」と「強み」を知ります。
これまでどうして悩んでいたのかへの対処はもちろん、自分の特性を活かす方法はどうすればよいかが分かりやすくなります。
「どうしてだめなのか分からない」という項目が減るだけでも、安心できます。
診断を受けるデメリットはあるの?
ADHDと診断を受けることでの、直接的なデメリットはありません。しかし、ADHDの特性を知ることで、ADHDの「一般的な特徴」に自分を重ねてしまうおそれがあります。
例えば、片付けが得意なのに、「ADHDだから、実は整理ができていないのではないか」、落ち着いて仕事ができるのに、「自分は落ち着きがないのではないか」などの心配が増えてしまうことがあります。
しかしながら、一つの障害特性に固執する必要はありません。ですから無理にADHDの特性に当てはめることもありません。
困難への解決は、じぶんの障害特性を知ることから
ADHDの診断を受けることはとても大切で、大きなメリットがあります。しかし上記のようにADHDの特徴のみに固執することは危険なことです。
発達障害を持つ方のほとんどは、様々な障害の特徴を併せ持っていることが多いです。ですからADHDではありますが該当しないところがあってもおかしくありません。
ですから同じ発達障害であるASD(自閉症スペクトラム)や学習障害など、様々な障害特性を知り、「あなたの個性」を探していくことが大切です。
もし、自分の強みの活かし方が分からなくて困っている場合はSalad編集部までご相談ください。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
ADHDの診断を受け、「自分は障害者なんだ」とショックを受けるケースがあるかもしれません。しかし今では障害を持つ方へのサポートがあり、ADHDだからこそ活躍できるチャンスもあるのです。
反対に、「ADHDではない」と診断を受けることもあります。ただしどちらの結果が出たとしても、自分の今後の方針について明らかにしておくことが大切なことには変わりありません。
今後健康で豊かな生活をしていくために、自分の活かし方を習得していきましょう。