【アスペルガー】能力高いのに仕事がうまくいかないのは、なぜ!?

能力は高いはずなのに、仕事がうまくいかない…

特性ゆえ、勉強や知識習得は得意なケースがある

ASD(自閉症スペクトラム)は発達障害の一種で、かつては「アスペルガー」や「自閉症」などの名称で診断されていた障害名が統合されたものです。

こだわりの強さや記憶力の高さなどを特徴としていることが多く、学生時代の成績や資格の勉強、研修などで仕事の知識を覚えることなどは得意なのではないでしょうか。

でも、仕事ではつまずき、離職してしまう

そうして知識を身に着けることには何一つ不自由がないのに、なぜか「現場」である仕事ではつまずいてしまうケースがあります。中にはうまくいかずに離職し、面接や試験でうまく再就職できても、仕事が始まるとまたつまずいてしまう…という繰り返しに悩んでいる方もいるかもしれません。

学歴や資格など、「能力の高さ」に自信があればあるほど、挫折によるショックは大きいものではないでしょうか。

では、能力が高いのに仕事がうまくいかないのには、どのような原因があるのでしょうか。

仕事がうまくいかない理由

疑い深く、他者とかかわれない

能力が高いゆえに、他人の様々な面に目がついてしまうケースが考えられます。
疑い深く、最悪のケースを想定して動いてはいませんか?

このような気持ちで仕事していると、発言や行動からネガティブさが見えるものです。そのため、周囲から敬遠されてしまう要因になってしまいます。

また、行動よりも思考が先行しやすいこともあるのではないでしょうか。あれこれ複雑に考えすぎて行動できないことで、相談ができないなどの悩みを抱えていませんか?

また考えることが癖としてついていると、気持ちの切り替えにも苦労しやすいです。そのため、落ち込んだ時に立ち直ることができず、体調を崩してしまうリスクがあります。

周囲と価値観が合わず、相手に歩み寄れない

能力差があることで「えっ、こんなことまで説明しないと分からないの?」と感じる機会が多いのではないでしょうか。

このような双方の理解度にギャップがあった時、
ケース1:「理解できないのは相手の能力不足だ」と相手の目線に合わせる意思がない
ケース2:何とか相手に分かるように説明をしているが、ポイントがずれている。
ケース3:相手の目線に合わせるよう工夫しているが、どんなにかみ砕いても理解してもらえないなど、双方に下げきれないほどのギャップがある

この3つのケースが考えられます。

本人の意思としては違いがありますが、共通して言えることは「相手の要望を受け入れ切れていない」ということではないでしょうか。

話し方が尊大に感じられやすい

分かりやすいのは「相手を見下している」態度になります。この様な態度ですと、普段の言葉から「偉そう」という雰囲気がにじみ出てしまいます。

しかし、そのようなケースは少ないでしょう。ただ、あなたが見下す気持ちを持っていなくても、周囲が嫉妬心でもって見てしまう可能性もあります。

これにより自然に話しているつもりでも、相手に「偉そうだ」と受け取られてしまう可能性もあるわけです。

関連記事:【アスペルガー、ASD】尊大な態度と言われる…謙虚さってどんなこと?

辛いとき、周囲に協力を求めにくい

能力が高い分、仕事スキルの習得も早かったかもしれません。そのため、つい一人ですべてこなしてしまおうとしようとしていませんか?

責任感が強いことなどから、仕事を抱え込むケースが多いです。周囲に認められたいと思ってやっていることだとしましょう。それなのに周囲からは「私たちを必要としてくれていない」と失望させてしまうことにもなる可能性があるのです。

自分はできる人でいなければならないと圧力をかけていると、周囲に助けを求めることもできなくなります。また、周囲も苦しんでいることに気づいていても「助けを求めていると思われたくないかも…」と考えて近づきにくくさせてしまうのです。

関連記事:アスペルガーは潔癖や完璧主義になりやすい?原因と対処法を紹介

仕事をうまく進めていくためには、周囲の理解が必要

仕事をうまく進めていくためには、周囲の理解が必要です。なぜなら、どれだけ能力が高くても、自分一人で終わる仕事はありません。必ずつながりの中で仕事を進めていくことになります。

今までつまずいたポイントには「人」が関係していませんか?自分一人ではどうにもならない事態のときに打開できないことが、仕事がうまくいかない大きな原因の一つなのです。

それでは、周囲の理解を得ながら、仕事をうまく進めていくためにはどのような方法が必要なのでしょうか。

仕事がうまくいかない問題を解消するヒント

相手が理解しているか、確認しながら伝えていく

仕事は自分で完結するものはないとお伝えしました。ですから自分の仕事について、周囲にも理解してもらう必要が出てきます。

自分自身で「こう説明すれば分かってもらえるだろう」と思い込んでいませんか?相手がどれだけ理解しているかが分からないと、どんなに精巧なマニュアルを作っても効果はありません。

ですから、相手に説明するときなどに理解してもらっているかどうかの確認を入れてみましょう。その反応に沿って説明していくことで、より相手にも伝わりやすくなります。

話し方には細心の注意を払う

学歴など、分かりやすい肩書きがある場合は、特に距離を感じられやすいです。これは妬みや相手の自信のなさなどいろいろな感情が関係してきます。ですから「相手を傷つけてはいけない」と意識して、話し方には細心の注意をしていきましょう。

仕事を私物化しない

仕事に対して自信を持っていると、つい自分の仕事を「私物化」しがちです。ですから自分の仕事が他人に触れることを受け入れられないことがあるかもしれません。

しかし、先ほども触れたように「自分で完結する仕事」はありません。したがって、私物化できる仕事はありません。

今行っている仕事は、ほとんどが顧客など様々な人が関係している業務でしょう。ですからそのような「仕事の対象である人」のために最善の判断をしていくことが必要です。

そのために他者の力が必要であれば、お願いすることも考えなくてはなりません。

定期的に上司と話す機会を設けてもらう

あなたが考えている理想と、職場が求めていることが噛み合っていないかもしれません。そのような意思や考え方をすり合わせるために、定期的に上司と相談していきましょう。

話し合いが苦手で、うまく意見を言えない場合はこちら、相談を持ち掛けるきっかけをつかめない場合はこちらの記事「【ASD・アスペルガー】悩み事を相談できない…きっかけの作り方4つ」を参考にしてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ここまで、職場にニーズに能力を適応させていく方法をお伝えしてきました。しかし、どう張っても周囲の価値観に沿えないケースも出てきます。

そのときは、今一度職場環境の選び方を見直してみるチャンスかもしれません。

カスタマイズ就業」という働き方を聞いたことがありますか?従来の苦手なことを何とかして埋めていくというスタイルではありません。本来持っている強みを活かし、成長させていくというスタイルです。

あなたの能力も、カスタマイズ就業で活かすことができるかもしれません。詳しくは、Salad編集部までお問い合わせください。

【筆者紹介】
Salad編集部員。30代男性。広汎性発達障害、ASD(自閉症スペクトラム)の診断を受けている。HSPの特徴にも多く該当する。学生時代の成績は教科によってムラが多く、それもあって高学歴ではない。しかし、資格などの勉強は得意である。