【聴覚障害】就職活動・仕事で抱えやすい悩み。障害を持ち働く方法は

聴覚障害は、生活において様々な悩みを抱えやすい

人工内耳を装着している聴覚障害を持つ方

聴覚障害とは

聴覚障害とは、聴力が低下して耳が聞こえにくい状態をいいます。耳の聞こえには外耳・中耳・内耳・脳の部位が適切に働くことが必要です。このいずれかの部位に異常が起きた場合、聴覚障害が生じることがあります。

参照:聴覚障害について | メディカルノート

こうした症状によって会話がうまく成り立たず、コミュニケーションに支障をきたしたり、自分の気持ちがうまく伝わらないという思いから、心理的なストレスを感じたりすることもあります。

また、先天性の聴覚障害の場合、発語に必要な「言葉を音として認識すること」ができないため、発語にも支障をきたすことがあります。

治療・改善法も様々な手段がある

治療や改善方法も、原因や障害の程度に応じて異なってきます。手術的な治療を伴う場合もあれば、補聴器や人工内耳の使用が検討されることもあるのです。さらには手話でもってコミュニケーションを行う方法も行われます。

参考:人工内耳について:一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会

関連記事:『人工内耳』とは。機能・種類や聴覚障害への効果、補聴器との違いは

聴覚障害を持ちながら、仕事をする上での悩みがある

聴覚障害により、仕事で困難に直面する女性
聴覚障害を持ちながら、就職活動や仕事に取り組んでいる方も多いです。障害者雇用の合同面接会などでも放送での案内に加えて手話でのアナウンスをしているほど、働くニーズが多いのです。

しかしながら、周囲の障害への理解が不足しているために苦労しているケースもあるのです。これにより、「働きたいのに不便を感じるなら諦めよう」と感じてしまっていることもあるのではないでしょうか。

今回は、このような聴覚障害を持つ方

・就職活動・仕事において苦労していることにはどのようなことがあるのか。
・聴覚障害を持つ方に適した働き方や業種にはどのようなものがあるのか

このポイントについてお伝えしていきます。

【聴覚障害】就職活動・仕事において抱えやすい悩み

聴覚障害でうまく仕事ができず、落ち込んでいる女性

就職活動での悩み

就職活動においての悩みには、下記のようなものがあります。

○企業への質問や相談をしたいのに、電話受付しかない場合に確認することができない
メールやチャットなどで問い合わせができない場合、不明なことを聞くことができません。実際にはメールなど存在していても、ホームページなどに明記されていない場合も同様です。

○企業見学や説明会など、視覚情報での説明が少ないと不利になってしまう
聴覚障害を持つと聞こえにくい分、視覚情報から相手の意図をくみ取ろうとします。文字や口の動き、表情などから聴覚分をカバーしているケースが多いです。説明会などの場合一度に多くの視覚情報を処理しなければならないため、疲れやすいのです。

このように、主に情報伝達での悩みが多くあります。また周囲が「聞こえているのが当然」という感覚で進行していると、聞き取れなくても遠慮してしまう悩みを抱えているのです。

仕事においての悩み

仕事においての悩みには、下記のようなものがあります。

○通勤に苦労しやすい
まず、通勤に苦労しやすいことがあります。例えば通勤電車がトラブルで停車していても、アナウンスが聞こえないために事情が分からないなどがあるのです。これにより出勤が遅くなることはもちろん、その事情も職場に説明できないことで信頼を損ねてしまうリスクもあります。

○周囲とのコミュニケーションに苦労しやすい
周囲とのコミュニケーションに苦労しやすいことも挙げられます。仕事上のコミュニケーションはもちろん、職場の他の社員との雑談などもあります。特に複数人での雑談や打ち合わせの場合、上記の「説明会」のケースのように視覚から情報を処理していくため、会話に追いつけないことがあるのです。

また「会話に苦労する」という先入観から双方関わることを遠慮してしまうことで、孤立してしまうなどの不安を抱えています。

○「電話対応ができない」ことで、仕事や評価に支障をきたしてしまう
仕事の中ですぐに聞きたいこと、確認したいことというときの方法が「電話」であるケースが多いのです。同じフロアにいる場合は口頭連絡になるでしょう。

メールやメモは急ぎでないときに行うもの」という先入観により、

・早く対処してもらいたいのに動いてくれない
・そもそも、メールをこまめに見てもらえない

これらの問題から苦労してしまうケースがあるのです。

また、『電話を取れない』というだけで周囲の評価が低いケースもあります。どんなに他の分野で頑張っても『電話が取れないくせに…』という評価がついてくるのです。

参考:これだけは知ってほしい!聴覚障害のある人たちの悩み – 記事 | NHK ハートネット

聴覚障害を持っていると、このような課題をクリアしたうえで初めて仕事で活躍できる可能性が出てくるのです。では、聴覚障害を持つ方が就職活動や仕事をスムーズに進めていくためにはどのような工夫が必要なのでしょうか。

聴覚障害を持ち、就職活動や仕事を進めていくために行うこと

聴覚障害により、補聴器を利用している方

障害特徴・サポートしてもらいたいことを明確にする

履歴書などで、障害について記載していることがあるかもしれません。しかし「~できません」「~のために聞こえません」といった状況のみの記載の場合、職場はどう対応したらよいか分からない場合があります。

これを防ぎ、適切なサポートを受けるためには、「どうサポートしてもらうか」まで具体的に伝える心がけが必要です。例えば、下記のように工夫する方法です。

『電話ができないので、報連相はメールで対応します』これを『電話ができないので、報連相はメールで対応します。そのため、定期的にメールチェックをお願いします』と加えるなど、どうすれば不便さをクリアできるか、こちらから提示するようにしていきましょう。

そのたび口頭やメールで伝えるのも大変です。ですから「ナビゲーションブック」などを活用して、常に情報を共有できる工夫をすると効果的です。

参考:「ナビゲーションブックの作成と活用」の概要

応募する業種を見直してみる

業種や職場のスタイルによっては、やむを得ずサポートできない場合も考えられます。そのため、困難を感じにくい業種や職場を選ぶ工夫も大切です。

○パソコンスキルを活かして、データ入力やシステムエンジニアなどの仕事にトライしてみる
○テレワーク(在宅勤務)にトライしてみる

この2つは「聞こえないこと」で不利になりにくいメリットがあるのです。メールなどの通信ツールを多用している方が多いこともあるでしょう。またテレワークであれば、自宅など自分に適した環境で仕事ができるためスキルを発揮しやすいこともあります。

○医療・福祉関係の業種にトライしてみる
こちらは聴覚障害への理解を得やすいケースが多いためです。また、関連の知識や情報を得やすいこともメリットになることがあります。

このように自分が有利に取り組める環境を選ぶ工夫をしていきましょう。自分が活躍できる「フィールドの選び方」もスキルの一つです。

参考:聴覚障害の方に聞く、オススメの仕事と仕事探しのポイント

まとめ

聴覚障害など、様zマナ障害を持つ方とともに働いていくイメージ
【就労移行支援で、自分らしい就職を検討してみよう】

いかがでしたでしょうか。

就職活動をしていく上で「『フィールドの選び方』と言われても…どう調べたらよいかもわからない」このように感じたかもしれません。そのような場合は、就労移行支援事業所の利用を検討してみましょう。

就労移行支援は、障害を持つ方の働きたいニーズをクリアできるよう相談することやスキルアップができる福祉サービス施設です。事業所の中には、聴覚障害を持つ方が安心してトレーニングできるところもあります。上記のようなパソコン関係やテレワークの仕事について学べるところもあるのです。

それなら事業所を探してみようかな…」と思ったら、Saladにご相談ください。あなたのニーズに合った事業所探しのお手伝いをさせていただきます。ご連絡の際にはこちらのお問い合わせフォームまでお声かけくださいね。

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