空気が読めない行動になりやすい
思わず行動したことが、のちに「空気読めない」ことになっている
ADHD(注意欠如・多動性障害)は、発達障害の一種です。
特性として、主に
○注意欠如
○多動性
○衝動性
があります。
落ち着きがなく衝動的に動いてしまうことで、結果的に「空気読めない」行動になってしまうことがあります。
では、周囲から見て「空気が読めない」と思われやすい行動には、どのようなものがあるのでしょうか。
空気が読めない行動のケース
自分の興味の向くまま行動する
ADHDを持つ方からすれば、「気になったから行動した」のみの意識だけかもしれません。しかし想像以上に周囲を振り回してしまっている場合があります。
自分の行動で周囲の影響を自覚していない場合、「空気が読めない」と言われる可能性があります。
関連記事:【大人のADHD】とにかく待てない、我慢できない…!原因と改善法
勢いに任せて一方的に話す
「衝動性」に任せてつい相手を無視して一方的に話していたり、相手を圧倒する話し方になっていたりすることがあります。
関連記事:ADHDは一方的な話になりやすく言葉遣いも悪い!?話し方の改善法4つ
つい余計なことを言ってしまう
その場の勢いに任せてつい話してしまったことが、後々考えてまずいことを言ってしまっていた…という経験はありませんか?
そのような「後悔するような発言」を繰り返していると、「空気が読めない」と思われやすいです。
職場で嫌われることを防ぐには?
大切な作業や行動をするときは、事前に流れを決める
周囲を困らせやすい行動をするのは、制約がないことが原因であることが多いです。これを防ぐためには、事前に作業や行動の流れを決めておくことです。
特に職場や周囲の方が関わる大切なことに関しては、共有することで周囲の方を安心させられます。
関連記事:【ADHD】会話による「報連相」ができないときの改善のコツ5つ
関連記事:【発達障害】職場で努力が報われないときの、無駄なく仕事を行うコツ
会話の進め方や話し方のペースに注意する
会話や話し方で相手が追いつかなくなることがないように、会話の進め方や話し方のペースなどの注意が必要です。
下記の関連記事を参考にして、相手が受け入れやすい話し方を心がけましょう。
関連記事:【ADHD】早口・一方的に話す癖予防!話し方をゆっくりにするコツ
関連記事:【発達障害】『分かるから返事しない』はNO!意思表示が大事な理由
今話している話題に集中する
失言しやすいのは、今話していることに集中せず「話しながら別のことを考えている」ときに起こりやすいです。言葉に意識がない分、コントロールをしにくいのです。
ですから対処として、今話すことに集中する「くせ」をつけましょう。
関連記事:【ADHD】集中力アップにはコツがあった!?薬の服用も効果あり!
医師と定期的に相談する
ADHDの特性は、脳内の神経伝達機能のズレにより起こります。これを緩和してくれるのが、医師から処方されている薬です。
ですから服薬は、ADHDの問題解決にはとても重要なものになります。医師の指示通り服薬を続けることはもちろん、体調や効き目について随時相談することも大切です。
関連記事:【医師に要相談】発達障害を持つ方にかかわる、服薬の効果と注意点
どう頑張っても噛み合わないときは…
ここまで「職場の空気にどう合わせるか」についてご紹介してきました。しかし、あなたらしく頑張っているのに、全く受け入れようとしないという場合もあります。
この場合は、あなたと職場環境が合っていない可能性があります。この状況で無理に空気を読んで合わせようとすると、適応障害になるおそれがあります。
「カスタマイズ就業」という言葉を聞いたことがありますか?
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関連記事:ADHDの適職は?カスタマイズ就業で、向いてる仕事を見つけよう
仕事・働き方に悩んでいたら。『Salad』が強みを活かす就職のサポートをします
まとめ
いかがでしたでしょうか。
空気を読めない行動がどのようなことかは理解できても、いつの間にか該当した行動をしてしまっているというケースが多いのではないでしょうか。
自分の特性と向き合い職場の上司と相談しながら、問題解決に努めていきましょう。