体調不良を在宅ワークで予防できる理由【精神障害を持つ方の復職】

精神障害の体調不良は、テレワークで予防できる可能性がある

テレワークで、ワークライフバランスを整えるイメージ

復職したいけど、体調を崩す不安がある

うつ病や不安障害、パニック障害など、精神障害を持つ方の離職が多いです。就職後1年間で離職する方の多くは、「体調不良」が理由です。

職場や通勤の環境が苦しい・・そのような辛い経験をされていませんか?「復職したいけど、またその環境になるのは辛い・・」と不安になることもありますよね。そのような就職後の不安は、「テレワーク」で解消されるかもしれません。ではその「テレワーク」とは、具体的にどのような働き方なのでしょうか。

参考:精神障害(精神疾患)の特性(代表例)|厚生労働省
参考:障害者雇用の現状と取組について – 厚生労働省

関連記事:精神障害と発達障害の種類。2つの違いや共通点とはどんなこと?
関連記事:【要注意】精神障害が仕事で体調不良のリスクにつながる考え方3つ

体調不良の原因を、テレワークで改善しよう

「テレワーク」とは、ICT(情報通信技術)を活用して、互いに離れた場所で業務を行う働き方です。種類として、在宅勤務やサテライトオフィスなどがあります。

テレワークについて詳しくは、こちらの記事を参照してください。

参考:テレワークとは?|テレワーク情報サイト

テレワークはあなたの体調を崩す原因になることをなくし、安心して仕事を行うことができます。その理由をご紹介します。

【精神障害】テレワークで体調不良を予防できる理由

1)あなたの体調に合わせて業務ペースを決められる

業務時間中、突然具合が悪くなったことなどはありますか?そんな中でも休憩できる時間や環境がないために、苦しい思いをされたのではないでしょうか。

テレワークは休憩の頻度や時間も自由です。あなたの体調に合わせて業務ペースを決められます。

2)自宅で行うため、環境からの影響を受けない

オフィスワークですと、室温や周囲の雰囲気などの影響で具合が悪くなったことがありませんか?

テレワークは、あなたの過ごしやすい環境で仕事をすることができます。通勤電車やオフィスなど、苦手な環境に苦しむことがなくなります。

3)必要最小限のコミュニケーションに限定できる

オフィスでは雑談など、仕事と直結していない日常会話も多くなります。このような会話が苦手で不安を感じたことはありませんか?

テレワークは、仕事場は原則自宅です。したがってコミュニケーションは、業務にかかわる最低限度のものに絞られます。

このようにテレワークは、あなたが体調不良になりやすいケースをなくし、業務に集中することができます。ただし、あなたがテレワークを行う上で注意してほしい点もあります。

テレワークを行う上で注意してほしいこと

注意点について説明する男性

1)厳しく成果を求められる。

テレワークは環境や段取りなど、業務へのアプローチは自由です。しかしそれは、「企業が要求している成果を出す」ことが条件です。

あなたが抱えている症状を予防することはできますが、決して楽な仕事ではないことを心に留めておいてください。

2)緊急時の対処が難しい。

あなたが体調を崩した時、オフィスにいれば周囲の方が気付いてくれます。しかしテレワークはひとりで行うため、緊急時でも気づかれにくいです。

3)対話がなく一人の時間が多くなるため、孤独を感じやすい。

精神障害を持つ方は沢山の方に囲まれると、ストレスを感じやすいです。

テレワークは業務を自宅で行い、このストレスをなくすことができます。しかし、その反面常にひとりで仕事を行うことで、孤独感を持つケースがあります。

このようなデメリットを改善するには、どんな対策をすればよいのでしょうか?

以降、問題解消のための対策をご紹介します。

テレワークを始める際の問題解消法【体調不良を予防】

テレワークによって生きる社会のイメージ

1)成果の出し方について、企業側とよく相談する。

テレワークは、業務時間の取り組み方が自由な代わりに、成果に対して厳しく求められます。

あらかじめ、
〇どのような取り組み方を行えば、成果が出せるか。
〇企業が求めている成果は何か(件数、所要時間など)。
〇企業との報連相の方法や頻度は、どのように行うべきか。

について、企業の方とよく相談しましょう。

2)始業・終業報告を行い、事前に緊急時の連絡手段を決めておく。

企業からは、あなたの姿が見えません。

そのため始業・終業報告は必ず行いましょう。既定の時刻にしっかり報告することで、企業があなたの無事を確認できます。

また、あなたの体調が急変したときの連絡方法など、緊急時の対応について事前に企業と相談しておきましょう。

3)業務時間外などで、対話の機会を作る。

業務中、寂しい思いを感じた場合は、オフの時間に友人に会うなどして解消しましょう。

ただし、業務時間中にソーシャルネットワークサービスなどでやりとりすることは、企業からの信頼を失います。オン・オフの意識を持って取り組みましょう。

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まとめ

テレワークで、仕事をしている男性

いかがでしたでしょうか。

精神障害を持つ方には「成果を出す努力は問題なくできるのに、周囲の環境に影響されて頑張れない・・」という方もいるのではないでしょうか。

テレワークは、あなたがどんな障害や症状を持っていても、成果を挙げれば充分に社会で活躍できる働き方です。復職したいけど、体調不良になるのが不安・・という方は、いちどテレワークを検討してみてください。

【筆者紹介】
Salad編集部員。1980年生まれの男性。ASD(自閉症スペクトラム)の診断を受けている。過去にオフィスワークにて他者との関わりからストレスを感じ、うつ病を発症した経験がある。現在はテレワークにて主に記事制作の仕事を担当しているが、周囲の事情へのストレスがないことで負担なく仕事を進めることが出ている。

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