【応募書類・面接対策】うつ病を持つ方が就職活動で準備すること

就職活動に、企業もその後の定着を心配している

精神障害の就職は、体調面が大きく関わる

うつを含む、精神障害を持つ方の就職件数が増えてきています。法律で就職後の配慮なども定められ、少しずつ働きやすい環境になってきています。

しかし、それでも体調管理が難しく、入社後3ヶ月で多くの方が離職しています。企業も精神障害を持つ方を採用する場合、この体調面の問題を最も懸念しています。

参照:障害者雇用の現状等 – 厚生労働省
参照:障害者職業総合センター研究部門 障害者の就業状況等に関する調査研究(平成29年)

うつを乗り越えたものの、再就職に不安を感じている方が多い。

「長いリハビリを経てやっとうつが回復した。これから就職活動を始めよう」と考えている方もいるのではないでしょうか。しかし、「またうつになったらどうしよう…?」「職場で今度は辞めずにできるかな…?」と不安に感じていませんか?

今回は、そのような不安を解消できるよう、「うつ病を経験し、克服した方が就職活動で準備すること」についてご紹介します。

うつを克服した方が就職活動で準備すること

1)うつになったきっかけを思いだし、自分なりの予防策を考える

あなたが過去にどんな事情でうつになったのか、原因を知っておくことが大切です。
「上司が感情的で、いきなり怒鳴り付けられることがあった」
「同僚にコロコロ考えが変わる人がいて、混乱してしまった」

など、具体的に把握できると良いでしょう。

過去を思い出すことは辛いかも知れません。ひとりで考えるのが難しい場合は、支援機関などに相談して、少しずつ考えていきましょう。もし、相談先が分からないことがあればSalad編集部までお声かけください。

その上で、今度同じ状況になったときにどう対処するか。対策を考えておきましょう。

2)体調や生活リズムを安定させる

精神障害を持つ方は、就職後体調不良で早期に辞めてしまう方が多いです。

企業もあなたを採用すれば、事前に計画してあなたに合う役割や業務を用意します。あなたがすぐに辞めてしまうと、この計画が無駄になってしまいます。

このような事態を防ぐために、安定した体調をキープして働けることが大切です。可能であれば勤務時間を想定して、起きる時間や活動時間などの生活リズムを調整しておくと良いでしょう。通勤電車に乗ってみるのも、体が慣れるための方法の一つです。

また、リワークや就労移行支援事業所に通っていた場合、出席率や通所実績など、分かりやすい指標がある場合は、応募書類や採用面接でも大切な情報になります。数値を知りたいという方は、通っている施設のスタッフに確認してみましょう。

関連記事:リワークとは?職場復帰に有効な理由は、再発の抑制効果にあり!

3)自身の体調などについて説明できるようにする

企業から適切な配慮を受けるために、自身の体調について、あなたがどれだけ理解しているかが必要になります。よく依頼したい配慮事項の欄に「不調時に早退する」「通院日に早退する」のみを伝える方がいます。

この場合、通院の都合を除けば「何かあった時だけサポートしてください」と言ってしまっているのです。これでは企業も充分な配慮ができません。

ポイントは、「自分に何かが起こる前にお願いしたいサポート」です。

そのため、
○場所、状況などでストレスを溜めやすい環境はあるか。(音や室温など)
○具合が悪いときに周りからはどう見えるか。
○自分なりに対処していることはあるか。
○服用している薬の中で、業務に影響のあるものはあるか。(眠気など)

などのように、「不調にならないための配慮」を具体的に伝えましょう。

そのためには、自己理解を深めることが必要です。

関連記事:精神障害は就職に不利って本当?就職するにはどんな対策が必要なの?

企業に分かりやすく伝える「ナビゲーションブック」を作成しよう

あなたの特徴を全て面接で伝えようとすると、あなたに負担がかかってしまいます。あなたの特徴をまとめ、企業に伝える「ナビゲーションブック」があります。

就活ではもちろん、仕事を続けていくうえでの共有ツールとして必要になります。こちらの記事を参考にしながら、作成してみてください。

就職活動はゆっくりと。焦ると「就活うつ」になることも

うつ病は、ふとしたストレスから再発する可能性があります。就職活動に行き詰ってしまい、うつを発症する「就活うつ」も存在します。再発してしまうと、せっかく長いリハビリを経て回復したのが無駄になってしまいます。

自分を追い込みすぎず、就職活動はあなたのペースで、ゆっくりと行っていきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

仕事をする体力は、普段の生活ではなかなかつけることができません。仕事に慣れる以外に方法がないため、体調面に不安を感じている方が多いのではないでしょうか。

自身の障害を理解して相手に伝える工夫をすれば、あなたに合った配慮を受けやすくなります。スムーズに仕事のある生活に慣れることができれば、体調も安定し、体力も付きます。長く働いていけるために、いま少しずつ準備を進めていきましょう。