うつ病の治療に使用する「抗うつ薬」とは?種類や効果、副作用は?

うつ病の治療には、抗うつ薬が使用される

うつ病の治療には、抗うつ薬が使用される

うつ病に治療に抗うつ薬が使われるケースがある

うつ病を発症した際、主に薬物療法による治療が行われます。不安を緩和する抗不安薬、不眠を解消する睡眠導入剤などと併用して、うつ症状を緩和する抗うつ薬が使用されることがあります。

抗うつ薬の効果が現れるには期間を要する

抗うつ薬の効果が現れるのには期間を要します。そのため初めてうつを発症した方の場合でも、職場に復帰した後に6か月以上の服用することが一般的です。再発した場合や重度の症状の方の場合は1年から3年にわたって治療を行うこともあります。

それだけうつ病の治療には、長い期間を要することを覚えておいてください。ですから、「まだ治らない・・」「いつになったら治るのかな・・?」など焦ることはありません。

参考:うつ病|疾患の詳細|専門的な情報|メンタルヘルス|厚生労働省

医師から「薬は安全」と聞いているけれど、不安・・

医師から「薬は安全」と聞いているけれど、不安・・

「うつ病を発症して、医師から薬を処方された。安全なことは分かってはいるけれど、どんな効果があるのか分からなくて不安・・」このように感じていることはありませんか?

確かに風邪薬のように熱を下げたり、咳を止めたりなどの効果が分かりにくいため、不安になりやすいです。

今回はそのような「抗うつ薬の服用に不安を感じている方」が、安心して抗うつ薬を服用し続けられるように、
〇抗うつ薬にはどんなものが使われており、どのような効果があるのか。
〇抗うつ薬を服用することでの副作用はあるか。

についてご紹介します。

参考:うつ病に関してまとめたページ|こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト

抗うつ薬の種類

抗うつ薬の種類

抗うつ薬は、主に以下の5種類です。どの薬も、効果はほぼ同様です。

うつの症状や薬との相性などに合わせて、医師が処方します。医師や薬局の方にどの抗うつ薬を使用しているのか確認しておきましょう。

1)三環系、四環系

最も歴史の長い抗うつ薬です。メリットとして比較的安価であることがあります。

2)SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)、SNRI (セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)

三環系、四環系の次に開発された抗うつ剤です。三環系、四環系よりも効果が強く、副作用が比較的少ないことが特徴です。しかし、三環系、四環系よりも価格が高いデメリットがあります。

現在は、この2種類が主に使用されています。

3)NaSSA(ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬)

SSRI、SNRIよりもさらに副作用を抑えるために開発されたのが、「NaSSA」です。現在最も新しい抗うつ薬です。効果が高く、副作用も弱いとされていますが、価格は高いです。

参照:抗うつ薬 | e-ヘルスネット 情報提供

必ずしも新薬の治療がベストとは限らない

一般的に新薬(NaSSA)の方が脳内の神経伝達への作用の効果が高いとされています。しかしながら、必ずしも新薬の治療がベストとは限りません。

症状を持つ方それぞれの症状や相性によって、現在もさまざまな抗うつ薬が使い分けられています。ですから三環系が処方されていたとしても、不安になる必要はありません。

抗うつ薬の効果

抗うつ薬の効果

抗うつ薬は、うつ病の原因と考えられている脳内の神経伝達系(セロトニン、ノルアドレナリン系)の働きを強め、機能を正常に戻していく効果があります。

これにより、うつ症状である「意欲低下」や「気分が落ちる」などを緩和させます。

また抗うつ薬はうつ症状だけでなく、パニック障害などにも治療効果があると考えられています。

参考:抗うつ薬の効果はゆっくりと | うつ病の情報・サポートサイト こころの陽だまり

抗うつ薬を服用したときの主な副作用

抗うつ薬を服用したときの主な副作用

主に服用を始めて1~2週間当たりの時期に強く出ることが多いです。以降は徐々になくなっていきます。人により副作用の出方や強さも異なります。

1)三環系、四環系の副作用

〇三環系・・口が乾く、便秘、立ちくらみ
〇四環系・・眠気、ふらつき

このように三環系と四環系で、副作用に違いがあります。

2)SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)の副作用

吐き気や食欲不振、下痢になることがあります。

3)SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)の副作用

吐き気、排尿困難、頭痛を伴うことがあります。

4)NaSSA(ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬)の副作用

眠気や体重が増加することがあります。

事前に医師や薬局にどの抗うつ薬が使われているかを確認しておくと、副作用が起きても「これは薬の影響なんだ」と安心することができます。

そのような意味でも、事前時に服用している抗うつ薬を知っておくことは大切です。

参考:抗うつ薬の分類とその特徴について | 豊中市 千里中央駅直結の心療内科 精神科 – 杉浦こころのクリニック

副作用が辛い・・けれど、独断で服用を中断しないこと

副作用が辛い・・けれど、独断で服用を中断しないこと

医師はあなたの症状を見ることや、訴えを聞きながら抗うつ薬を処方していきます。初めは少ない量からスタートして、反応や副作用などを確認しながら少しずつ良い効果が出るまで量を増やしていきます。

副作用が辛くて、服用をやめたくなることがあるかも知れません。それでも、独断で服用を中止することはしないようにしましょう。服用を中止すると、症状の悪化や再発の可能性が高くなります。

原則、効果は徐々に現れ、副作用は徐々になくなっていくと考えられています。長い治療で焦りなどもあり辛いかもしれませんが、ゆっくりと治していきましょう。

参考:うつ病のお薬について(薬の種類や副作用の解説) | すまいるナビゲーター | 大塚製薬

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

うつ病の治療は、先が見えずに不安になることがあります。「今行っている治療で本当に治るのかどうか」と考えて辛くなる時もあります。しかし、医師の指示に従って治療を続けていれば、必ず治る病気です。

抗うつ薬は、そのうつの症状を緩和させる重要な役割があります。副作用に動揺することもあるかもしれませんが、医師と協力して一歩ずつ、治療を進めていきましょう。

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