【発達障害】ついキレる、言い訳してしまう理由と改善のコツ3つ

キレる、言い訳することで周囲とうまく関われない

キレる、言い訳することで周囲とうまく関われない

周囲と噛み合わないことでストレスがたまりやすい

発達障害は、先天的な脳機能の障害です。

主に、
ADHD(注意欠如・多動性障害)
ASD(自閉症スペクトラム)
LD(学習障害)
の3種類に分かれています。

障害により特徴は異なりますが、周囲とのコミュニケーションに困難を感じやすい問題を抱えることが多いです。

キレる、言い訳する心理は共通している点が多い

その中でも、会話の中で「キレる」「言い訳する」ケースが多い時があります。一般的には「自分の立場が弱くなったと感じたとき、無意識のうちに身を守ろうとするため」に行うことが多いです。

発達障害を持つ方の場合は、特性からこの心理になる可能性が高いです。それはなぜなのでしょうか。詳しくご紹介します。

参考:発達障害の特性(代表例)|厚生労働省

【発達障害】キレる、言い訳する心理になりやすい理由

【発達障害】キレる、言い訳する心理になりやすい理由

1)事実より、「言われた」というダメージが優先してしまう

相手に厳しい言葉や忠告を受けた場合に「どうして言われているのか」ではなく「言われた!」「傷ついた!」というダメージが先行してしまうケースがあります。

これは傷ついたことへの衝動(怒り)である場合や、前後関係が理解できず言われた部分のみを切り取って考えることから来ています。

2)自分の感覚・こだわりを曲げず、思い込みで判断する

発達障害を持つ方は、自分の考え・感覚やこだわりに固執しやすいです。言われた内容を「自分ルールに該当するか否か」などの思い込みだけで判断し、キレる・言い訳するにつながりがちです。

この考えはいわゆる「逆ギレ」「開き直り」につながりやすく、周囲からの信頼を失いやすいです。

さらに途中で誤りに気づいても引き下がれないことから「嘘をつく」、「他人のせいにする」手段をとることもあります。

こうなると、さらに人間関係を悪化させてしまいます。

3)会話を勝ち負けで捉え、相手を圧倒しようとしてしまう

会話の時に「相手に勝った」「相手より優位に立った」という意識をしていませんか?

常に言い訳やキレる必要のある「不利な心理状態」になることを怖れていると、会話のやり取りひとつひとつを「勝負」と見てしまいます。常に「戦闘態勢」でピリピリしているため、感情のコントロールがしづらくなります。

「不利な分を巻き返すため」の言い訳や怒りが、相手を圧倒してしまうのです。

参考:感情をコントロールできない:困りごとのトリセツ(取扱説明書)|発達障害プロジェクト

正当な理由の有無に関わらず、言い訳やキレることはマイナス

正当な理由の有無に関わらず、言い訳やキレることはマイナス

キレることや言い訳は誤った解釈や感覚のズレからくるものが多いです。時には感情コントロールができない方などから、不当な理由で言われることもあるかもしれません。

しかしどんなにこちら側に正当な言い分があっても、その場でキレてしまうことや言い訳をすることでは良い展開にはなりません。

キレる・言い訳は人間関係にとって「マイナス」でしかないのです。

では、職場などで「キレる・言い訳する」ことを改善し、良好な人間関係を保つにはどのようにすればよいでしょうか。

参考:大人の発達障害(自閉症スペクトラム症 注意欠陥多動性障害ADHD)|病気の説明 – 北林医院分院(千葉県・船橋市)|精神科、心療内科

【助言・忠告された後】キレる、言い訳するくせを改善するコツ

【助言・忠告された後】キレる、言い訳するくせを改善するコツ

1)結果や言い方に関わらず、まずは相手の意思を聞く

中には、「言いがかり」に近いようなことを言ってくる人もいます。そのような人であっても「キレ」や「言い訳」で返してしまうと、「思いを受け止めてもらえなかった」と不満をためてしまいます。

相手の「言いがかり」ではなくあなたに非がある場合は、なおのことです。

相手の意思を受け止めないことで、トラブルや溝が生まれる可能性もあります。ですからまず、相手の意思を聞きましょう。「良し悪し」の判断は、そのあとです。

2)自分に原因がないか考えてみる

特に厳しい口調で言われると、冷静さを失いやすいです。

しかし、人に対して厳しい言葉言うこと自体、好き好んでする方はごくわずかです。大半の方は「厳しく言うことは辛いけれど、そうしなければいけない何らかの理由がある」からあなたに忠告していることが多いです。

ですからまず、怒りや言い訳を抑えて「自分に原因がないか」考えてみましょう。自分の意見を言うのは、そのあとです。

3)心にゆとりを持ち、会話に勝敗を求めない

会話はそもそも「勝負」ではありません。しかし、劣等感が強く人間不信が強い場合、つい会話に「優越感」を求めてしまいます。

この時は、考え方のくせを改善することが効果的です。

「そもそもどうして『会話で勝負している』のだろう?」「自分はなぜこの人に勝ちたいと思うのだろう?」と振り返ってみることで、キレやすい・言い訳しやすい心理状態から抜けることができます。

参考:大勢での雑談が苦手:困りごとのトリセツ(取扱説明書)|発達障害プロジェクト|NHK

反対に、全て自分のせいとすることも危険

反対に、全て自分のせいとすることも危険

他者にキレたり言い訳をしたりすることは、人間関係に悪影響が出ることをご紹介し、改善法もお伝えしました。

では、キレることや言い訳をしないよう、問題があった時は全て自分のせいにすればよいか。答えは「NO」です。

事情を確認せず、自分のせいにすることも同じです。キレる、言い訳の対象が自分自身に変わっただけで、根本的な解決にはなっていません。

面倒かも知れませんが、ひとつひとつ事実を受け止めていく姿勢が必須なのです。

参考:こだわり、不安がつよい:困りごとのトリセツ(取扱説明書)|発達障害プロジェクト|NHK

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

「自分は話し方が下手でうまく伝えられないから、圧倒されないように『キレる』」
「相手にどれだけ正しいかを伝えるために、『言い訳をする』」

頭では「してはいけない」とわかっていても、職場での緊張状態の時や突然相手から言われたときなどに、つい出てしまいがちです。

常に自分の言動に気を遣うことは大変かもしれません。しかし、一度の発言でそれまでの人間関係が崩れる可能性もあるのです。ですから常に言動に注意して、良い状態で人間関係を保っていけるよう心掛けましょう。

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