【うつ体験談】再発防止のため、休養中の日常生活で注意したこと

うつ発症後休養中、さまざまな変化に苦しむことがある。

休養中の日常生活の中で注意することがある

筆者は今からおよそ10年前、うつ病を発症しました。

復帰までの苦労や取り組みはこちらの記事「【体験談】うつ発症から復職まで~30代男性のリハビリ生活4年間」に詳しく紹介しております。

今回は、休養中の日常生活に焦点を当ててご紹介します。今、うつ病で休養中の方の参考になりましたら幸いです。

うつ病で休養中、注意するべき行動

まずは筆者が体験した、休養中に注意するべき行動をご紹介します。

状態が良くなったと感じて、服薬をやめてしまう

うつ病と診断されると、当然長期休暇に入ります。

3か月くらい経つとこれまでのストレスや不安が嘘のように、心身が元気になることがあります。「もう大丈夫だな」と油断してしまい、服薬をやめてしまったことがありました。その結果、睡眠などに影響が出てしまいました。

金銭感覚が鈍る

休養中の方は理解していただけるのではないでしょうか。

休養中は、本当にやることがありません。かといって、運動をする体力や本を読む集中力もありませんでした。それなのに、時間はたっぷりあります。ずっと寝ていると夜に眠れなくなるから、何か時間をつぶさなきゃと考えます。

そうなると時間をつぶす手段には、自然とお金がかかることばかりになります。

ゲームセンターのゲームや、ネットオークション、携帯ゲームに延々と課金してしまう・・・など、たくさんの「お金の失敗」をしました。辞めた会社から退職金をいただいていましたが、ものすごい勢いでなくなってしまったのを覚えています。

極端な行動、衝動的な行動をしやすい

いまの金銭感覚にも通じることなのですが、時間がなく忙しい時にはできないこともできてしまう可能性が出てきます。

筆者は朝起きてから、突然無計画で新幹線に乗って旅行に行ったことや、夜中に出かけて朝まで公園でサッカーの練習をしていたこともあります。集中力が戻ったと思ったら、10時間以上勉強していたり、「夜中寝ぼけてヨーグルトを完食していた」と家族に言われたり・・・挙げればキリがありません。

うつ病になると、空しさに襲われます。これは症状のひとつなのですが、そう割り切れないのが現実でした。その空しさを埋めるために、自分にも分かりやすい行動として極端なことをしたり、衝動的に行動したりすることがありました。

そうすることで、家族に心配をかけていました。

休養前の反動で、興奮状態になりやすい

先ほども少し触れましたが、うつ病で休養していると、ストレスや不安から解放されます。その解放感や服薬で状態が落ち着くことで、テンションが高くなる時期がありました。これまでのストレスの反動ではじけやすいのです。

ほとんどがその後、興奮しすぎたことにひどく落ち込むという展開になりました。休養までのうつ症状があまりにもひどすぎただけに、少し落ち着くと元気だと勘違いしやすいです。

休養中、このような状態がありました。特にトラブルなどにはなりませんでしたが、場合によっては犯罪に巻き込まれていた可能性もあるかもしれません。

さらにはうつ症状が再発する可能性もあります。このような事態を防ぐためには、どのような注意をすればよいのでしょうか。筆者が取り組んだことをご紹介します。

うつ再発防止のため、休養中の日常生活で注意したこと

休養初期の元気は服薬によるもの。回復には時間がかかることを知る

まず、うつ病はすぐには治りません。これは回復したから気付くことなのですが、本当に回復していれば、もっと自分をコントロールできます。

心身も安定しますし、意欲や集中力も戻ります。

休養初期の「回復感」はうつの辛い時期の反動です。どんな方でも経験する状態です。辛いですが、ゆっくりと回復させていきましょう。

キャッシュカードなど、お金を家族などに管理してもらう

お金の遣い方がひどいのを見かねて、家族が通帳やキャッシュカードを預かってくれました。情けないかもしれませんが、症状があるうちは自分の意思でどうにもならない時があります。金銭感覚を保つためには、本人以外の方に管理してもらうのが効果的です。

精神科デイケア・ボランティアに参加した

回復にはやはり日中に活動し、生活リズムを保つことがいちばんです。そのような理由もあり、医療機関の精神科デイケアに参加したり、友人にお願いして福祉施設のスタッフや海岸のごみ拾いのボランティアに参加したりもしました。

休養時の衝動は、うまく活かせばのちに貴重な経験になることもあります。

関連記事:【体験談】精神科デイケアに通う効果~復職後活かせたスキルとは

自己判断で服薬をやめず、医師の指示通り継続する

副作用で辛い時もありますが、精神状態の安定には服薬は欠かせません。以降復帰まで服薬方法について医師や病院専属のカウンセラー、デイケアのスタッフと相談していきました。

体調が細かく変化するたび、お願いして調整していただきました。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

うつ病で休養が始まると、これまでとてつもなく忙しかったのが、突然何もない日々になります。その事態に動揺してしまう方が多いのではないでしょうか。

「いつ治るのかな・・」「どんな状態になったら治ったと言えるのかな・・」と焦るかもしれません。しかしゆっくり休んでも、その後活きる道は必ずあります。

辛いですが回復したころには、必ずうつを発症した時以上に成長したあなたがいるはずです。

【筆者紹介】
30代男性。大人になってから発達障害、ASD(自閉症スペクトラム)と診断されている。公務員として10年間勤務、うつ病を経験し民間企業の障害者枠の事務職として4年間勤務。公務員時代にうつ病を発症。4年間のリハビリの末職場復帰。就労移行支援の通所を経て、現在は強みを活かす働き方を実現している。