【体験談】発達障害者に結婚は無理?認め合える出会いはつくれる?

結婚や恋愛の手段に悩む障害者が多い

精神・発達障害を持つ未婚者はおよそ6割

障害を持つ方の未婚者が多いです。調査によると、精神・発達障害を持つ方で未婚の方は全体のおよそ6割を占めています。(障害を持たない方はおよそ2割、身体障害を持つ方はおよそ3割)

この統計は結婚を望んでいない方も含みますし、そもそも結婚や恋愛が幸せの基準とは言い切れません。とはいえ、障害を持つ方でも同じように恋愛をしたいものです。はじめから諦めることを強いられるのは、悔しいですよね。筆者も「人として認められていない」感じがして、意地になっていたこともありました。

参照: 内閣府 2.同居者及び配偶者の有無

自分らしさを活かせば、恋愛・結婚もできる

しかし筆者も結婚していますが、発達障害を持つ方でも恋愛や結婚はできます。確かに困難があるのは事実です。しかし障害を個性として活かせる場面を選択することで、恋愛ができる可能性があります。

今回は筆者の経験をもとに、発達障害を持つ方が障害に悩むことなく、自分らしさとしての個性を活かしやすい場所をご紹介します。

まず筆者の体験をもとに、「ここでは活かせなかったな…」という場面を紹介します。

参考:NHK バリバラ|ジャンルトークアーカイブ|恋愛・性

【ここでは無理かも】発達障害の個性を出しにくい出会いの場

飲み会、食事会、コンパなど

このような場所は楽しむことはできても、恋愛相手を探すということは難しいです。発達障害を持つ方にとって、苦手な場面が多すぎます。

障害を持たない方は適度に楽しみながら相手を探すことができます。しかし、発達障害を持つ方は「恋愛相手を探す」と、目的を明確にする傾向があります。そうなると、相手にプレッシャーがかかってしまいます。

微妙な心理的な距離感をつかんでいくことは、発達障害を持つ方にとって至難の業です。場合によってはコミュニケーションのチームプレーも必要になってきます。そのため、発達障害の良さはあまり見せられないです。

筆者も、常にアウェー(自分の場所ではない)な感覚で参加していた記憶があります。

結婚マッチング・お見合いサイトなど

決してサイトが悪いわけではありませんが、登録している方は恋愛や結婚に関して合理的に考えている方が多いです。そのためどんなに人柄が良くても、収入面や職業欄で希望と異なると「無理」と思われやすいです。「収入はいくらですか?」など、ダイレクトに聞いてくる方もいました。

お見合い

会話のパターンが限られるため、発達障害の良さが出しづらいです。さらにコミュニケーションの比重が高いため、その意味でも良さが活かしづらいです。

当事者以外のかかわりもある場合があるので、あなたにとっては不利な状況になりやすいです。

あなたの人柄より「障害」が先行すると、意思が伝わりづらい

「障害」という言葉が先に相手に伝わると、やはり「どんな人なのだろう…」と不安に感じる方は多いです。筆者は「はじめまして」とほぼ同時に障害を伝えることが多いです。(SNSなどで公開しているため、事前に相手が知っている場合も多いですが)やはり、話した時点で距離を置く方はいます。

このように障害を抱えながら恋愛をするには、やはり相手に偏見がある可能性も考慮しなくてはなりません。そのため、自分を表現する「順序」がとても重要になります。人柄を理解してもらい、その上での障害であることを知ってもらうと、相手が受け入れやすいです。

そうなると、発達障害の人柄を伝えやすい場所はどんなところなのでしょうか。

参考:発達障害|病名から知る|こころの病気を知る|メンタルヘルス|厚生労働省

恋愛で発達障害の特性を活かしやすい出会いの場

絵や音楽など、表現をきっかけにする

発達障害を持つ方の多くは、自分なりの表現が得意な方が多いのではないでしょうか。絵や音楽だけではなく、文章、工作、編み物、デザイン、どんな表現でも構いません。分かりやすく説明しますと、「あなたのファンになってもらう」という方法です。

この利点として、
○あなた自身、会話が苦手でも、相手が興味を持って聞いてくれる。そのため、会話が成り立ちやすい。
○自分の話をしても、相手が求めていることが多い。

ことです。もちろん、いつまでも一方的な会話ではいけませんが、第一印象で好感を持たれやすい場面ではあります。

事実筆者も恋愛目的ではないですが、自作の絵をギャラリーに持っていったことがあります。そこから色々な友人ができ、今でも付き合いのある友人がいます。自分の話だけをしてもある程度許されます。

障害の有無を問わず、何かしらの表現をする方は自己主張が強い方が多いので、あまり「浮いた存在」にはなりません。

共通の趣味でもって知り合う

趣味のサークル、カルチャースクールなどで知り合うことも活かしやすいです。理由は既に共通の会話があるというだけで、話題に困る可能性が少ないからです。

発達障害を持つ方は、コミュニケーションにコンプレックスがあることが多いです。そのため、肩の力が入りすぎることがあります。筆者もそうでした。そのため、肩の力が入りにくい趣味の会話があるのは安心です。

また、趣味を行うなかで会話を進められます。違和感なく障害や個性を伝えやすいので、負担が少ないです。

あなたをよく知る友人にサポートしてもらう

あなたをよく知る友人にサポートする方法もあります。ひとりでは、会話が行き詰まることもあります。友人が会話に入ることで、スムーズに会話が進みやすくなります。

その他、あなたの性格が自然に出せる場所

その他あなたが自然体でいられる場面であれば、障害も個性に変わって向き合うことができます。

参考:異性との距離感、トラブル:困りごとのトリセツ(取扱説明書)|発達障害プロジェクト

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おわりに

いかがでしたでしょうか。

筆者の結婚は知人の紹介からでしたが、イベントの接客手伝いでした。ですから「接客」によって、力みすぎることなく肩の力を抜いて接することができた気がします。

不利な場面ばかりで求めていると、うまくいかずに自信を失ってしまいます。自分を活かせる場所を選んで、自然に相手と向き合えることが大切です。

【筆者紹介】
30代男性。既婚。広汎性発達障害、ASD(自閉症スペクトラム)の診断を受けている。あらゆる出会いの場所に出向いている経験がある。体験談はこちら「発達障害者は結婚できない!?30代既婚ASD男性が取り組んだこと

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