脳神経にも多様化の時代が進む!?『ニューロダイバーシティ』とは?

多様化の時代が進み、ニューロダイバーシティが拡がってきている

ダイバーシティが浸透し始めている

ダイバーシティとは、「多様化」を表した言葉です。近年では『働き方の多様化』として、多様な人材を積極的に取り入れ活かしていこうという考え方が浸透しつつあります。

性別や人種の違いのみならず、年齢や性格、価値観などの多様性を受け入れることで事業の生産性を高めようという動きが活発になっています。

働き方だけでなく、考え方や価値観にも広まり始めている

ダイバーシティは現在は働き方だけではなく、あらゆる分野に広まり始めています。その一つに、『ニューロダイバーシティ』があります。

この「ニューロダイバーシティ」とは、どのような考え方なのでしょうか。

『ニューロダイバーシティ』とは?

ニューロダイバーシティとは

「ニューロダイバーシティ」とは、神経学的の「ニューロロジカル」にダイバーシティを加えた言葉です。またの名を「神経の多様化」「脳の多様化」とも言われています。

1990年代後半に、「神経学的な『様々な違い』が、本質的に病的なものである」という考え方に対抗するものとして現れました。

これは例えば、精神障害や発達障害からなる特性が「病気」「正すべきもの」ではなく「人それぞれの違いのうちの一つ」として考えていこうということです。

では、ニューロダイバーシティが浸透した場合、具体的にはどのようなものの「多様化」が期待されるのでしょうか。

ニューロダイバーシティで、多様化が期待されるもの

「ニューロダイバーシティ」は以下の特性を、「治療や修正が必要である」と決めつけずその人の一つの形として表現していくことを訴えています。

①自閉的特性

ASD(自閉症スペクトラム)などをはじめとする「自閉」の特性の多様化を訴えています。

ASDには「こだわりの強さ」や「変化を好まず、同じパターンでの行動を好む」特性を持っているケースが多いです。

このような特性をこれまでは「こだわりをコントロールして、柔軟に対応できるように『調整』する」や、「環境変化など、あらゆる場面でも対応できるように『調整』する」ことをしていました。

要は、俗にいう「定型」「健常」を基準として適応させようという考えです。障害者雇用への合理的配慮なども、職場環境に適応させていく考えですよね。

この「いかに困難を解消させていくか」という考えから、「いかに困難を感じる必要のない環境を選ぶか」にシフトしていくのが、ニューロダイバーシティの考えといえるのではないでしょうか。

②双極性

双極性障害は、気分が低下している「うつ状態」と、反対に気分が高揚している「躁(そう)状態」を行き来する症状があります。

その症状から、多重人格とも誤解されるほど、気分の上下が激しいことで困難を感じやすいです。回復するには長期間を要し、医療機関などとの二人三脚によって治療を進めていきます。

このような症状にあっても、「多重人格だ」という見方が少なくなるということです。「『普通』とは違う」ではなく、「神経や精神疾患の一つ」として受け入れていこうというのがニューロダイバーシティの意向の一つではないでしょうか。

そのような意味でも、他にパーソナリティ障害社交不安障害などの症状への価値観も変わることが考えられます。

③発達障害など、その他の神経特性

その他、発達障害であるADHD(注意欠如・多動性障害)LD(学習障害)においても、「弱点」に注目し修正していくことではなく、本来持っている特性を強みとして伸ばしていける環境を探していくことが重要になるでしょう。

これまでは、障害特性を「間違い」とも認識されてきました。そのために今の環境に何とか適応しようと努力している方も多いのではないでしょうか。しかしニューロダイバーシティが進めば、「間違い」は「違いの一つ」に変わります。ですからその場に適応させる努力より、さまざまな環境を知る努力のほうが大切になるかもしれません。

ニューロダイバーシティで、仕事の探し方が変わるかも?

これまでは、「企業に自分が当てはまるか」で見る探し方だった

現在、仕事をどのように探していますか?おそらくほとんどの方が、求人に書いてある条件を見ていってできるかどうかを見ていく…という流れではないでしょうか。軸が「仕事」や「企業」側にあるのです。

このような環境であれば、自分の良さ云々より「企業のスタイルに合わせなきゃ」ということに意識が向きやすいでしょう。

どんなに企業から適切な配慮を受けていても、障害や疾患などの生きづらさを持つ方にとっては苦しいことが多いです。

ニューロダイバーシティが進むと、「自分に企業を当てはめていく」時代に変わる

一方ニューロダイバーシティが進めば、障害に対して様々な角度から見ていくことができます。したがって苦手なことやできないことが「その人の一面でしかない」という考えに辿り着きやすいのです。

そのため自分の特性を知り、「活かせる企業や働き方はどこだろう?」という、「応募者」が軸となる探し方に変わるのではないでしょうか。ですから自分と企業とを照らし合わせることはもちろん、企業に「自分はこのような特性がありますが、いかがですか?」と提案していくスタイルになることも考えられます。

ニューロダイバーシティの時代の生き方とは

このようにニューロダイバーシティが浸透した場合、応募者本人から働きかけていく項目が増えることでしょう。ですから「企業に良さを探してもらおう」というのではなく、自身で強みや個性を知り伸ばしていく「活かし方」が重要になってきます。

障害や特性の「違い」を求めている企業や働き方を、自分で探さなければなりません。

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「自分を活かせるものなんてないよ…」「会社に言われたことをやってきただけだから、自分のことなんてわからない…」と考えていませんか?確かに急に「自分探しをしなさい」と言われても、何から始めればよいか分かりませんよね。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

もしニューロダイバーシティが浸透すれば、障害や疾患を持つ方の「自由」が増えることでしょう。しかしその反面、自分自身で選択していく「責任」も増えるのではないでしょうか。

その両方を把握するためには、まず自己理解を深めることです。何が得意で、何が苦手か。自分の「活用術」を今から探していくのも良いかもしれません。

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