ADHDとHSPを両方持っていた場合の特性。注意力はどうなるの?

ADHD、HSPとは

ADHDとは

ADHD(注意欠如・多動性障害)とは先天的な脳機能の働きのずれから起こる、発達障害の一種です。

主な特性として「注意力の欠如」「多動性」などがあります。これにより、「ケアレスミスなどが多い」ことや「ひとつの物事を持続させることが苦手」なことなどの困難を抱えていることが多いです。

HSPとは

HSPとは『Highly Sensitive Person』の略称で、「とても繊細な人」という意味を持ちます。HSPは医学用語ではなく心理学用語であるため、障害や疾患ではありません。しかし、その特性により生きづらさを感じやすいことがメディアにも多く取り上げられています。

主な特性として細かい作業や分析が得意な反面「他者の感情を気にしすぎてしまう」などがあり、常に精神的に負担がかかっていることが多いです。

ADHDとHSPを両方持っている場合もある

ADHDを持つ方の中には、同じくHSPを併せ持っているという方もいるのではないでしょうか。または「ADHDの特徴を調べたけれど、当てはまらないことが多い…」と感じている方もいるかもしれません。

今回は、
○注意のコントロールが苦手なADHDと、緻密な物事の処理が得意なHSPを持った場合、ADHDの「注意力」がどうなるか
○両方併せ持っていることで、その他の特性にはどう影響するか
○両方持っていることでどのような問題があるのか

についてご紹介します。

ADHDとHSPを両方持つと、注意力はどうなる?

ケアレスミスの項目に気付ける

ADHDの特性を持っていると、細かい物事に注意を向けられずミスしていても気づけない可能性が高いケースがあります。

この特性に対して「自分はADHDの診断を受けているけれど、ミスを事前に見つけるのは得意」と感じることはいませんか?

HSPは繊細な性質を持っているため、物事の細部を見ることが得意です。そのため、「それほどケアレスミスが多いわけではない」と感じている場合は、HSPの性質を併せ持っているかもしれません。

細かい作業・緻密な作業への耐性が強まる

細かい作業をや緻密な作業をするには、特定の物事への注意力が必要になります。

ADHDを持つ方の場合、ずっと細かいところに集中し続けなければならない状況が苦手です。中にはイライラしてしまうことや、状態に耐えられず混乱してしまうことも考えられます。しかしこれも「特に苦手とは感じていない」「細かい作業もイライラしない」という場合、HSPの性質を持っているかもしれません。

共感性の強さから、失言が減る

ADHDを持つ方は、「発言」に注意を向け続けることも苦手です。そのため、思ったことがそのまま言葉として出てしまうことで他者を傷つけてしまうケースもあります。

しかしHSPは共感性が高いことが特徴の一つです。より「相手が傷つく言葉」というものをキャッチしやすいことで、このような失言をする機会が少なくなるのではないでしょうか。

関連記事:【体験談】HSPの「人の気持ちへの敏感さ」とは?『第六感』なの?

集中のバランスを保ちやすくなる

ADHDの最も大きな困難が「注意や集中を持続することができない」ことであることが多いです。しかし細かい作業に困難を感じない分、精神的負担が少なくなるのではないでしょうか。

負担が少ない分、集中しやすい状態を保てる可能性も高くなるでしょう。

他に両方持つメリットはあるの?

よく気付き、すぐに動けるフットワークを持てる

HSPはよく気が付く、気配りが得意な一面を持っています。加えてADHDの衝動性、活動的な特性が加わることで「周囲の物事によく気が付き、その場ですぐに動ける」フットワークのある人間として重宝されやすいメリットを持てるのです。

共に異なる形のクリエイティブさがある

ADHDの常に次のこと、新しいことに興味が向いていることでの「クリエイティブ」を持つことがあります。

さらにHSPの多くの情報を処理し分析したうえでの「クリエイティブ」を組み合わせれば、他の誰も浮かばない斬新な発想を生み出せることができるかもしれません。

ADHDとHSPを両方持つ場合の生きづらさ

では、ADHDとHSPを両方併せ持つことでの「生きづらさ」はあるのでしょうか。

気が付くことが多く、より興味が移りやすくなる

興味がどうして移るのか。それは別の物事が目につくからです。HSPはセンサーのように常に周囲の情報を敏感に捉える性質があります。

この「センサー」の影響で、より興味が移りやすくなる可能性が高くなるおそれもあるのです。

その場合物事が中途半端にならないよう、特性について医師に相談するようにしましょう。服薬などで集中力を整え、コンディションを保つことが必須です。

気になることが多く、焦りやすい

ADHDを持つ方は複数の物事を意識する「マルチタスク」が苦手です。気になる項目が増えれば増えるほど、自分でマルチタスクを作り上げてしまう可能性があります。

仕事などの作業フローを定めて、手順通りに行っていく工夫が必要です。

許容量を超えて活動してしまう

「良く気づき、良く動く」ことはADHDとHSPを持っている方の最大のメリットとなるでしょう。しかし「気になってしまうと動かずにはいられない」という状況には注意が必要です。

活動しすぎてしまい、自分の許容量を超えてしまうおそれがあります。これにより、適応障害になる可能性もあるのです。

精神的負担を抱えやすいこともあるため、自分の許容量を知っておく必要があります。そのうえで動けるようなスキルを身につけていかなければなりません。

関連記事:HSPはうつ病になりやすい体質!?体調不良になる原因と予防法は?

自分の持つADHD・HSPを活かしたい!と感じていたら…

このように、ADHDとHSPの特性を両方持ち合わせていることで活かせること、問題点があります。「今いる環境では悪いところが目立ってしまう…」「自分の特性を使いこなしたい!」という思いはありませんか?

そのような場合、「カスタマイズ就業」で、個性を伸ばし活かすことで企業や社会に貢献できる働き方を検討してみましょう。下記の関連記事を参考にしていただき、興味がありましたらぜひSalad編集部までご相談ください。

関連記事:ADHDの適職は?カスタマイズ就業で、向いてる仕事を見つけよう

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は「ADHD」と「HSP」に焦点を当ててご紹介させていただきました。事実、発達障害を持つ方のほとんどは、典型的な発達障害の特徴にぴったり当てはまるという方は少ないと言われています。

したがって一つの障害特徴を調べているだけでは、自己理解につながるケースが少ないのではないでしょうか。さまざまな障害を組み合わせながら、「自分には何ができるのかな?」と楽しみに思えるような個性を見つけていきましょう。

【筆者紹介】
Salad編集部員。30代男性。広汎性発達障害、ASD(自閉症スペクトラム)。 HSPの特徴にも多く該当している。ADHDの診断はされていない。もしADHDの活動・行動力、HSPの分析力を活かした発想をすることができたらすごいことになるのだろうと考えている。

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