大人のアスペルガーは騙されやすい?トラブルを防ぐための注意点4つ

大人のアスペルガーは、コミュニケーションに悩みやすい

コミュニケーションに悩みやすい男性

コミュニケーションに悩むケースが多い

かつて「アスペルガー」と呼ばれていた障害は、現在では「ASD(自閉症スペクトラム)」という名称で診断されています。

特性として周囲に「空気が読めない」「融通が利かない」とみられるケースが多いです。

本人の自覚なくして起きるケースがあるため、「どうして相手が怒っているのだろう」「どうして伝わらないのだろう」とコミュニケーションに悩むことが多いのではないでしょうか。

アスペルガー(ASD)の特性から、だまされやすい傾向もある

また、アスペルガー(以下、ASD)を持つ方はその特性から、だまされやすい傾向があるケースもあります。

相手の真意を読むことができず、詐欺被害や不当な扱いを受けてしまったりするケースがあるのです。

参考:自閉症スペクトラムって? – よこはま発達クリニック

では、なぜアスペルガーを持つ方がだまされやすいのか、理由を見ていきましょう。

大人のアスペルガー(ASD)が騙されやすい理由

騙されてしまうことに悩む障害者

①ネガティブな感情を刺激されやすい

ASDはネガティブな感情につながることが多いです。また、「記憶力が高い」「特定の物事への執着心が強い」ことから過去のネガティブな記憶を引きずりやすい傾向があります。

騙しにやって来る人は、このようなネガティブな感情をくすぐることに長けています。さらに言えば、そういったネガティブな人間ほど向こうから言えば狙いやすいのです。

そのような「ネガティブな状況を解消してくれるもの」または「自分と同じようなネガティブな状況」を提示されてしまうと、冷静な判断ができなくなるケースがあります。

関連記事:アスペルガーは過去にこだわる!? フラッシュバックを防ぐ対策3つ

②表情や真意など、言葉の裏が読めない

ASDを持つ方は、曖昧な物事への判断が苦手なケースが多いことがあります。そのため、相手からの話も「はっきりと見えている」言葉に焦点が行きがちです。

よって言葉には現れていない真意や表情に気づくことが少なく、結果的に「不要なものを買わされていた」「望んでもいない団体に登録することになっていた」などだまされてしまうリスクが考えられます。

③対話が受け身になりやすく、疑問があっても聞き返すことが苦手

ASDを持つ方は、自分の意思を言葉にして伝えることが苦手です。そのため、会話でもつい受け身になりやすい傾向があります。

騙す人の中には、勢いよく一方的に話して会話をリードしようとする人がいます。この様な勢いに負けて、いつの間にか「契約などを承認してしまっていた」「商品を買うことになっていた」ことになる危険性があります。

④思い込みが激しく、一度信じると疑いにくい

また、ASDを持つ方は思い込みが激しく(一度信じたことへのこだわりが強く)、他の人から指摘されても疑うことをしない傾向があります。自己完結する傾向も強いため、他の方に相談をすることも苦手です。

これは思い込みの強さ以外にも、「もし違っていた時=騙されていた時」のことを考えたときに強い不安に襲われるのではないかという心情から来ていることもあるでしょう。

このような特徴から、「相手の話を安易に信じやすい」ケースを生みやすいのです。

参考:NHKチャンネル 大人の「自閉スペクトラム症(ASD)」とは?特性の理解が大切!

このような特徴から、ASDを持つ方は騙されてしまうケースがあります。それでは、このようなトラブルを予防するために注意するべきことはどのようなものなのでしょうか。

トラブル予防・騙されないために注意すること

騙されないように見極めようとする女性

①初対面など、あまり知らない人にネガティブな気持ちを話さない

一番は、「騙されるようなケースに遭遇しないこと」です。このような騙す人たちの多くは「現状に不満や不安を持っている人」をエサにします。「満たされている」ポジティブな人よりネガティブな人の方が、自分のペースに持ってきやすいからです。

ですから初対面やあまり知らない人に対して、ネガティブな心情などを話さないようにしましょう。

騙す人ほど「自分の話を聞いてくれる」感覚を見せることが得意なので、注意してください。

②「~はこういうことですか?」など内容確認の言葉を入れてみる

騙す人は、敢えて「本質」が分からないようにして話してきます。「振り込め詐欺」なども、実際に「オレ」が「誰」なのか『本質』を言わないですよね?それと同じ感覚です。

一番大事な部分を曖昧にして、うまく相手に思い込ませようとする手口を使うときがあります。そのため、後で嘘だと気づかれても「そんなことは言っていない、相手が勝手に思っただけだ」と言い切れるのです。

このような事態を防ぐためには、会話の節々で「今のはこういうことですか?」と自分の解釈を相手に伝えてみましょう。内容確認をすることで相手のペースにさせないことが大切です。

③基本的な会話のキャッチボールを心がける

会話に対して受け身になり、相手の話を聞いているだけだと騙されやすくなります。上の内容確認とともに、基本的な会話のキャッチボールを見直しておきましょう。

こうしたキャッチボールを心がけることで、自分の身や財産を守ることが必要になります。

会話のキャッチボールについて知りたいときはこちら「【アスペルガー】そもそも会話のキャッチボールとは?苦手克服のコツ」を参考にしてみてください。

④契約などはその場で決めず、家族などと相談してから決めると答える

詐欺を予防する基本は「一人で考えない・決めない」ことです。ですから一人で思い込まず、契約などの決め事に関しては家族など他の方と相談するようにしましょう。もちろん、相談相手はあなたをよく知っている人であることが重要です。

参考:騙されやすい人13の特徴と詐欺師が使う5つの心理学|あなたの弁護士 弁護士法人ネクスパート法律事務所
参考:「電話de詐欺」に注意!多発している手口の紹介 … – 千葉県警察

まとめ

協力しながらトラブル予防に気を付ける男女
いかがでしたでしょうか。

同じくASDを持つ筆者もまた、勧誘や商品購入など騙された経験が多いです。幸い全て未遂で終わっていますが、ASDが苦手とする「受け身にならない」「意思表示をする」ことを求められる印象があります。さらにはネガティブであるがゆえにそういったケースを引き寄せていたのです。

このようにASDを持つ方にとっては、特性からなる苦手なことが多く「詐欺やトラブル予防」にあるのです。確実に心がけてほしいことは「一人で考えないこと」です。自分一人で打開できなくても、他者と協力すれば最悪のケースは免れることができます。

普段の生活の中で「大して自分のことを知らないのに、妙に自分に共感してくれる人」に出会ったら注意しましょう。

【筆者紹介】
Salad編集部員。30代男性。広汎性発達障害、ASD(自閉症スペクトラム)の診断を受けている。過去に二度、デートを装った新興宗教の勧誘を受けたことがある。記憶をたどるとはっきりと「NO」と言うまで粘る賢さがある印象がある。「NO」と言う罪悪感をついてくる本質に気づいてからは、はっきりと断るようにしている。

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