身体障害を持つ方の就職支援。通所できる就労移行支援事業所の探し方

身体障害を持ちながら、就職して働く方が増えている

車いすに乗る、身体障害を持つ女性

身体障害の種類

「身体障害」といっても、体には様々な部位があります。本題に入る前に、いちど身体障害の種類について確認しておきましょう。

【身体障害の種類】
○視覚障害
視力や視野など、ものを見る働きである視機能に障害を持つ
○聴覚障害
身の回りの音や話し言葉が聞こえにくいなどの障害を持つ(関連記事はこちら
○平衡機能障害
耳や脳の機能の障害により、姿勢を調節する機能に障害があるために起立や歩行に不自由がある(関連記事はこちら
○音声機能、言語機能の障害
口腔や鼻腔などの「構音器官」などの障害により、音声による意思の疎通が難しい
○そしゃく機能の障害
食べ物をかみ砕くことなどの機能の低下により、食事内容や方法に制限がある
○肢体不自由
四肢や体幹に障害があり、日常生活での動作に困難がある
○内部障害
身体内部の臓器に障害がある

参考:障害者の範囲 (参考資料) – 厚生労働省
参考:身体障害者福祉法

身体障害を持ちながら、働く方が増えている

これらに該当する障害を持ち、就職する方が増えてきています。平成30年(2018年)当時の就職に関する統計は以下の通りです。

・従業員5人以上の事業所に雇用されている身体障害者はおよそ42万3,000人
・障害種別での内訳は、肢体不自由が42パーセント、内部障害が28.1パーセント、聴覚言語障害が11.5パーセント、視覚障害が4.5パーセントとなる

このように、年々就職して働く方が増えてきています。これは雇用を受けている方のデータですから、起業している方やフリーランスとして働いている方なども含めると、もっとたくさんの方が活躍していることでしょう。

参考:障害者雇用の現状と取組について – 厚生労働省
参考:障害者雇用実態調査 – 厚生労働省

関連記事:障害者の起業!現在活躍している事業、支援制度やサポートを紹介!

身体障害を持つ方の就職を支援する手段は?

就職活動についてアドバイスをする女性
このような状況を受け、『自分も就職して活躍したい!』と感じることもあるのではないでしょうか。しかし就職するにもどんなことができるのか、どうやって自分に合う仕事を見つければよいのか分からない…。自分一人で探すのは、大変ですよね。

そんな時にサポートしてくれるのが、以下の施設です。関連記事もありますので、併せてチェックしてみてくださいね。

【就職に関するサポートを受けられる手段】
○ハローワークの障害者担当窓口
○転職エージェント(関連記事はこちら
○障害者職業能力訓練開発校
○就労継続支援事業所(関連記事はこちら
○就労移行支援事業所(関連記事はこちら

就職に関するサポートは、これら以外にも民間の支援事業など、様々な手段があります。今回はその中で「『就労移行支援事業所』に通ってみようかな」と考えている方に、事業所選びを探す際のコツをお伝えします。

参考:東京障害者職業能力開発校

【身体障害】自分に合う事業所選びのコツ

仕事を検索する、身体障害を持つ女性

身体障害に関する支援があるかどうか確認する

就労移行支援事業所には、さまざまな支援スタイルの事業所が存在するのです。もちろん、身体障害を持つ方の支援を行う事業所もあります。しかし、他の障害専門の事業所であり利用することが難しいケース、自分のニーズに沿った支援を行えないケースなども考えられます。

利用の申し込みをする前に、まずは「身体障害」、さらに詳しく自分の障害種別に対応した支援を受けられるかどうかの確認をしておきましょう。

事業所内、通勤経路が通いやすいかどうか

どんなに支援内容が良い事業所でも、

・建物がバリアフリー対応していない
・通勤経路が複雑で、通うのに時間や労力がかかる

これらの問題から通いにくい状態では、健康状態を保って訓練を続けることが難しくなるかもしれません。事前に心がけることとして、

・事業所内の状況、施設などの状況を事業所スタッフに問い合わせてみる
・自宅から事業所までの通勤経路内で、問題のある場所や状態があるか確認してみる(降車駅、乗り換えする駅に音声案内がない、最寄り駅が無人駅である・耳が聞こえないと分からない案内などがあるなど)

これらを確認し、通いやすい状態であるかどうかの確認をしておきましょう。また、事業所によっては自宅で訓練できるケースもあります。興味がある場合はこちらの記事「eラーニングとは。就労移行支援のトレーニングで学ぶチャンスあり!」をチェックしてみてください。

参考: eラーニングとは – e-Learning(イーラーニング)のシステムや教材制作について解説 | SATT

自分の希望に合う就職のチャンスがあるか、選ぶコツならこちら

身体障害を持つ方とともに働いていく
その他身体障害に関わらず、選んだ事業所が「自分が望むスキルを学べるか」「自分が望む就職に辿り着けるか」なども悩むことがあるかもしれません。そのような「就職に関する」観点から選ぶコツに関しては、こちらの記事「失敗しない就労移行支援事業所の選び方!こんな事業所には注意!」も併せてチェックしてみましょう。自信の障害特徴も踏まえて、自分に合う事業所を見つけるために、慎重に決めることが大切です。

もし、不安な場合は、体験利用などで確認してみるのも良いでしょう。こちらの記事を参考に、実際に通所を体験しながら事業所を探してみる方法も良いかもしれません。

参考:就労移行支援について – 厚生労働省

就労移行支援の事業所探しに迷ったら、Saladにご相談ください

Salad
今回は、就職へのステップとして『就労移行支援事業所の探し方』について紹介しました。しかし、実際に探そうとすると良く分からない…そのようなこともあるかもしれません。もしかしたら、この記事に辿り着いた時点で今回お伝えしたことをクリアしていた場合もあるでしょう。

それでも事業所探しに困っていたら、ぜひSaladにご相談ください。Saladでは、就労移行支援事業所に関する情報提供を行っております。こちらのページは、Saladが実際に事業所にお邪魔して取材した「身体障害を持つ方の通所が可能」な事業所の一覧です。参考に、ぜひチェックしてみてくださいね。

また、随時お問い合わせやご相談も承っております。連絡方法はこちらのお問い合わせフォームからです。あなたからのメッセージ、お待ちしております!

参考:取材済の就労支援事業所一覧 | 障害を持つ方向け就職支援〜Salad〜|就労移行支援事業所の検索

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まとめ

快適に仕事を進める、身体障害を持つ女性
いかがでしたでしょうか。

身体障害を持つ方は他の障害を持つ方と比較して就職者数は多いです。しかし、それは就職が楽、働き続けることが楽ということではありません。必要なものは、自分の状態や特性を知り、良さを活かしいて仕事ができるよう心掛けていく必要があります。

自分が何をしたいのか、どんな働き方をしたいのかが曖昧なままだと、自分に合う支援を受けにくくなってしまいます。社会で活躍する準備として、支援手段を慎重に探していきましょうね。

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