パニック障害を抱えながら仕事をするためのストレス対処法5つ

仕事中、パニックになるかもしれない不安がストレスになる。

パニック障害は、突然症状が起きる

パニック障害とは、あらゆる原因をきっかけに突然に症状が起きる障害です。吐き気やめまい、過呼吸などの症状があり、「死んでしまうかも知れない」という不安に襲われます。

パニックを警戒することは、ストレスにつながる

このような障害を抱えながら、働く方がいます。いつパニックになるか分からない不安の中で働くことは、心身に負担がかかります。

このようなストレスが原因で、就職してもすぐに体調を崩す方が多いです。このようなケースを防ぐには、どのような対処が必要なのでしょうか。

今回は職場において
○パニック障害で感じやすいストレス
○パニック障害を持つ方のための、ストレスへの対処法

をご紹介します。

パニック障害を持つ方が、仕事で感じやすいストレス

いつ、パニックが起こるかが分からないこと

パニック障害は、いつ何時に発症するかが分かりません。いつ来るか分からない、準備しにくい不安がストレスになりやすいです。

パニックになる原因が分かっている場合でも同様です。

「何かあったらどうしよう」の『何か』が分からない

何かあったらどうしよう、と不安になることはありませんか?しかしながら、その「何か」が何なのか、分からなくて困っていませんか?

このような不安のもとは、抽象的なケースが多いです。

そのため、「何が不安なんだろう?」とあれやこれやと想像が膨らんでしまい、ストレスになります。この原因を考え過ぎてしまうことで、パニックになる可能性が高くなります。

迷惑をかけないように、パニックを抑えようとする

パニックの原因を理解していることは大切です。ただし、パニックを意識しすぎてしまうと逆効果です。常に自分を抑えつけることは、あなたに負荷をかけてしまいます。また、「パニックになってはいけない」と考えることで、反対にパニックになりやすくなってしまいます。

死んでしまうかも知れないと不安になる

パニック経験から、「次にパニックになったときは死んでしまうかも知れない」という不安でストレスを感じてしまいます。

このようなストレスをかけたまま、仕事を続けるのは辛いことです。何より、充分なパフォーマンスができずに悔しい思いをされているのではないでしょうか。

次には、このようなストレスへの対処法をご紹介します。

パニック障害を持つ方ための、ストレス対処法5つ

1)必要に応じて休養をとり、健康を保つ。

「パニックになったときのために、平気なときは沢山仕事をしておかなければ」とプレッシャーをかけていませんか?無理は禁物です。体調が悪いとき、疲れているときの方がパニックの原因をキャッチしやすくなります。

「パニックを防ぐための対処」として、無理をせず健康を保ちましょう。必要に応じて、休むことも大切です。

2)医師に相談して、抗不安薬を常備する

パニック障害について、医師などに相談しましょう。抗不安薬を処方された場合は、体調の良し悪しに関わらず常備することをおすすめします。

持っているだけでも、「お守り」の効果で心が落ち着きます。

3)職場の上司に相談して、パニックになる原因を伝える

職場の上司に相談して、パニックになりやすい状況を伝えておきましょう。

例として、『電話の音が激しく鳴っているとパニックになることがあります。繁忙期などのピーク時には、フロアの移動をお願いします。』などのように、
○具体的な状況・時期
○お願いしたい具体的な対処

を伝えると、相手にも分かりやすくなります。。

4)支援機関に相談してみる

職場によって、パニックになる原因は様々です。同じ職場でも時期や環境変化で状況が変わります。

そのため、いちど就労移行支援事業所などの支援機関に相談することをおすすめします。
○就職して、仕事を始める前。
○人事異動でフロアが変わった場合。
○はじめて繁忙期などを迎える前。

などのタイミングに不安を感じているときは、支援スタッフの方から「パニックになりにくいコツ」を確認しておきましょう。事前にパニックへの対処を知っていることで、これも「お守り」になります。

5)パニックになるくせや行動を思い出してみる

あなたが過去にどんな原因でパニックになったか、思い出してみましょう。ひとりで考えるのがつらいときは、上司や支援機関の方と相談するタイミングでも構いません。

パニックになるくせを把握して、行動を改善できればパニックにならなくなることもあります。詳しくは、下記の関連記事を参考にしてみてください。

関連記事:【パニック障害への認知行動療法】自分で対処する方法と注意点3つ

まとめ

いかがでしたでしょうか。

いつパニックになるのか分からない状況のまま、仕事をすること。筆者も経験がありますが、まるでずっと爆弾を抱えて仕事をしているような不安定さを感じました。そんな中では、全力で仕事に取り組めず、悔しい思いをしました。

感じ方は人それぞれです。でも、そんな辛い条件で頑張っているあなたは、常に負荷をかけて仕事をしているわけです。トレーニングでいえば、常に重りをつけているようなものです。とても辛いことですよね。

しかしながらあなたがもし、パニック障害とうまく向き合えて安心して仕事ができるようになったとしましょう。そのときあなたの心は、何倍にも強くなっています。辛い状態が続きますが、そんな意識を持っていただけたら幸いです。

【筆者紹介】
30代男性。広汎性発達障害、自閉症スペクトラムの診断を受けている。パニック障害の経験を持ち、電車内などでパニックにならないよう市販の心臓病の薬を常備していた。現在、症状は改善している。