【体験談】うつのブランクと再就職。影響など感じた事、取組みを紹介

うつで休養開始から社会復帰までおよそ4年のブランクがあった

うつにより、長いブランクがある男性

うつ病発症のため、復帰まで4年間の「ブランク」があった

筆者は最初の職場でうつ病を発症しました。

治療や療養など(復帰できると考えられる状態になる)でおよそ1年間
復職(職場復帰)するために取組んだ期間としておよそ2年間
③最初の職場を辞め、就職活動の期間としておよそ1年間

4年間ブランクがあります。

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書類上に「ブランク」について説明する機会が少ない

就職活動をするうえで履歴書や職務経歴書を書いていると、このブランクについて説明する機会がないことを痛感しました。職歴など、「活動している期間」に関しては書きやすいのですが、ブランクに関して記載する欄は原則ありません

採用面接までいけば、ブランク期間中について説明する機会がある場合もあります。しかし、それは「書類審査が通った」ことで初めて訪れるチャンスです。書類上だけではこの4年間、「病気の治療やリハビリに時間を要したから」なのか「ただ仕事をしたくなくてやる気がないから」なのかは、企業も判別がつきにくいです。そのため、再就職についてひどく不安を感じていたことがありました。

現在のように就労移行支援のような訓練機会もないころでしたから、公的に証明するものが何もなかったことも関係していたのではと考えています。

そこで今回は、この「ブランク」に焦点を当ててお伝えしていきます。4年間を上記の3つの期間に分類し、

・就職への意識はどうであったのか
・ブランクについてどう対処していったか
・ブランクに関して、再就職にどんな影響を感じたか

このポイントについて説明していきます。

参考:精神障害者の就労定着に関する研究 – 障害者職業総合センター

【体験談】うつで休養中、ブランク期間に感じたこと・取り組んだこと

ブランク期間中、復職をイメージする男性
4年間のブランクの際に持っていた就職への意識と主な取組をまとめました。うつ経験に関する記事は「精神状態・健康管理について」「将来についてなどを決断するコツ」「再就職に向けた具体的な準備」など、他にも様々な視点から多く公開しています。以降掲載している関連記事も併せてチェックしていただけますと幸いです。

①治療や療養などに要した期間(1年間)

【就職への意識は】
②の期間まで、まだ当時の職場に在籍していました。そのため目的は「再就職」ではなく「復職(元の職場に戻る)」でした。この1年間は心身共に不安定であることが多く、生活リズムもまた不安定でした。職場の上司の指示もあり、「働くことを意識せず休むこと」に専念しました。

【主な取組み】
上記のとおり「休むこと」をメインに行っていました。休むと言っても風邪のようにずっと寝ていると不調になることもあるので、家族や知人と一緒に出掛けてリフレッシュする機会もありました。

この時通っていた精神科にはカウンセリングの施設がなく、対処法に関しては医師に確認するか書籍を読んで自分で対処法を考えるかのみでした。

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②職場復帰するための取組み期間(2年間)

【就職への意識は】
この期間も目的は「復職」です。しかし

・働くことから離れていること
・症状により意欲や気持ちが低下していること

これらが原因しているからか、うまく働けるイメージが沸きませんでした。今から考えると自己中心的な考え方なのですが『楽でかつ、やりがいがある仕事しかできない』と意識していたほどです。それくらい働く自信が完全に失われ、現実を受け止められない状態でした。

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【主な取組み】
この2年間のうちに行ったことは以下の通りです。

・病院を転院し、デイケアやカウンセリングを受けた
・職場復帰をするための「ならし運転」として、職場で2度トレーニングをする機会を受けた→どちらも体調を崩してしまい、復帰には至らなかった
・職場の産業医、支援機関(就労支援センター)の方に相談した

参考:精神科デイ・ケア – 厚生労働省

復帰に向けて、このような取組みをしました。

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③最初の職場を辞め、就職活動をした期間(1年間)

【就職への意識は】
職場を辞めたため、当時の上司や仕事内容に対する不安はなくなりました。残ったのは「働く自信についての不安」でした。不安ではあるけれどすぐにでも働きたいという気持ちと、やっぱり無理かな…と言う気持ちを抱えながら活動に臨んでいました。

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【主な取組み】
・働ける健康状態について、服薬についてなど医師と相談した
・別の就労支援センターに相談し、具体的に就職するためのアドバイスを受けた
・病院のカウンセラーとは、生活面や健康面での悩みについて相談した
・週に一度、ハローワークに通った→希望する求人に応募した
・その他支援機関の見学、応募書類の書き方などを学んだ

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これらが4年間のブランクで意識していたこと、取り組んだことです。

実際にブランクは、再就職にどう影響した?

ブランク期間に対する認識について知りたい男性
冒頭で触れた「ブランクは再就職に支障をきたす」旨については、あくまで想像の域を超えません。さらに今では企業もうつなど精神障害への理解が深まっているため、比較的休養期間中に関しての考慮をされやすいのではないでしょうか。

筆者の感覚では、実際に『ブランク』が直接就職できないことに結びついていると感じたことはありません。筆者の場合就労支援センターのスタッフの方が採用面接の際にも状況説明してくださったことも大きかったです。

うつのブランクがありながら再就職できた要因は?

ブランク期間を乗り越え、再就職した男性
このようなブランクがありながら、筆者は何とか再就職することができました。今要因が何だったのか振り返ってみると、やはりサポートしてくださる方の力が大きかったと感じています。

当時はうつ病の症状も影響し「自分のことをうまく表現できない・表現する自信がない」状態でした。必要以上に過小評価してしまうことで、何も言えなくなっていたのです。このようなときに客観的な視点から自分の状態や評価を企業に説明してくれたのは、就労支援センターのスタッフの方でした。

うつ発症の経緯や休養中の状況についてなど、適切な説明をしてもらえたことで再就職できたと認識しています。

まとめ

【ブランクも財産】積み重なった経験を意識する男性
【うつからの再就職に不安を感じていたら、就労移行支援事業所に相談してみよう】

いかがでしたでしょうか。

筆者が再就職に向けて苦労していたころと異なり、今は社会復帰など再就職に向けたサポートを受けられる「就労移行支援事業所」があります。

ここで生活面や就職面についての相談や、働く為のあらゆるトレーニングを受けるチャンスもあるのです。また、就労移行支援の通所状況を応募書類に記載することもできますから、企業にも「就労意欲」が分かりやすいです。

もし、再就職をどうしようか悩んでいたら、「就労移行支援事業所」という方法もある旨を覚えておきましょう。

詳しくは、Salad編集部までお問い合わせください。あなたのニーズに合った事業所探しのお手伝いをさせていただきます。

【筆者紹介】
Salad編集部員。1980年生まれ、男性。ASD(自閉症スペクトラム)の診断を受けている。

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