そもそも、うつ病にならないためにはどうしたらよいの?
うつ病にかかわる情報が浸透し、メンタルヘルスへの意識が高まった
うつ病は現代病ともいわれ、世間でもメンタルヘルスを知ろうとする人や企業が増えました。「心のケアへのニーズ」も増え、多種多様なカウンセラーの仕事も増えました。
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それなのに、うつ病にかかってしまう方がいる
うつ病は、一般の方でも知らない人はいないくらいに浸透しました。にもかかわらず、今でもうつ病を発症する方はいます。
今回は、
○「うつ」を知っていても、どうしてうつにかかってしまうのか。
○うつ病にならないための予防策はあるのか
についてご紹介します。
なお、うつを経験している方で「再発を防ぎたい」という方にも効果的です。
うつ病の知識がありながら、かかってしまう理由は?
疲れているだけだと勘違いして放置してしまう
ストレスが溜まって眠りが浅いことや食欲がないことがあっても、「疲れているだけだろう」と勘違いして放置してしまいます。
気づいた時には不眠やめまいなど、ひどい症状の時に「うつ」を考え始めるケースです。
仕事に執着しすぎて依存している
「生きがいが仕事しかない」というケースです。一見良いことのように感じます。しかし、努力と依存は違います。
仕事に依存している場合、「自分には仕事しかない」と追い込んでしまうことで、ちょっとしたことでもストレスをためてしまいます。
悩みを相談する相手がいない
メンタルヘルス対策が浸透していても、心に関わる病気のため、なかなか相談することが難しいのではないでしょうか。せっかく相談しても、「努力不足だろう」「甘えたことを言うな!」と言われるのではないかと警戒して、一人で抱え込んでしまいます。
そのような孤独感が、さらにうつ発症を加速させてしまいます。
ストレスがたまりやすい「くせ」を知らない
人にはそれぞれ「ストレスがたまりやすいくせ」があります。不快な音などの感覚過敏やオフィスの室温など、様々な要因があります。
このようなストレスがたまりやすい要因を把握していないと、自分にとってストレスがたまりやすい環境にいても気づきません。
【再発防止にも効果的】うつ病にならないための予防策
1)疲労とうつ症状の違いに気づく
疲労とうつ症状の違いを知り、日ごろからストレスのケアをすることが必要です。
関連記事:『疲労』と『うつ』の違いは?見分け方、疲れがひどい時の対処法は?
2)仕事に依存し過ぎないよう、他に意識を向けられるものを見つける
仕事に意識を向けすぎると、精神的な負荷が大きくなります。さらには仕事の出来不出来での一喜一憂しやすくなります。
分かりやすく言うと、常に崖っぷちに追い詰められているような感覚で仕事をしているのです。ですから仕事のほかに趣味など「生きる目的」を作りましょう。仕事との適切な距離感をつかむことで、仕事そのもののパフォーマンスも上がります。
また、作業のストレス自体が少なければ、複数の仕事を同時進行していくパラレルキャリアも手段の一つです。
もう一つの仕事によって、強制的に意識を切り替える機会ができるからです。
3)ストレスについて、上司や医療機関などに相談してみる
ストレスの原因が明らかに職場の場合は、上司に相談してみましょう。また、健康上の問題についてや、ストレスの原因が上司であり相談する人がいない場合は医療機関に相談してみましょう。
今では精神科や心療内科も身近な存在になりました。通院はうつになってから行くだけではなく、うつにならないストレスケアのためでも病院に行くことが効果的です。
関連記事:仕事を上手に休む方法【精神障害を持つ方が仕事を長く続けるヒント】
4)発達障害・精神障害を持っている場合は、特性理解を深める
すでに不安障害などの精神障害、発達障害の診断を受けている場合、特性理解を深めて、ストレスになりやすい環境を知ることが大切です。
特性への対処を自分で行えることも、障害を持つ方の大切なスキルなのです。
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自分にはあり得ないという気持ちが、一番危険
うつに関して一番してはいけない意識が「自分がうつになるのはあり得ない」という気持ちです。この場合、ストレスを意識しないことはもちろん、うつ病になってしまった時のショックが大きくなります。
世間で言われる「うつになりにくい性格」のタイプでも、うつ病になるケースはあります。対人関係がある以上、誰にでもうつ病になる可能性があります。ですからストレスへのケアは、どんな方でも心がけていく必要があります。
時々は自分自身に「ご褒美」をあげて、今の自分を受け入れてあげるのも、ストレス解消の方法です。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
「うつ病は心の風邪」と言われてきましたが、最近ではその考え方も見直されてきています。
なぜならうつ病は、風邪よりも重い病気だからです。長期的な休養が必要な精神疾患なのです。ですから日ごろのストレスへのケアを心がけ、健康な生活を続けていきましょう。