【障害者枠】『特例子会社』とは?就職のメリット、デメリットを紹介

障害者枠への配慮に特化した、「特例子会社」がある

特例子会社とは

「特例子会社(とくれいこがいしゃ)」とは、法律の定めにより厚生労働大臣の認可を受けた子会社です。障害者の雇用に特別な配慮があり、雇用率の算定において、親会社のうちの一事業所とみなされます。

参照: 「特例子会社」制度の概要

昭和時代に生まれた、障害を持つ方に配慮した職場

特例子会社は、昭和時代に障害者の雇用率向上を目的として生まれました。様々な障害を持つ方に配慮した職場を作りやすくなります。

また「会社」であるため、親会社とは独立した、障害を持つ方に特化した就業規則を設けることができるのも、特例子会社の魅力のひとつです。

このように誕生した特例子会社ですが、障害を持ちながら働きたい、という方にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

【障害者枠】特例子会社で働くメリット

より的確な配慮を受けやすい

特例子会社は、障害者への配慮に特化した企業です。そのため一般企業の障害者枠と比較して設備や指導員など、サポートが充実しています。あらゆる障害の状況に合わせた柔軟な配慮を受けやすい環境であることが多いです。

報連相のルートがシンプルであることが多い

特例子会社は、ほとんどが小規模の「チーム」です。社内にいくつかの部署があったとしても、基本的には配属先の上司とのやり取りがメインになります。そのため、通常の障害者枠にありがちな「指示をする人、仕事について聞く人が複数いる」ということが少ないです。報連相のルートがシンプルであるため、コミュニケーションが苦手な方でも安心して仕事をしやすいです。

部署異動、業務変更などの環境変化が少ない

特例子会社はあなたはもちろん、上司や周囲の方の部署異動が少ないです。一般の障害者枠ですと、「せっかく慣れてきた上司が異動して、また新しい上司に変わってしまった」という事態も多くあります。このような「人の変化」が比較的少ない職場と言えます。

また、周囲の方も含めて担当業務が変わる「仕事の変化」も少ないです。あらゆる変化に体調を崩しやすい方にとって、安心できる環境で仕事をすることができます。

周囲も自分と同じ境遇の方たちであることが多い

原則特例子会社は、障害を持たない上司のもと、他の方は何らかの障害を抱えている方で編成されていることが多いです。各々がどのような障害を抱えているかは分からなくても、「周囲も自分と同じ境遇である」というだけでも安心できる方はいるのではないでしょうか。

そのため、通常の障害者枠ですと遠慮したり、孤立してしまったりする不安がある方には適した環境と言えます。

特例子会社にはこのようなメリットがあります。通常の会社の障害者枠よりも、より安心して仕事を続けられる環境であることが多いです。

このようなメリットがある特例子会社ですが、デメリットはあるのでしょうか。

特例子会社で働くデメリットはあるの?

仕事に変化がなく、やりがいを感じない可能性がある

メリットでご紹介したように、特例子会社は業務内容や配置の変更がほとんどないことが多いです。それが安心して仕事を続けられる要素でもあります。しかしながら成長や経験に応じて違う業務にもトライしていきたい、という自由が利かない可能性が高いです。

反対に同じ障害者枠でも、経験や職場内の適性によって業務が変わるのが「オープンポジション」です。どのような働き方をしたいか。自分にとってどのようなスタイルで仕事を進めたいのかによって、選ぶ企業も変わってきます。

あらゆる働き方を見比べながら、適した環境を探していく工夫が必要になります。

配慮をされすぎてしまう

特に精神の障害のような「見えない」障害の場合、周囲にとってどこまでの配慮が必要かが見えづらいです。または、会社の方針としてサポートが決まっている職場もあるかもしれません。このようなケースから、あなたが「そこまでサポートがなくても大丈夫なのに・・」と配慮をされ過ぎることがあります。

「クローズ」に転職するとき、注意が必要になる

「クローズ」とは、自身の障害を公開せず、「障害を持たない方」として就職するスタイルです。クローズで働くためには、障害はもちろん、関わる書類から手続きにまで注意を図らなければならないケースも出てきます。

特例子会社からクローズで転職を考える場合、履歴書の内容や関わる説明に注意が必要です。絶対ではありませんが、採用担当者が履歴書の職歴を見て「特例子会社」にいたことが分かる場合があります。幹部でなければ障害を持つ方なわけですから、「この人、障害を持っているのかな・・?」と気付くきっかけになることもあります。

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同じ障害者枠でも、働き方によってさまざまな環境がある

今の特例子会社とオープンポジションにもあるように、同じ障害者枠でも働き方によって環境もさまざまです。今回「デメリット」として紹介したところも、そう捉える可能性がある、ということです。そのため、本人の意思次第ではデメリットと感じないケースもあります。

ですから、「障害者枠=安心」と決めるのは早いです。自分が将来どんな働き方をしたいか、いまいちど見直してみましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

特例子会社は、自信の障害について不安を感じている方への配慮がしやすい会社です。体調や対人関係に不安で、「安心して仕事がしたい」ことを最優先する方に適した職場と言えます。自分の働き方について迷うことがあれば、Salad編集部までご相談ください。あなたの希望の働き方を探すお手伝いをさせていただきます。