精神障害と発達障害の種類。2つの違いや共通点とはどんなこと?

精神障害と発達障害には違いがある

精神障害とは

「精神障害」とは、脳に何らかの機能的障害が起こり、精神や身体にさまざまな症状の変化が見られる障害です。代表的なものとして、「うつ」や「不安」などが挙げられます。

参照:精神障害(精神疾患)の特性(代表例)|厚生労働省

発達障害とは

「発達障害」とは、先天的な脳機能の障害です。脳の神経伝達物質の働きの障害により、様々な特性が見られます。

参照:発達障害|病名から知る|こころの病気を知る|メンタルヘルス – 厚生労働省

同じ「障害」だが違いがある

精神障害と発達障害は同じ「障害」と名称がついていて、「こころ」に関わる障害です。しかしながら、2つの障害には大きな違いがあります。

2つの障害にどのような種類があるのかを紹介したのち、違いを説明します。

精神障害と発達障害の種類

精神障害の種類

○うつ病や双極性障害などの気分障害
パニック障害
社交不安障害などの不安障害
強迫性障害
パーソナリティ障害
統合失調症

参照:うつ病|疾患の詳細|専門的な情報|メンタルヘルス|厚生労働省

発達障害の種類

ADHD(注意欠如・多動性障害)
ASD(自閉症スペクトラム)
LD(学習障害)

その他、ADHDの症状に多動性や衝動性のないADD(注意欠陥障害)があります。

それでは、この2つの障害の違いは、どのようなところにあるのでしょうか。

精神障害と発達障害の違い

精神障害は「病気」、発達障害は「病気」ではない

精神障害は、ストレスや持病、生活環境などから発症する疾患(病気)です。しかしながら、発達障害は先天的な脳機能の障害で、「病気」ではありません。

精神障害は「治す」もの、発達障害は「活かす」もの

精神障害は疾患です。よって医療機関の診察を受け、適切な治療を行う必要があります。一方発達障害の場合も通院は必要です。しかしながら治療目的ではなく障害による困難の軽減や改善することで、特性を「活かす」ことが目的になります。

関連記事:発達障害は治るもの?治らないもの?特性を活かす手段もある!

服薬は治療、発達障害は改善やサポートのため

よって医療機関から処方される薬にあっても役割が異なります。精神障害に対する服薬は治療目的ですが、発達障害に対する服薬は脳機能を正常にするなど、改善やサポートのために服用します。

ただし、発達障害のほかに二次障害として精神障害を持っている場合は、この精神障害を治療する薬が処方されます。

関連記事:【医師に要相談】発達障害を持つ方にかかわる、服薬の効果と注意点

共通点はあるの?

精神障害者手帳の対象である

どちらの障害も、「精神障害者手帳」の交付対象です。現時点で「発達障害者手帳」は存在しません。

関連記事:大人の発達障害が分かっても障害者手帳はもらえる?手続きの紹介!
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目には見えない障害で、理解されにくい

どちらも目には見えない障害です。そのため、周囲から症状や特徴が見えないため、理解が難しいことがあります。

通院や服薬が不可欠

先ほど触れたように、各々の目的でどちらの障害も通院が不可欠になります。医師と相談しながら、症状や課題の対処を考えていくことが必要になります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

障害者手帳が同じであることなど、精神障害と発達障害の違いが曖昧になっている方もいたのではないでしょうか。2つの障害の違いを知り、職場に伝えるときの参考にしていきましょう。