ADHDとASDは惹かれ合う?相性が良いケースと関わる際の注意点

特性が相反することで、惹かれ合うときがある

特性が相反することで、惹かれ合うときがある

特性が正反対に現れるときがある

ADHD(注意欠如・多動性障害)ASD(自閉症スペクトラム)はともに発達障害の一種です。「ASD」はアスペルガーと呼ばれていた障害の名称が統合されたものです。

同じ発達障害ですが、特性には違いがあります。状況や個人の特性の現れ方によって、まるで正反対の性格として現れるケースがあります。

求めていることが、相手の得意なものであるケースがある

そのためADHDを持つ方の苦手なことが、ASDを持つ方が得意であるケースがあります。もちろん、その反対もあります。

これにより、お互いをサポートしあう関係になりやすい傾向があります。

それでは、ADHDとASDの特性がどう相性に関係するのか、詳細をご紹介していきます。

参考:ADHD(注意欠如・多動症)の診断と治療| e-ヘルスネット(厚生労働省)

参考:ASD(自閉スペクトラム症、アスペルガー症候群)について| e-ヘルスネット(厚生労働省)

【ADHD・ASD】相性が良いケース

【ADHD・ASD】相性が良いケース

ADHDが苦手な計画性・ルーティーンワークは、ASDが得意

家庭であれば家事、家計のやりくりなど、仕事上の関係であれば細かい計画や毎日のルーティーンワークなどが該当します。

このような「毎日行わないといけないこと」がADHDを持つ方には苦痛に感じるかもしれません。しかしASDを持つ方には「毎日行わないと気が済まない・落ち着かない」という性質があります。

ですからADHDを持つ方が「やりたくないな…」と感じていることを、負担なく行えるのです。

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ADHDが苦手な「続けること」は、ASDが得意

ADHDを持つ方で「継続を力にできない」ことで悩んでいることもあるのではないでしょうか。少しずつ続けないと見えてこないこと、変化なく同じことをやり続けることが苦手なことがあるかもしれません。『同じ状態でいることが苦痛』こともあるでしょう。

しかし、ASDを持つ方は先ほどと同じく「同じことをしていないと落ち着かない」強みがあります。コツコツ続けることが必要な作業に対して負担なく行えることが、ADHDを持つ方には心強いのではないでしょうか。

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ASDが苦手な「変化」や「きっかけ作り」は、ADHDが得意

反対に、ASDを持つ方はなかなか「変わる」ことができません。これは決められたルーティーンやパターンを組み直すことに時間と労力がかかるためです。

また、そうして変わる「第一歩」を踏み出すのに苦労しやすい点があります。これは「曖昧な感情」を動機やきっかけにしてスタートすることに不安を感じるためです。

これらの不安要素は、ADHDを持つ方にとっては「好き好んでやっている」「自然にできている」ことが多いのはないでしょうか。物事に固執しない傾向がありますから、環境が変わったときや、チャレンジをしたいときに心強い存在になれるのです。

また、きっかけ作りも得意で社交的であるため、人見知りであることが多いASDを持つ方にとって頼もしい存在になれます。

関連記事:アスペルガーは変化に弱い?臨機応変な事態があったときの対処法3つ
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ASDがネガティブに落ち込んだとき、ADHDが励ましてあげられる

ASDはとかくネガティブで、過去に対しての執着が激しいことがあります。「忘れられない」ことが悩みになりやすいです。

ADHDを持つ方は覚えることは苦手かもしれませんが、反面常に新しい物事へ気持ちが向いている強さがあります。ですから、ASDを持つ方が落ち込んでいるとき、過去のトラウマなどに苦しんでいるときなどに「今は今だよ」と励ましてあげられることができるでしょう。

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参考:発達障害の特性(代表例)|厚生労働省

凹凸がはっきりしている分、カバーする相手を尊敬できる

凹凸がはっきりしている分、カバーする相手を尊敬できる

発達障害は、できることとできないことにムラがあることが多く、どうしてもできないことに関して悩みやすいです。

しかしお互いに強み・弱みがはっきりしていているからこそ、できないことを得意とする相手を心から尊敬できるのではないでしょうか。

自分との違いを受け入れやすいという点で、ADHDとASDの特性はマッチしやすいと言えるのではないでしょうか。

参考:理解する ~発達障害って何だろう?~ | 政府広報オンライン

凹凸がはっきりしている分、衝突するリスクが高い面もある

凹凸がはっきりしている分、衝突するリスクが高い面もある

しかしその反面、お互いの主張が正反対になるリスクもあります。そのため、「どちらも絶対に譲れない状況になりやすい」のです。

さらにはともに極端な思考になることが多いため、譲歩することが少ない問題があります。

パートナーとして仕事や私生活を共にしていくためには、このような部分に注意しなければなりません。では、その他関わる際に注意するべきことはあるのでしょうか。

参考:コミュニケーションの困りごと全般:困りごとのトリセツ(取扱説明書)|発達障害プロジェクト|NHK

関わる際の注意点

関わる際の注意点

処方された薬は、交換し合わない

主に家庭上でのパートナーでのかかわりになりますが、どんなに同じ発達障害だからと言って、処方されている薬を渡したり、交換したりしてはいけません。仮に同じ薬であったとしても、容量や服用方法が異なる場合もあるからです。

薬は、処方された本人以外は服用できないことを覚えておきましょう。

双方、特性については話し合いが必要

ここまで「ADHD」と「ASD」の一般的な特徴から考えられる相性についてご紹介してきました。しかし、上のケースにぴったりと当てはまるということは少ないと覚えておいてください。どれか一つの項目でも当てはまっていれば良いくらいです。

ADHDでもASDの特性を持ち合わせていたり、その反対も充分に考えられます。ですからパートナーとして関わる場合には、よく話し合うことが大切だということは変わりません。

特性を押し付け合わない・依存しない

「お前はADHDなんだからもっと動けるだろう」「あなたはASDなんだからもっと続けられないの!」など、一般的な特性を相手に押し付けないようにしましょう。普段はできたとしても、調子が悪い時にはできないこともあるかもしれません。よって、できないことは完全に押し付けてよいわけではないということを覚えておきましょう。

お互いで圧力をかけ過ぎて、2人して適応障害になってしまっては元も子もありません。上記のように話し合いを進め、「相手の性格」として受け入れていくことが大切です。

参考:適応障害|病気解説|医療法人 池澤クリニック|心療内科・精神科・内科

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

今後は障害者雇用が増えていくことで、発達障害同士の職場というケースも増えてくるでしょう。その際に「相手の違い」を受け入れられれば、これほど強い味方はいません。

また、この記事でもって、診断されていない障害についても興味を持っていただけましたら幸いです。

【筆者紹介】
30代男性。広汎性発達障害、ASD(自閉症スペクトラム)の診断を受けている。実際にADHDを持つ方との交流はないが、これまで長く交友を続けている方のほとんどは楽観的、行動的なADHD特性に近い性格を持つことが多い。個人的な感覚だが、同じASDを持つ方の方が関わりにくいことが多い。

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