うつ病になると疲れやすいのはどうして?体力をつける方法はあるの?

うつ病になると疲れやすい

うつ病になると疲れやすい

うつ病になると、すぐに疲れてしまう・・

「うつ病」とは、『憂うつである』『気分が落ち込んでいる』などの「抑うつ気分」の症状が重い場合を指す傷病名です。うつ病を発症すると運動はもちろん、少し出かけるだけでも疲れてしまうことはありませんか?

それまで当たり前のようにできていたことが、できない。すぐに疲れてしまうことで「体力が落ちてしまったのかな・・」と不安に感じている方もいるのではないでしょうか。

参照:うつ病|疾患の詳細|専門的な情報|メンタルヘルス|厚生労働省

今回は、そのような「うつ」による体力について、
〇どうして疲れやすくなるのか
〇体力をつける方法はあるのか

についてご紹介します。

うつ病になると、疲れやすい理由

うつ病になると、疲れやすい理由

1)疾患そのものが疲労に影響している

うつ病に限らず、精神疾患のほとんどは緊張や不安が強い傾向にあります。緊張していれば無意識のうちに体に力が入ります。すると後で肩こりや頭痛などにつながります。

さらに気を張っている状態ですから、あらゆる音や光などの感覚にも過敏になりがちです。

このような場所を避けることで、反対に緊張に直面した時の疲労が大きくなります。こうして疲れやすい悪循環ができてしまいます。

このように「体力が落ちた」というよりも、うつ病の症状そのものが疲れやすくしている可能性があります。

2)服薬も疲労に影響することがある

うつ病を治療するためには、服薬は不可欠です。不安定な精神状態を整えたり、よく眠れたりするために服薬していることが多いです。

しかし、不安や緊張を取り除くために薬を服用することで、集中力や判断力が鈍ってしまうことがあります。これは服薬によって関連する脳の働きが邪魔されてしまうからです。

「うつになる前までは当たり前のようにできていたことができない」ことが出てきます。これに動揺するだけでも疲れてしまいます。それでも日々の生活でこなさなければならないこともあるでしょう。そうなれば、これまでより労力を要します。

これらの事情から、疲れやすい状態になっていることがあります。しかしくれぐれも、独断で服薬を中止することはやめましょう。症状が悪化することで、さらに体力が落ちるおそれがあるからです。

3)生活・睡眠リズムの変化が疲労に影響している

うつ病を発症して休養に入ると、それまでの生活習慣と大きく変わることが多いのではないでしょうか。突然何もしない生活が続くことで、昼に眠ってしまったり夜に眠れなかったりしてしまうことが出てきます。

このような生活リズムが変わってしまうことで正しく疲労回復をすることができず、疲れを持ち越してしまう状態になってしまいます。

参考:うつ病に関してまとめたページ|こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト

疲れやすい対策でありがちな誤解

疲れやすい対策でありがちな誤解

これまで仕事をしていた時、疲れた時に栄養ドリンクや市販のサプリメントを飲んで乗り切った、というケースもあったのではないでしょうか。うつ病発症後の疲労に関しても、同じ方法で乗り切れる、と考えて行っている方もいるのではないでしょうか。

しかし上記でご紹介したように、うつ発症からなる疲労は仕事などの疲れとは別のものです。

したがって、それまでと同じ疲労の分に関しては効果があるかもしれませんが、根本的な疲労回復や体力維持にはつながることは少ないです。

とはいえ、早く復帰したいのに体力がつかないと焦りますよね。それでは、どのように体力をつけていけば良いのでしょうか。

参考:うつ病の症状チェックシート|うつ病こころとからだ

【うつ病のリハビリ】休養中に体力をつける方法

【うつ病のリハビリ】休養中に体力をつける方法

1)疲労対策について、主治医と相談する

まずは健康状態について、定期的に主治医とよく相談しましょう。「昼間の眠気が強くなりました」「だるさが少なくなりました」など、症状や服薬についてどのような変化があったのかを随時伝えていきましょう。

そうすることで、今現在の症状にマッチした診察や服薬に近づきます。服薬や症状からなる疲労を最小限に抑えて、生活しやすくする工夫が必要です。

関連記事:うつ病の治療に使用する「抗うつ薬」とは?種類や効果、副作用は?

2)生活リズムを保ち、「こころ」を整えることから始めてみる

不安や緊張から「疲れにくくする」ために、まずは心の体力をつけるところから始めましょう。不安やストレスを感じないよう、「自分の好きなことをしてみる」「家事をしてみる」「少し部屋の模様替えをしてみる」などでも構いません。

あなたが心地よく生活できる活動をすることが大切です。しかし、ずっと寝てしまっていては本来の体力が落ちてしまいます。規則正しい生活リズムを保っていくと、精神的な疲労が軽減されます。

3)自宅でできる体力作りから始めてみる

次に、ストレッチやマッサージで体をほぐすなど、自宅でできる体のケアをしていきましょう。うつの症状からなる体の疲れを取り除くことで、疲労をためないようにしていきます。

関連記事:精神障害・発達障害者は疲れやすい…自分でできる健康管理の工夫

4)外出して、少しずつ出かける頻度や長さを多くしていく

自宅で生活できる体力がついてきたら、外に出かけてみましょう。はじめは近くの公園など、ストレスや疲労を感じにくい場所から始めても構いません。

慣れてきたら、少しずつ外出の頻度や長さを多くしていきましょう。旅行が好きな方であれば、旅行をしてみることでリフレッシュできる場合もあります。長時間外出の際には、主治医に相談してみてください。

5)徐々に運動を始めていく

外出することに慣れてきたら、少しずつ運動をしていきましょう。こちらもはじめはゆっくりウォーキングするから始めても構いません。徐々に体力がついてきたらランニングに変えたりスポーツにトライしたりすることも効果的です。

関連記事:『障害者スポーツ』とは?競技や参加場所、継続することでの効果は?

参照:障害者スポーツとは?|スポーツTOKYOイフォメーション

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

うつになると体力が著しく落ちた感覚がします。日常生活の中で「どうしてこんなことだけで疲れるの?」と焦ることもあるかも知れません。

しかし、それはうつ病の「症状」であって、一時的なものです。うつ病が緩和されていけば戻る体力もあります。ですから活動していないぶんの体力をうまくカバーしていきながら、ゆっくりと治していきましょう。

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