ADHDの悩みを相談できない…
相談するべきか迷い、悩んでしまう…
ADHD(注意欠如・多動性障害)は、発達障害の一種です。
「ミスが多い」「遅刻が多い」など、特性での困難が周囲にも目立つ問題になりやすいです。
自分でも気を付けているはずなのに、できないことで悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
しかしながら、様々な事情から悩みを相談できないケースがあります。
今回は、
○ADHDを持つ方が悩み相談できない原因
○相談できない時の打開策
についてご紹介します。
【大人のADHD】職場で悩みを相談できない原因
1)相談内容を整理できない
周りも「いつでも相談してね」と言ってくれていて、確かに悩みはあるのに自分の中でうまく整理できない…そんなことはありませんか?
頭の中で相談したい悩みが漠然としたままで、何をどう伝えればよいか迷う、または言っても「?」という反応をされて理解されないなどのケースがあります。
2)こんなことでは相談できない、と遠慮してしまう
小さなミスを何回も繰り返すことで悩んでいても、「他の人からすれば下らないことだから、相談するのは申し訳ない」と遠慮してしまうケースです。周囲と自分を比較しすぎてしまい、本来の自分の悩みを抑え込んでしまいます。
その結果、適応障害になってしまうおそれがあります。
3)相談(をお願い)する時間を作れない
業務の合間を縫って時間を作ること、上司などに声をかけるタイミングをつかむことができず、いつまでも「待ち状態」のまま悩んでしまうケースです。
4)同じ内容でも悩んだり悩まなかったりする
「昨日は悩んでいたけれど、今日はなんだか大丈夫そうだな…」など、気が変わるためにそのまま悩みを放置してしまうケースがあります。
偶然悩みに該当する出来事がなかった、というだけで再度遭遇した時にまた悩んでしまう…ということになりやすいです。
このような相談できない状況を打開し、ストレスや困難を軽減させていくためには、どのような対策をすればよいのでしょうか。
悩みを相談できないときの打開策
1)事前に相談内容を書き出しておく
どんなことで辛いのか、悩みを事前に書き出しておきましょう。はじめは他人に見せることを考えず、殴り書きでも構いません。
どんな人間でも頭の中だけで事情を整理することは難しいです。客観的な情報として見ることで、内容を整理しやすくなります。
書き出したものが他人に見せられるものになっているのであれば、それをそのまま上司に渡す方法もあります。
関連記事:【ADHD】会話による「報連相」ができないときの改善のコツ5つ
2)同じ課題や悩みが続くなら、相談する
あなたが悩んでいることと、他人の状況は無関係です。現在自分が抱えている状況に対して、取り組まないといけないことは同じです。
その方法の一つとして、「アイディアを聞く」気持ちで相談してみましょう。
あなたが今も悩んでいるのであれば、相談してもよいのです。苦しんでいるのに「下らない悩み」などは存在しません。
3)一度に全て話せないときは、「辛い」「相談したい」と言うだけでも良い
なかなかタイミングをつかめないのは、一度にすべてを話そうとしているからという可能性があります。
もし話す時間をうまく作れないのであれば、「辛い」「悩みがある」「相談したい」などを言うだけでも相手には伝わります。
そのときには話し合いができなくても、後で「どうした?大丈夫?」と声をかけることもあります。
4)一度悩んだことがあるものは、相談する
「悩む・悩まない」を行き来しているような問題は、全て相談するようにしましょう。相談した結果「大したことはない」ことだったとしても、「『大したことがない』と分かった」という収穫なのです。
いつまでもグツグツしているようでは、心身の健康状態にも悪影響を及ぼします。
ですから、ひとつずつ悩む要因をつぶしていく「確認作業」も大切です。
関連記事:ADHDは優柔不断!?決断できない原因と周囲への影響、改善法は?
相談できない悩みについては、こちらもチェックしてみよう
もしかしたら、この中には該当しない問題から相談できないかもしれません。その場合はこちらの記事「【ASD・アスペルガー】悩み事を相談できない…きっかけの作り方4つ」も併せてチェックしてみましょう。
ADHDの記事ではありませんが、環境や精神状態次第で考え方も変わります。悩み解消のために、該当する項目がないか確認してみましょう。
仕事・働き方に悩んでいたら。『Salad』が強みを活かす就職のサポートをします
まとめ
いかがでしたでしょうか。
特性による困難が周囲の目にもつきやすいため、つい自分と他人を比較してしまいがちです。しかし比較を始めると、悩みやすくなり、さらには相談もしにくくなります。
あなたの困難が、周囲と違うだけです。ですから周囲が困難に感じていることをあなたは難なくできる可能性があるということです。
もし、今の職場で自分を活かせず「もっと個性を活かして社会に貢献したい!」と考えている場合はSalad編集部までご相談ください。