LD(学習障害)にはどんな種類があるの?向いてる仕事の探し方は?

LD(学習障害)とは、学習に困難を感じる障害

学習障害とは

学習障害とは、
〇知的な遅れや視聴覚の障害がなく、教育環境も整っている。
〇本人も懸命に頑張っているのに、「読み書き」や「計算」など特定の領域で学習の遅れがみられる。
この2つの条件を持つ場合、学習障害に該当します。

具体的には、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」「推論する」のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態とされています。

学習の障害であるがゆえ、就学後に気づくケースが多いです。

学習障害は、考え方によってさまざまな名称がある。

学習障害とは、「LD」と呼ばれている、学習機能にかかわる障害です。このLDの正式名称には様々な考え方があります。

頭文字は同じ「LD」ですが、教育的観点からは「Learning Disabilities(学習の障害者)」、医学的観点からは「Learning Disorders(学習の障害)」など称されています。

また最近では、「Learning Differences(学びかたの違い)」という名称でも呼ばれ始めています。

LD(学習障害)の主な種類

読字障害・書字障害

読字障害は字や文章を読むことが苦手な障害です。本などの文章をどこから読めばいいのか混乱してしまうことなどがあります。

また、書字障害は文字を書くことが苦手な障害です。書かれている文字を書き写すことなどに困難を感じます。

文字の読みができないと、結果的に文字を書くことにも困難を感じることが多いです。このような障害を「特異的読字障害」または「発達性読み書き障害」といいます。

算数障害

数字や計算が苦手な障害です。「500点の3割マイナス」や「1000円の20パーセント増し」など、計算する上で必要な想像をするときに混乱を感じやすいです。

失読症

文字になった言葉を読むのが苦手な状態です。読字障害・書字障害の影響を受けやすく、表記された文字を音に置き換えることができず困難を感じます。

LD(学習障害)にかかわるポイント

全ての能力が劣っているというケースは少ない

学習が困難、全てにおいて劣っていることは少ないです。飛び抜けて優れているところもあり、能力の偏りができやすいです。

他の発達障害と併せて持っている場合、学習方法の工夫が必要になる

ADHD (注意欠如・多動性障害)や ASD (自閉症スペクトラム。アスペルガーとも呼ばれている)などの発達障害を併せて持っている場合があります。

このときは学習に困難を感じているのが上記の障害によるものなのか、学習そのものに困難を感じているかどうか見極めたうえで対処していく必要があります。

「ADHD」「ASD」の部分に各特徴の関連記事のリンクがあります。そちらの特徴も併せてチェックしてみてください。

学習障害の症状が起きる原因

学習障害の原因は、中枢神経系に何らかの機能障害があるとされています。

また、視覚障害、聴覚障害、知的障害、情緒障害などの障害や、環境的な要因が直接の原因となることはありません。 ですから、「遺伝の影響や勉強方法が悪いことが原因」ということはありません。ましてや、「努力不足」ということもありませんので、安心してください。

学習障害を持つ方が抱えやすい問題

ひとつの苦手な項目が学習全体に影響する

先ほどさまざまな学習障害の特徴をご紹介しました。しかしながら、数字を学ぶにも「文字」を読む必要がでてきます。そのため、文字の読みが一つできないだけで、他の項目も学習しづらくなるおそれがあります。

よって、学習の全体に影響してしまうことがあります。

学習する意欲をなくしてしまう

「どれだけ頑張っても、自分だけ学ぶスピードが遅い」ということに傷ついてしまい、学習する意欲をなくしてしまいます。

また、これらの経験がトラウマになり、自分に自信をなくしてしまうこともあります。

仕事で学習障害という「特性」を活かすには?

特性に応じた工夫をして、苦手な部分をカバーする

障害の特性に応じて、苦手なことへの工夫をしていきましょう。

例として、
〇文字の代わりに録音した音声を聴き、視覚を使わない方法を考える。
〇文字を読むときに混乱しないよう、読む対象以外を隠して読むようにする。
〇計算が苦手な場合、暗算や筆算、計算機だと混乱しやすい。そのため、エクセルなどの表計算ソフトを活用する。(筆算や計算機だと計算式の途中を確認できないが、エクセルなどではあとで式の内容を見直せる。)

など、混乱しにくい状況を作ることがコツです。

特性を活かす働き方を選ぶ

もう一つの方法として、障害の特性を活かす工夫をするという方法があります。

こちらの記事「ディスレクシアの方に向いている職業・仕事ってどんなこと?」に詳細を紹介しています。

学習障害を持つ方には、
〇他の方には想像できないことを予測できる。
〇「学習」とは違う観点から筋道を立てるため、高度な論理的思考を行う可能性がある。
〇空間把握能力に長ける。
などの利点があります。

「学習」では行きつけない領域に、最も近づける可能性があるのかも知れません。

学習障害を活かして仕事をする「カスタマイズ就業」がある!

これらの特性を活かし、自分らしく活躍する方法としてカスタマイズ就業というスタイルがあります。あなたの個性を知り、活かすことで成長し続けられる働き方です。

関連記事:【発達障害を持つ方の就職】あなたもできる「カスタマイズ就業」とは

まとめ

いかがでしたでしょうか。

学習障害を持っていると、学生時代は苦しい思いをされた方が多いのではないでしょうか。コンプレックスを抱えたり、中には周囲からひどいことを言われたりした方もいるかも知れません。

そのような苦労を経験として活かす機会が、カスタマイズ就業にはあります。「いま、自分に合う働き方が分からない・・」という方はぜひSalad編集部までご連絡ください。