兄弟が発達障害者で結婚を反対される…相手の家族を説得する方法は

発達障害が浸透しても、結婚に関しては悩むことも多い

障害を持つ方が活きていくステップ

発達障害が注目され、世間に受け入れられやすくなっている。

発達障害という言葉も、ここ最近メディアなどで取り上げられる機会が増えてきました。その影響で、発達障害を知っているという方も増えてきたのではないでしょうか。特徴を理解し、受け入れやすい社会になりつつあります。

参考:発達障害|病名から知る|こころの病気を知る|メンタルヘルス|厚生労働省

今でも発達障害に不安を抱いている方は多い

しかしながら、「結婚」というとどうでしょうか。一生にかかわることだけに、「大丈夫だろうか」という心配が先行します。当事者本人だけでなく、相手の家族に発達障害を持つ方がいることで、結婚を不安視する両親もいます。

兄弟が発達障害を持ち、自分は障害がない場合でも、反対される

今回は、あなたの親や兄弟が発達障害を持っている場合、
○相手の家族はなぜ反対(心配)するのか。
○相手の家族にどう説明し、納得してもらえるか。

をご紹介します。

親や兄弟に発達障害者がいる場合、結婚を反対される理由

発達障害に戸惑う人たち

子供に遺伝するのではないか

結婚して子供ができた時、「もし子供が発達障害だったら、こちらも苦労するのではないか」という心配をします。

サポートをする必要があるのか

発達障害という言葉が浸透してきたとはいえ、どう接したらよいか不安に感じている方は多いです。

目には見えない障害のぶん、
「ふとした言動で急に体調が悪くなったらどうしよう」
「突然暴れだしたらしたらどうしよう」
「一緒に住み始めたらサポートをしないといけないのだろうか」
と心配する方は多くいます。

経済的負担がかかるのではないか

現時点で、発達障害を持つ方の経済的自立はなかなか難しいです。現時点で就業していない、賃金が低いなどの状況がある場合、相手のご家族が不安になることがあります。

現時点で、発達障害を持つ方が経済的に自立できる方法に、障害を公開しないで働く「クローズ」という方法があります。しかし、クローズの就労は障害を持たない方と同じ条件で働くため、リスクが大きいです。

また、障害者雇用であっても、非正規雇用からのスタートが多く、正社員になるには長い期間がかかります。これらの経済的事情から、あなたの結婚相手にまで経済的負担がかかるのではないかという心配があります。

重大な物事であるゆえ、不安から偏見が強まってしまう

発達障害にかかわる背景

結婚という重大な物事であるがゆえに、相手の家族も慎重になります。あなたや相手が合意していて、仮に相手と発達障害を持つ家族との仲が良かったとしましょう。それでも相手の家族は「何かあった時に大丈夫なのか」という心配から、苦労をしなくてよいと『思われる』障害を持たない方の方がよいのでは、と反対する方がいます。

このような場合、相手のご家族の方には、どう説明して安心してもらえればよいのでしょうか。その方法をご紹介します。

障害を説明する方法~相手の家族に安心してもらうには

相談しながらトラブル予防に気を付ける様子

あなたや相手の方が安心していることを説明する

まずあなたはもちろん、相手の方が安心していることが必要です。少しでも不安を感じていたら、相手のご家族の不安も高まります。

家族が反対する原因の大半は「心配」です。「ずっと一緒にやっていけるのだろうか」という不安に少しでも迷いがあれば、家族は心配します。ですから、当事者の二人が安心していることをしっかりと伝えましょう。

発達障害の原因を説明し、障害があるから幸せになることがある旨も説明する

ポイントとして覚えておきたいところは、発達障害は先天的な脳機能の障害ということです。しかし、現時点の研究では、完全に遺伝によるものとは言い切れません。環境などからも影響を受けるとされています。

障害を持つ方が親族にいるからといって、100パーセント子供に遺伝するということは言い切れません。

また、発達障害だからといって「迷惑をかける存在」になるとは限らないことを説明してあげてください。障害の有無で、人間の善悪は決まりません。発達障害であるからこそ、自分たちが幸せになることもあることをご家族に伝えていきましょう。

参考:発達障害|病名から知る|こころの病気を知る|メンタルヘルス – 厚生労働省

障害を持つ方の生活状況、人間性を理解してもらう

あなたのご家族である、障害を持つ方の生活状況や人間性を理解してもらうように説明しましょう。相手の方にも同様に伝えて、相手の方からもご家族に伝えられるとよいでしょう。あなたの家庭で障害を持つ方が問題なく生活できていることを伝えていきましょう。

参考:発達障害を理解しよう – 東京都福祉保健局

発達障害を持つ方にカスタマイズ就業をすすめてみる

経済的に自立をする手段として、クローズ就労はリスクが高く、障害者雇用からの正社員雇用は長い期間がかかります。

これに対して、現在「カスタマイズ就業」という考え方が出ています。障害を持つ方の個性を活かして社会で活躍していく、新しいスタイルです。障害を隠さず、むしろ前面に出して活躍することで、早期に経済的自立を図ることもできます。

障害を持つご家族が就職や今の働き方に悩んでいた場合は、ぜひあなたのご家族に教えてあげてください。不安なことがあればこちらのサイトSalad編集部にもご相談ください。

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まとめ

結婚式を挙げた、発達障害を持つ方

いかがでしたでしょうか。

お伝えしたいのは、ご家族を責めないであげてください。結婚を反対されている原因が障害を持つ方にあるということで、つい感情を向けてしまうこともあります。辛いかもしれません。

必要なのは、それでも受け入れるくらいの「心のゆとり」です。そのゆとりが、相手や相手のご家族に安心感を与えます。辛いですが、あきらめずに伝えていきましょう。

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