HSPは精神科に行った方がよいの?病院に行くべきか否かの判断基準は?

HSPは病院に行った方がいいの?

男性に医療的アドバイスをする医療従事者

HSPとは

HSPは、「Highly Sensitive Personの頭文字を取った略称で、「とても繊細な人」という意味です。近年、あらゆる場面で「生きづらさ」を感じることから、メディアでも取り上げられるようになってきています。

疾患や障害と異なるが、精神的負担がかかりやすい

HSPは医学用語ではなく心理学用語のため、疾患や障害ではありません。しかし、HSPは職場や私生活の中で心身に負担がかかる場面が多いです。

書店に行くと、他の精神障害や発達障害と同様のエリアに置かれているケースもあります、「病院に行った方がいいの?」と感じた方もいるのではないでしょうか。

関連記事:【体験談】HSPで生きづらい特徴、仕事や私生活で向いてる特徴は?

参照:HSP(ハイパー・センシティブ・パーソン)新宿ストレスクリニック

HSPは、精神科などの病院に行くべきかな…?

自分の強みが活かせなくて悩んでいる発達障害を持つ方

HSPは感度が高くさまざまな情報をキャッチしてしまい、不安にさせるような情報も多く取り入れてしまうリスクがあります。

中には心配になり「病院に行くべきなのかな?」と感じていることもあるかもしれません。

そこで今回は、HSPかな?と感じている方が、
○病院に行くべき状態
○病院に行く必要がない状態

をそれぞれご説明します。

【HSP】病院に行くべき状態

HSPで悩みが大きく悩む障害者

憂うつな気持ちで、仕事に集中できない・出勤する気が起きない

HSPは感受性が強く、様々な情報を受け取ってしまいます。そのため、憂うつな気持ちになってしまう可能性も高いです。

普段の仕事は問題なくできて「いやだなあ…」と感じるくらいであれば、問題はないかもしれません。

しかし、
・仕事に集中したくてもできない
・仕事に行かないといけないのに、行きたくない
・突然気分が落ち込むときがある
などの状態があるときは、うつ病を発症している可能性があります。

いちど精神科や心療内科などに行き相談してみましょう。

「うつ」とHSPとの関係に関しては下記の関連記事にもご紹介していますので、不安な場合は併せてチェックしておきましょう。

関連記事:仕事が憂うつなのはHSP?うつと似てる点、違いを見分けるコツ3つ
関連記事:HSPはうつ病になりやすい体質!?体調不良になる原因と予防法は?

参照:HSP(千葉駅前心療内科)

急に息切れがしたり、不安になるなどパニック状態になる

HSPは情報を多く受け取り過ぎて、脳内がパンクしてしまうリスクを持っています。

そのため、ストレスを抱え込み過ぎて、
・動悸や息切れがする
・夜寝る前など、突然「死んでしまうのではないか」などの不安に襲われることがある
このようなことがある場合、「パニック障害」の可能性があります。

こちらも不安な場合は精神科や心療内科などの医療機関に相談してみましょう。

関連記事:HSPは情報過多でパンクしやすい…パニック障害のリスクにも注意!
関連記事:パニック障害を抱えながら仕事をするためのストレス対処法5つ

気分の変調が激しい時

HSPは他人の感情の影響を受けやすく、気持ちが乗り移ってしまうことがあります。中には他人の辛い気持ちを受けて、自分のことのように辛い思いをする方もいるかもしれません。このような精神的負担を抱え込み過ぎて、感情のコントロールが難しくなるケースもあります。

突然イライラすると思ったら今度は突然むなしくなってきた…など、短い期間で気分の変調が激しい時は、双極性障害などの可能性があります。精神科などの医師の診察を受けましょう。

関連記事:【HSP体験談】他人の感情の影響で優柔不断に…適度な距離の保ち方
関連記事:双極性障害は「キレる」ことがある!?イライラする原因や対処法は?

眠れない・眠りが浅い時

その他睡眠に影響がある場合は診察を受けましょう。うつ病やパニック障害など、あらゆる精神障害を発症している可能性があります。眠れない日や寝ているのに体が疲れているときなどは注意が必要です。また、日中ずっと眠気が強い時なども同様です。

関連記事:辛い『睡眠障害』とはどんな症状?発症の原因や治療・改善方法は?

以上が「病院に行くべき状態」のケースになります。さて続いては「病院に行く必要がないケース」をご紹介しましょう。

病院に行く必要がないケース

HSPを持ちながらも楽しい未来を夢見る男性

気になることは多いが、身体症状に影響がない

冒頭で触れたように、HSPは疾患や障害ではありません。そのため、HSPそのものには治療や改善の必要がないものです。

従って私生活や仕事で気になることが多かったり、気にしすぎて疲れてしまったりなどをしても、リフレッシュできていれば問題はありません。

仕事で支障をきたすことがある

例えばオフィスが人の多いところであることや、情報過多になりやすい場所であることもあるでしょう。この様な環境に合わず仕事をすることに支障があると感じたら、病院の前にまずは職場に相談してみましょう。

HSPは心理学用語であるため、「診断」をしてくれる病院は全国でもごくわずかです。そのため心身の症状として出ていない場合は、まずは職場環境での改善を心がけましょう。

どうしてもいまの職場が辛いときは、環境を見直してみよう

強みを活かせる環境を分析している女性

症状はないけれど、どうしても耐えられないことがある

HSPの性質上「周囲の情報に混乱する」など、どうしても今の職場に耐えられないという事態もあるかもしれません。確かに職場に相談して改善される可能性もあります。しかし障害や疾患とは違うため、職場に診断などの証明をすることが難しいのではないでしょうか。

HSPは世界の5人に1人の割合でいるとされ、世間でも注目されています。しかし当事者でない方には共感してもらえないケースが多いのです。

環境を見直すことで改善されることもある

このような場合の改善策として、職場環境を見直す方法があります。環境を変え、ストレスの「もと」がない職場で仕事をすることで、負担が緩和されるかもしれないのです。

もし環境を変えたいと感じていたら、「カスタマイズ就業」という言葉を覚えておいてください。

これは無理をして苦手なことを克服させることに終始するのではなく、本来持っている長所や強みを活かして働いていくスタイルです。HSPがストレスや不要な情報をシャットアウトできる環境で仕事をすることで、本来の力が発揮されるかもしれないのです。

興味がありましたら、ぜひSalad編集部までお問い合わせください。

関連記事:【体験談】HSPは『心の声』に敏感?騒音対策でテレワーク転向へ!

まとめ

HSPを持ちながらも希望を持てる社会へ

いかがでしたでしょうか。

HSPは発達障害や精神障害と同じものと誤解されるケースがあります。しかし、あくまでも性格の特徴を指す用語なのです。しかしながらその性質から、「心身に負担をかけてしまうケースが多いこと」「ストレスを処理しきれなくなるケースが生じること」のリスクを持っています。

HSPのチェックテストなどから「自分、HSPなのかな…」と感じていたら、この記事を参考に心身のケアをしていきましょう。

【筆者紹介】
Salad編集部員。30代男性。広汎性発達障害、ASD(自閉症スペクトラム)の新案を受けている。HSPのチェックテストの項目の9割以上が該当している。発達障害も持っているが、生きづらさはHSPの特性の影響の方が強いと感じている。

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